Gモト|Life in Speed「主催したことで見えた課題・対策」関東モトクロス選手権東京大会主催

今回のLife in Speedは、Gモトが副部会長を勤めさせていただいている「 MFJモトクロス東京都部会」が2025年11月16日(日)に主催した「美蔵カップ2025 関東モトクロス選手権シリーズ第9戦東京大会」についてお届けします。

前回の記事で「現状と向き合った結果」に対し「主催した事で見えた新たな課題と対する対策」は・・・。
コース・主催者・エントラント・チーム・メーカーが同じ方向を向き「共創」しなければ、レースは継続できないのではないかと感じました。その「事例」をエントラントからご意見をいただいていますので、ここでは課題として・・・。
・「冠スポンサーがあるのに参加賞や副賞がない」。
現状の収支では参加賞や副賞を出す事が難しいのが実情。大会名に美蔵カップとなっていますが、金銭の発生はございません。今年から東京都部会で主催しているイベント「美蔵ファンバイクでGO!!」を走行会形式で実施し、参加者全員に「美蔵のカレー」ご協賛いただき、通常1.000円で販売されているカレーを700円(しかも豚汁付き)、通常600円で販売されているカツサンドを400円でオフィシャルさんの食事として提供していただきました。その経緯から大会名を「美蔵カップ」としました。
・「関東選手権なので美蔵ファンバイクでGO!!を開催したのは間違えている他で開催すべき」。
将来の参加者増加を見据えた入口施策として、美蔵ファンバイクでGO!!を走行会形式で実施しました。初開催ながら「19名のライダー」に参加していただけました。2026年シーズン、エンジョイクラスとして成立する参加台数ではないでしょうか。ライセンスを取得する意味や価値を理解していただく為に開催して良かったと感じております。すでに全日本モトクロス選手権関東大会では「参加型」に形を変えファンバイククラスを実施。その下部レースである関東選手権でファンバイククラスを実施しレースする機会を増やせば、関東地区の発展に繋がります。
・「ほとんどの場所が有料パドック」。
東京大会当日、スペースが広い Cパドックが貸切、オフロードビレッジが通常営業中という前提がございました。その為、埼玉大会とは違う形で有料パドックを設置。有料パドックは「前日に来れない方、遠方の方」向けにご用意しております。理由は、有料とはなりますが場所取りで問題なくスムーズにレースに臨めるようにです。パドック図を見ると、フリーパドックはAと、土曜日夕方からTTのみに感じますが、有料パドックの予約が入っていない、Aフリーパドック・Fフリーパドック場所取りも、有料パドック開放時間である11月15日(土)午前7時から可能とさせていただいておりました。また、開催当日のみ利用していただくTTパドックにご予約いただいたライダーの皆さんには、当日の状況を踏まえ、より利用しやすいRパドックへの移動もご案内もさせていただき、レース参加への環境向上もさせていただきました。
このようにエントラントからご意見をいただきましたが、すべて理由があり、対応させていただいております。ご理解いただければ幸いです。

開催前日、開催日にエントラントへのアンケートを行いました。まず、ご協力いただきました皆さんありがとうございます。
【アンケート結果】
<回答者数
>
・NBクラス 20名
・NAクラス 20名
・IBクラス以上 5名
・ファンバイククラス 5名
回答者の8割がNB・NAクラス。「コースへの安全性・路面状況・整備状況」に対する関心が高い層が中心です。コースへの評価を理解する上で非常に重要なポジション。
<パドックへの評価
>
・満足:40
・普通:10
・不満: 0
結果を見ると、大きな不満が出ていない点は明確な成果。運営・導線・スペース確保は一定水準をクリアしています。
「主催者観点まとめ」
現在のパドック運営を維持していく事がベースになり、改善よりも「当たり前を継続」が重要だと考えています。今後は「満足→強い満足」へ引き上げる細かな改善(掲示、動線案内など)が課題。
<コース評価の分析>
・満足:10
・普通:10
・不満:30
不満が全体の6割と突出しています。パドックと比べても、コースへの評価が明確に低い状況です。
「エントラントからの満足意見
」
・ジャンプが楽しい
・レイアウトが楽しい
オフロードビレッジBコースのレイアウト自体は高評価で「走りたいコース」になっています。
「エントラントから安全性に直結する不満意見
」
・タイヤに釘が刺さった
・固い轍が怖い
・大きい土の塊が多い
この状況は、初心者・中級者にとって重要でレースの楽しさ以前に「恐怖」となってしまいます。
整備・管理面の課題 。レイアウトは楽しいが、コース状況が怖い。レイアウトではなく「コース状況の仕上げ」が重要な課題といえるでしょう。

<今大会の本質的評価>
運営・パドック・情報発信は合格点。コースは「レイアウトは良いが、仕上げと安全性が不足」
<重要なポイント>
回答者の大半がNB・NAクラスのライダー。「全日本レベルの路面コンディション」は魅力ではなくリスク。「楽しい」より前に「安心して走れる」が求められています。
<次回大会に向けた改善軸と取り組むべき課題
>
レイアウトそのものには一定の評価をいただきました。しかし一方で、コースコンディションや安全面において不安を与えている事も事実。この点は真摯に受け止めています。次回以降では、NB・NAクラスを中心に、安心して走れるコース整備を最優先課題としての取り組みが重要となり、楽しさに繋がる安心と安全。そのベースを確実に整える必要性があります。
今回、いただいたご意見や、アンケート結果を振り返ると、主催を通じて改めて感じた課題があります。それは、コース・主催者・エントラント・チーム・メーカーが同じ方向を向き、共創の意識を共有できなれば、レースの継続は難しいのでは? という現実です。この認識が、まだまだ十分に共通認識として、浸透させる・していく必要があるのではないかと感じました。
「冠スポンサーがあるのに参加賞や副賞がない」というご意見もいただきました。しかし、現在の収支状況では十分な対応ができていません。大会運営は、多くのオフィシャルの善意に支えられており、人員確保も年々厳しさを増しています。私達が掲げる「継続するための黒字化」、「毎戦200台の参加台数」これは理想ではなく、シリーズ存続のための最低条件です。
また、参加型のファンバイククラスは、将来の参加者増加を見据えた重要な入口施策です。短期的な成果だけでなく、中長期的な視点で育てていく必要があります。現在、コース・主催者・メーカーは共創の意識を共有し、環境向上に向けた議論と具体的な行動を進めています。
今回明らかになった課題についても、すでに改善への取り組みを開始しています。 前回の記事で「577,100円の赤字」という結果をお届けしましたが、これが現実。誰かがボランティアで関わっているから毎年シリーズ戦が開催れているのです。大変堅苦しい記事内容となりましたが、レースがなくなってしまうという事は避けたいと願います。関東選手権を実際に主催した立場からすると、共創の意識を共有できれば、向上できる可能性は残されているはずだと考えます。
3回にわたりお届けしてきた、関東選手権モトクロス東京大会の現状、課題、そして今後について。 事前に把握できていた課題には準備し、可能な限り対応しました。 一方で、寄せられたご意見やアンケート結果は、概ね想定の範囲内という認識です。これが、昨年時点での偽らざる現状です。必要経費や赤字額についても、包み隠さずお伝えしました。本大会の取り組みと課題共有が、今後の地方選手権の発展につながる事を願います。
これをもって「美蔵カップ関東モトクロス選手権東京大会」の報告は締めくくりです。アンケートをはじめ、多くの貴重なご意見をお寄せいただき、誠にありがとうございました。
GSPEED-TOKYO







