ニューモトブログ vol. 2｜2019 AMAスーパークロス「近年まれに見る」ワクワク感

by SetagayaRacing · 2019-01-26

2019 AMAスーパークロス開幕と同時にスタートした「ニューモトブログ」の第3回目。コラムというのか？エッセイというべきなのか？とにかく、ニューモト上でシェアしている記事に関しての深掘り情報や雑感・考察等をおりまぜながら、ニューモトが考える「モトクロス＆オフロードバイクをモット楽しむ」をテーマに不定期ながら掲載させていただきます。宜しくお願い致します。

モトゴシップ｜因縁対決第3ラウンド結末「クーパー・ウェブ VS. ケン・ロクスン」＠ 2019 アナハイム2SX

今週はコレでしょう！ 450クラスステップアップ後初優勝クーパー・ウェブ。そして、上記リンク先の一件… 因縁の発端が女性問題ということで、現地USモトクロスメディアでは因縁発覚時からあまり深掘りした内容は見受けられず。みんな知っていることなのにプライベートすぎる… 内容の取り扱い難しいのは理解できます。ハリウッドスターのゴシップ的に記事としてシェア出来たのは日本だからかも。両者の因縁、ウェブの初優勝に関しては今回は良い方向に作用した形。ラストラップ後半まで勝負できる距離までは近づけなかったウェブ。ロクスンのミスもありましたが、ウェブからのプレッシャーの影響という見方も出来ます。ロクスンを追い続けたウェブに火を付けたのは「因縁」という「ブースト」だったのでしょう。いつかウェブが表彰台中央に立つ日が来ると信じていましたが、まさかこのタイミングで、この勝ち方でとは誰が想像できたでしょうか？

ロクスンについて、重要な情報。第2戦グレンデールSX直後にトレーナーを務める義兄とのライディング中、転倒により、義兄が頚椎骨折で脊髄損傷を負うアクシデントが発生。その場にいたロクスンのアナハイム2SXへ挑む精神状態はかなり厳しいものであったことは容易に想像できます。トレーナーであり義兄の大怪我、家族の一大事がレースへの集中に影響及ぼしたことは否定できないでしょう。ウェブとのバトル中のミスやその後のフープスでの転倒というらしくないレース展開には原因がありました。

Supercross Video Pass｜Supercross Live

今季AMAスーパークロスの面白さは前回もお伝えした通りですが、450SXクラスでクーパー・ウェブの初優勝、250SXウエストでシェーン・マケラス（KTM）が今季初優勝を飾り、開幕から3戦で両クラス全レースで勝者が異なり、6人のウィナー誕生という事態！特に最高峰450SXクラスでは開幕戦でバーシアの6年振り優勝。第2戦バゲット初優勝、第3戦ウェブ初優勝。初優勝ライダーが、2戦続けて誕生というのはAMAスーパークロス史上、1984年のジェフ・ワードとリック・ジョンソン以来とのこと。誰が勝つか予測不能なワクワク感、個人的には2005年のジェームズ・スチュワートが450SX（当時250クラス）参戦初年度以来と感じています。カーマイケルとリードの対決構図に遂にスチュワートが参戦した当時のワクワク感、強く記憶に残っています。上記リンク先から、公式オンラインライブ中継がフルシーズン＆特別番組視聴可「99.99ドル」でお申し込みいただけます。アウトドアやMXGPとは異なり、スーパークロスではヒートレースから熾烈なバトルやドラマが展開。もちろんオンデマンド視聴可能ですし、今からでも十分すぎるくらいに元が取れる今季AMAスーパークロス、オススメします！

モトゴシップ｜SX王者ジェイソン・アンダーソン負傷、レース欠場へ
 スーパークロス事件簿｜ジャスティン・バーシア「4個飛びクワド」大転倒一部始終

どんなにワクワクするシリーズでもネガな面は必ず出てきます。上記2つの記事は負傷に関するもの。王者アンダーソンの骨折は残念過ぎるトピック…。オフシーズンの負傷も噂され、第2戦で2位表彰台はあったものの本来のアンダーソンのライディングからは程遠い精彩欠いたレース。負傷に関しては否定も肯定もせずと明確な返答を濁してきた印象ですが、個人的には何かしら理由（負傷等）で調整不足だったのではと推測します。王者のプレッシャーもある中、焦りも生まれてプラクティス中に負傷した可能性も。昨年の初タイトル獲得時の最大の武器が「安定感」だったアンダーソンが、不安定なリザルトと負傷でシリーズ離脱とは皮肉なものです。今季主役の一人、バーシアのビッグクラッシュもお見逃しなく。

安全について｜ヘルメットと慢性外傷性脳症の関係
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当サイト、ニューモト上で不定期ながら度々シェアしている安全啓蒙関連記事。なんでもかんでも身に付けていればさえ良いという時代はとっくに終了。ただ漠然とした安全というイメージだけでなく、現在のテクノロジーやデータ解析等によって現実を知り、どのようなリスクがあるのか？対策として、どのようなプロテクター類が選択出来るのかを知ることは非常に大切だと考えます。装着感や価格にビジュアルでも多くの選択肢が用意されている状況に感謝です。

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