Gモト|Life in Speed「現状と向き合った結果」関東モトクロス選手権東京大会主催

sr141230banner

今回のLife in Speedは、Gモトクルーが副部会長を勤めさせていただいている「 MFJモトクロス東京都部会」が11月16日(日)に主催した「美蔵カップ2025 関東モトクロス選手権シリーズ第9戦東京大会」についてお届けします!

今回は前回の記事でお届けした「向き合わなければならない現状と課題、対策」に対し「向き合った結果」をお届けします。

東京都部会が関東モトクロス選手権を主催する上で最重要なのは「継続する為の黒字化」。参加台数が減る中、黒字化する為にはエントリー料金だけでは厳しく、採算が取れなければ大会は続けられません。黒字化する最大の理由は、レース運営を支えるオフィシャルさんの待遇改善です。

交通費や飲食代まで自己負担となり、日当も十分とは言えません。現状は「モトクロスが好き」というオフィシャルさんの善意に依存しており、必要人数を毎戦確保するのも難しい状況。オフィシャルさんがいなければレースは成立しません。一方で、ライダーや家族からは散水、救護体制、パドック環境などへの不安も寄せられています。

レースを続けるためには、オフィシャルとライダー双方が安心できる環境づくりが不可欠なのです。

東京都部会は現状を踏まえて対策を行い、関東モトクロス選手権に挑みました。会場は実績のある「オフロードビレッジ」を選び、全日本と同規模のオフィシャル体制で安全を最優先に運営。パドック環境も整備し、来場者が安心できる準備を徹底。200台規模の開催を見据えた体制を築きました。

前回の記事に記載した、必要とされる経費概算。

・コース貸切        330.000円
・計測           110.000円
・オフィシャル       755.000円
・オフィシャルさん食事     77.000円
・飲料             20.000円
・表彰式備品・印刷物一式    50.000円
・レース申請代         44.000円(関東選手権と走行会)
・エントリー業務代行          800円/人
・レンタルポンダー         1.100円/人

おおよそ150万円が必要と考えていました。11月中旬という開催時期、全日本モトクロス前でもないという事を考慮すると赤字決定と思っていましたが、やはり結果的に赤字。

【東京都部会収入】
・エントリー                           1.152.000円(112台)
・有料パドック                             49.000円

合計収入           1.201.000円
【東京都部会支出】
・コース貸切          330.000円
・土曜日・日曜日コース整備   110.000円
・計測             115.000円
・オフィシャル         880.000円
・オフィシャルさん食事       77.000円
・オフィシャルさん飲料       20.000円
・表彰式備品・印刷物一式      55.000円
・レース申請代           44.000円(関東選手権と走行会)
・走行会保険(ファンバイククラス)3.300円
・エントリー業務代行        89.600円(112台)
・レンタルポンダー         46.200円
・MFJへの報告書代行                  8.000

合計支出           1.778.100円

マイナス、577.100円。(東京都部会が準備した参加賞、副賞なし)

継続する為の黒字化、参加台数毎戦200台、オフィシャルさん、エントラントの環境向上。以上4点を掲げ、MFJ東京都モトクロス部会と、有限会社うず潮レーシング取締役 福本高大氏で挑んだ東京大会は「新たな関東選手権の形」を作っていく為のサンプル大会でした。

結果、577.100円の赤字。この金額は「誰もボランティアで関わっていない」からこその金額です。私達が準備した、参加賞や副賞は一切無し。

これがエントリー台数が日本一多いい関東、オフロードビレッジでの現状です。

ここまで、大変堅苦しい記事内容となりましたが、コース・主催者・エントラント・チーム・メーカーが同じ方向を向き「共創」し共に創る行動をしないと・・・レースが無くなります。私達は皆さんと共に環境を作り、ライダーが輝き、夢のあるモトクロスという素敵なモータースポーツを創りたいのです。

埼玉・東京に共通する運営側の課題にも着手、車検チームは東京が主体となり新体制をスタートさせ、すでに「共創」を始めております。

また、開催期間中に会場にてアンケートを実施。アンケート結果も含め、主催する事で見えた新たな課題、それに対する対策などを次回の記事では詳しく深掘りしお届けします。

Life in Speed – The Newsmoto

GSPEED-TOKYO


Gモト – The Newsmoto


You may also like...