ヤバすぎるスキル|チャド・リード「超絶クロスライン」バトルスキル

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2019 AMAスーパークロス 第3戦 アナハイム2SX、決勝3レース制「トリプルクラウン」大会として開催された一戦。メインレース3で展開された、チャド・リードとケン・ロクスンとの4位争いバトルの一部をシェア!

 

スーパークロスはスタジアム内にレイアウトされるコースが舞台。当然、各セクションはタイトなレイアウトとなり、パッシングはイン側を奪い合う形式が主流。そのバトルの中で最小限のリスクでポジションをキープするテクニックを大ベテランのチャド・リードが披露。

 

あえて、今のタイミングで取り上げるような真新しいものではないかもしれませんが、国内外問わずに選手権レベルを戦うには必須のテクニック。エンジョイ!

 

@ s u p e r c r o s s l i v e

 

徐々にリードを追い詰めてきたロクスンが、遂にフィニッシュジャンプでリードの真横に並ぶことに成功。その滞空時間中にロクスンを確認したリードは、着地と同時に早めのブレーキング。イン側からアウト側へとふくらんでいくロクスンのコーナーライン取りの「更にイン側」へとマシンを加速させ、一瞬でポジションを奪い返すことに成功するのです。

 

 

この時点でポジションキープを一旦あきらめたリードは、クロスラインでの抜き返しに向けて準備段階。対するロクスンもリードの反撃に気付いたようですが、リードのラインを牽制することを選択せずにコーナー立ち上がりのスピード勝負に挑みます。

 

 

ここは百戦錬磨リードの「クロスライン」切り返しの鋭さがロクスンを上回り、ポジション奪回に成功! リードの100%イメージ通りの形でしょう。

 

レース展開的には自力に勝るロクスンは一刻も早くリードをパスして、ウェブとムスキャンのレッドブルKTM勢に追い付きたいところでしたが、上記映像にあるようなバトルに時間を使いすぎたロクスンは最終的にリード攻略成功するものの、4位でフィニッシュとなりました。

 

クロスライン、コーナーの角度や形状問わずに多くのレース中バトルで目にすることと思います。パッシングだけでなく、時には上記のようなポジションキープにも大変有効なテクニック。ただし、ラップタイム上ではタイムロスになる点も…

 

相手にラインを明け渡すというレース中にはなかなか難しい状況を自ら作り出すことになりますが、この「クロスライン」という選択肢をバトル中の思考に用意出来ていれば、最小限のリスクでバトルを優位に進めることが可能となる良い例でしょう。

 

昨今の接触を伴うバトル中の転倒の中には「クロスライン」のタイミングや相手との距離感を図り間違えた(気付かなかった)ケースが多いです。バトルをローリスクに有利に進めるクリエイティブさが要求されるテクニック。改めてチェックしていくと、レース観戦がもっと楽しくなり〼

 

450SX決勝フルビデオ|2019 AMAスーパークロス 第3戦 アナハイム2

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