Gモト|「THE RIDER」本田七海 vol. 11
レディースクラスランキング2位で「ヤマハ勢唯一のチャンピオン候補」として挑んだ、2022 全日本モトクロス選手権 最終戦 MFJ-GP。 レース活動を辞めることも考えた2021年のシーズンオフ。 悩み抜いた結論は2022年シーズン「チャンピオン奪還」を掲げ、「ライダー人生を賭け再チャレンジ」すること。 自ら考え、行動し、チーム、家族、スポンサーに考えを伝え、新たたなTEAM KOH-Zを作り出した。
「新生本田七海」として走り出した今シーズン、後輩育成も同時にスタート。 レース以外の仕事も増え新たな環境に苦しみ走った前半戦。 「ここまで結果が出ないとは思ってもみなかった。」 自分のレースができなかった。 自分と向き合い見つめ直し、第3戦SUGO大会でようやく今季初優勝。 これで勢いに乗った地元第4戦近畿大会では「完璧なレース」を決勝ヒート2で魅せ今季2勝目。 チャンピオン候補として名乗りをあげた。
「近年で一番調子が良い」と挑んだ第5戦HSR九州大会、第6戦関東大会。 自身が常々言い続けている「自分に挑み、勝てれば結果はついてくる」という課題を克服できず、好位置から勝利を狙えたはずのレースを落とすことに。 近畿大会決勝ヒート1も同じ理由で勝てずにここまで「合計3勝」を取りこぼしたと考えることも出来る。 タラレバだが、3勝できた可能性… を想定し最終戦を前にした上記ランキング表からポイント計算をしてみると厳しい現実が突きつけられることに。 全日本モトクロス選手権 最終戦 MFJ-GP、 チャンピオンを決める大一番に向けどんな意気込みでいるのか、ここまでのシーズンを振り返りながら話しを聞いた。
Gモト:今シーズンここまでで「一番手応えを感じた」タイミングは?
本田七海:練習方法を変え挑み今季初優勝できた第3戦SUGO大会。
「スピードも気持ちの面でも今までで一番」だと手応えを感じました。
Gモト:その秘訣は?
本田七海:秘訣は「練習量を増やしていること」かな。
YZ125に乗る量を昨年同様に戻し、レース前でも不安があれば出発前まで乗る。
平日、週末と練習量を増やした事が好調の秘訣。
Gモト:今回のレースに対する課題は?
本田七海:自分自身に勝つこと。
Gモト:チャンピオンを意識し始めたのは今年のどの辺りですか?
本田七海:チャンピオンは常に意識していたんですが、前半戦2戦は自分らしい走りができていなかった。
その時はチャンピオンというより、まずは1勝という想いが強かった。
第3戦SUGO大会で1勝でき、調子も良くなってきて第4戦近畿大会ヒート2で完璧なレースができた。
この辺りからチャンピオンを意識し始めました。
Gモト:チャンピオンを争うライバルをどのように見てますか?
本田七海:みんな速いし、スタートも出る。
とは思うんですけど、一番は自分の走りをすること。
焦らず自分の走りをしたら勝てると思っています。
なのでライバルがというか、まずは自分に勝てるようにです。
今回もレースまでそういう取り組みをしてきました。
Gモト:チャンピオン獲得に向け一番意識しているライダーは?
本田七海:んー意識している選手・・・。
難しいなぁ。
ポイント的に見れば有利なのは久保まな選手なんでしょうけど、その部分に関しては何も考えてないです。
Gモト:チャンピオン獲得に向け、どのようなレース展開を想定していますか?
本田七海:まずスタート出ることが自分にとって一番楽なレース展開ができるし、近畿大会のような完璧なレースができれば最高なんですが、簡単ではないので・・・。
スタートが出れなかった場合、散水もあるはずなので焦らずスムーズに走り、15分のレース時間の中でトップに立ちゴールできればと考えています。
Gモト:レースに向けどのような準備をしてきましたか?
本田七海:最終戦だからとか、チャンピオン取る為にではなく、いつも通りの準備をしてきました。
Gモト:ズバリ!逆転チャンピオンへの自信は?
本田七海:自信かぁ。あります。なんですけど、そこを強く意識せず「勝つしか」ないので、それだけです。
以下は、金曜日の本田七海ギャラリー。
インタビューはレースウィーク初日金曜日、TEAM KOH-Zさんのパドックにて行いました。 パドック設営後、和やかな雰囲気の中インタビュースタート。 時折見せる本田選手らしい笑顔。 いつもと同じ準備をしっかりしてきたんだなと感じました。 LMX最高峰ライダー本田七海がチャンピオン獲得に挑んだ「全日本モトクロス選手権最終戦MFJ-GP」。 「自分に挑み続けた」レースレポートはvol.12に続きます。
今回もTEAM KOH-Zの皆さん、取材にご協力いただきましてありがとうございました。
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