Gモト|ビハインド・ザ・ゲート「下田陽一」SoCal MXTF

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新企画「ビハインド・ザ・ゲート鈴鹿編」。鈴鹿8時間耐久などレースイベントが多数開催される「モータースポーツ都市鈴鹿市」、「鈴鹿生まれ鈴鹿育ち鈴鹿をベースに世界を目指す小島庸平」。この2つをキーワードにGモトコンセプト「リアルスタンダードと情熱」を合わせGモト目線でお届けしていきます。

鈴鹿編vol.2は、本場アメリカでトッププロとして活躍する下田丈選手の父「SoCal MXTF 下田陽一氏」に取材をさせていただけました。ライダーの父として、全日本モトクロスOBとして熱いお話が聞けました!

 

Gモト:小島選手との出会いは?なぜ協力しようと思ったのか
下田さん:初めて出会ったのは2008年ぐらいだったと思います、丈はまだ乗ってなくて、始めさせようと考えてたぐらいです。それから数年、小島選手が鈴鹿に帰ってきた際に、小島選手から「鈴鹿にベースとなる環境がないんです」と話がありました。協力しようと考えたのは、身近で1番頑張ってたからじゃないでしょうか。GPにチャレンジする話など、取り組みが前向きでしたし、私もライダーだったので小島選手の気持ちも理解出来る、じゃあウチも協力するよって。

Gモト:当時はどのような協力だったんでしょうか?
下田さん:当時はこのコースも無かったので、ガレージだけです。

Gモト:小島選手はチャンピオン取れたのは「下田さんのおかげです」と話していますが。

下田さん:そう話してくれるのは嬉しいんだけど、当時はガレージ以外には特になくて、話を聞いて相談にのってたくらいですよ。

Gモト:現在はどのような協力をされていますか?
下田さん:ガレージ、コース、小島選手の普及活動の応援としてキッズイベントへの協力です。

Gモト:キッズイベントへ協力した経緯は?

下田さん:小島選手が企画していたランニングバイクからのステップアップが少ないということで、イベントの目玉になりバイクにステップアップしてくれたらという思いで、PW50を協賛したときもありました。

 

Gモト:鈴鹿市での活動原理は?
下田さん:鈴鹿はモータースポーツの街でして、昔からロードレースも盛んで、地方からライダーが大勢鈴鹿に来てトップライダーを目指してきました。当時から、地元の企業がレース活動に対し理解がある会社が多く、実業団のような環境でライダーを受け入れ、レース優先で仕事をさせてガレージも貸してという事が多かったんです。最近はほとんど聞かないんですけど、そういう事例を若い頃から見てきたので、レース活動に関し長期的に継続しサポートするというコンセプトで、きちんと雇用しレース活動を優先させ、練習と仕事をするというプログラムを作ったんです。

Gモト:そのプログラムを最初に提供したライダーは?
下田さん:当時、ベルズレーシングに所属していた大城選手です。大城選手との出会いは、小島選手が連れてきて「レース活動を辞める」って言ってるんですと話しがありました。何か協力できる事があればと思い、先ほどのプログラムを作りました。また、このプログラムを通じ、社会を生き抜くための勉強にもなればと思っています。

Gモト:下田さんから見た現在の小島選手は?
下田さん:社会人ですよね、きちんと建設的に話しができる。だから今も関係が続いているんだと思います。


 

Gモト:SoCal MXTF suzuka について教えてください
下田さん:もちろん丈のためというのがスタートなんですけど、元々は50ccで走れるような小さなコースだったんですが、丈のステップアップに合わせコースも大きくなりました。その後、丈がアメリカで活動するようになりカリフォルニアに「モトクロストレーニング施設SoCal MXTF」を設立、日本からアメリカにトレーニングに来るライダー達を受け入れてきました。そのライダー達が、1ヶ月〜3ヶ月トレーニングするととても速くなるんです。ただ、日本に戻ると「だんだん遅くなってしまうんです」それはアメリカと日本の環境の違いも影響しているんです。私は日本のモトクロスには「スキル」が無いと考えています。スキルがないまま一生懸命、速く走ろうとしている場面を多く見受けます。それはそれですごい事なんですが、皆さんが目標としている、アメリカやヨーロッパには高いレベルのスキルがあります。私は丈のレース活動を通じ「どうしてスキルアップするのか」という事をアメリカで間近に見てきましまた。その経験を日本でも再現できるようにしたのが、現在のSoCal MXTF suzuka です。スキルアップできる場所をアメリカと日本に作りました。

 

Gモト:日本のモトクロスライダーへ

下田さん:本気でがんばる人を応援したい。私がアメリカで経験し培ってきたノウハウを利用しショートカットできるよう伝えたいと思っています。SoCal MXTFが存在する今だからこそ!

 

今回は本場アメリカでトッププロとして活躍する下田丈選手の父「SoCal MXTF 下田陽一氏」のご紹介をGモト目線でお届けしました。この記事はまさに序章で次回以降、ライダーの父として、全日本モトクロスOBとしてお聞きしている事と、日本のモトクロス史上初と言っても過言ではないリアルスタンダードを複数回にわたりレースファンの皆さんにお届けします。

今回、取材の準備をしていただいた小島選手ありがとうございました。

まだまだ続くよ!ビハインド・ザ・ゲート鈴鹿編。
ではまたー。

ビハインド・ザ・ゲート – The Newsmoto

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