Gモト|「THE RIDER」本田七海 vol. 8

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待ちに待った! ついに、2019年女王 本田七海が完全復活!!

全日本モトクロス選手権第4戦近畿大会決勝ヒート2でホールショットから独走優勝。ファン待望の「あの走り」が帰ってきた。ここから連勝、そしてチャンピオン獲得に期待。国内最高峰LMXライダーのレースウィークに密着。

 

インタビューは、9月9日金曜日 16:00。名阪スポーツランドのTEAM KOH-Zパドックにて。今回は「本田七海育ての親」チームオーナー辻本さんも偶然の同席。和やかな雰囲気でスタート!

辻本オーナー:ナナ、痩せたでしょ?笑
Gモト:んっ、ナナちゃん太ってるって思った事がないからなぁ・・・今日は女子っぽい。目元がいつもと違う?

本田七海:いつも女子ですよ。笑 目元ですか?応援していただいているブライトプラスさんの「まつ毛」に良い化粧品使ってるんです(笑)。

Gモト:そうなんですね!じゃあアップで写真撮りましょう。

 

Gモト:ファインダーから見た目元がたしかに違う。目元が一味違う本田選手、前回SUGO大会で優勝、大阪に帰り1人の部屋で「何」を思った?
本田七海:んーーーSUGO大会については、優勝した事もうれしかったけど、正直ゴールしたのは2位。1位だっていう感覚はあまりなかった。それより、自分の中で1番大きかったのは熊本、オフロードビレッジとできていなかった「自分の走り」ができた。これは良かった。今まで以上にモトクロスとレースに対する気持ちが強くなりました。

Gモト:その思いで夏合宿を迎えた際の気持ちは?
本田七海:夏合宿は育成チームと乗り込みする予定が決まっていました。SUGO前からYZ125に乗り込んだことで結果にもつながった。「私は乗り込む事で調子が上がる」という事を再確認。育成チームには国内A級にYZ125で参戦しているライダーがいるので「ついて行く、ではなく抜いてやる」という気持ちを持ち一緒に乗り込みしました。

Gモト:TEAM KOH-Z夏合宿の概要を教えてください。
本田七海:目的は、ここまで改善できていない問題点を、結果より気持ちを持って走り問題点を改善する事です。

 

Gモト:チームのSNSなどを拝見してましたが「合宿期間が長い」という印象。合宿期間、内容は?
本田七海:夏合宿の期間は「1ヶ月ちょっと」。長いですが平日は練習、土日はレース。各地方の地方選手権に参加し、育成チームにはレースでしか得られないものを身につけてもらいたかった。

Gモト:夏合宿の結果は?
本田七海:全日本近畿大会直前の近畿選手権が育成チームの結果発表レースになりました。私から見た育成ライダー達は「成長した」と実感。本人達は「しんどかった」と思いますが、やってきて良かったと思います。まだ目標としている結果には繋がってないところもあるんですけど、走りを見てもらいたいです。結果発表レースでは、「気持ちのある応援したくなる走り」をしてくれました。今回の全日本選手権でも良い走りをしてくれる事を楽しみにしています。


Gモト:合宿は熱く厳しい1ヶ月に感じますが、育成チームライダーが休息日に「ニコニコ」遊んだり、BBQしたり「スポーツに打込む中学生、高校生だからできる夏休み」に見えました。

本田七海:私達TEAM KOH-Zは、オフの時はしっかり遊び、やる時はやる!というメリハリのあるチームです。家に居ればダラダラしてしまうところも、合宿に参加する事で常に緊張感があり、メンタルも鍛えられたと思います。今回の夏合宿では、オフの日にはスポッチャに行ったり、チームに設置してあるプールで遊んだりしましたが、そんな元気残ってたんかい!と突っ込みたくなるほど遊ぶときは元気です。笑 みんな充実した夏休みになったんじゃないかと思います。

 

Gモト:レースウィークにご連絡させていただいたんですが、練習に行かれてましたね。レース直前、何曜日まで練習に行かれるんですか?
本田七海:レースウィークに乗る時乗らない時とあるんですが、今回は水曜日まで練習しました。不安があった時は乗ります。自分なりに納得してレースに臨みます。

レース準備に忙しいのにお時間をいただきお話をお聞きしました。
毎回感じる「本田七海の奥深さ」。
常に目の前の事を一生懸命考えている純粋な気持ち。
謙虚な気持ち。
取材を進めれば進めるほど、レースファンの皆さんに彼女を応援してほしいって気持ちが膨らみます。
SUGOに続き今回も、Gモトクルーはこんな気持ちで金曜日ホテルに帰り、その夜、世田谷レーシングゼネラルとのミーティングで、熱いモトクロス談義が繰り広げられました。笑
日曜日の結果をまだ知らない金曜日の夜。
「今回も本田選手の優勝が見れるかも」「育成ライダー達の活躍見れるかも」と、ワクワク。

 

Gモト目線で見た2日間のレースデイ。

土曜日に行われた、決勝ヒート1はタイムは出ていたものの「ミス」が多く5位。
金曜日の取材の際に伺っていた辻本オーナーのアドバイス「集中して走れ」を実践できていなかったように見え、調子が良いだけに残念な結果でした。正直、日曜日は大丈夫なんだろうか?と不安に・・・。

以下は、日曜日の
決勝ヒート2のレースアクションギャラリー。レポートは以下に続きます。

 

翌日、日曜日の公式練習からトップタイムを連発。
土曜日と別人。

絶対に負けられない決勝ヒート2。
スタートホールショットから得意のジャンプを誰よりも飛び、4スト勢がシッティングで通過する「轍」をスタンディングで軽快に駆け抜けていく。
これぞ、2スト! の長所を使った走り。
不利なサンドの登りもコーナースピードが高いからスイスイ駆け上がる。他を寄せ付けない走りで2周目から独走状態。

完璧。
これぞ勝ち!という見事なレース。

 

昨年からの密着取材を通じて感じる実感は「当たり前の事をコツコツ積み上げ、結果を出す」。これがTEAM KOH-Zと本田七海。
これほど完成されたLMXクラスチームは前例がない。

ここからは完全復活した本田七海選手がコツコツ積み上げた結果を検証してみましょう。

課題「2ストヤマハYZ85LWで4ストホンダCRF150Rをまたやっつけたい!」。昨年11月に掲載したTHE RIDER 本田七海 vol.3で掲げた課題です(以下内容はTHERIDER本田七海vol.3より抜粋)。

上記資料を見てわかる通り、全日本モトクロスLMXクラスは4ストローク優勢傾向。
理由として考えられるのは5つ。「マウンテンコース」「サンドコース」「日本特有のスリッピーな路面」「コース幅が狭くタイトなコーナーが多い」「ストップ&ゴー」が多い。
2ストで4ストに立ち向かうには苦戦を強いられる状況が多く、逆にトルクとパワーに勝る4ストロークが優勢になる環境が多いと考えられます。

上記資料に基づき、勝つために本田選手が掲げた課題に対して。

Gモト:4スト勢に対抗するために、2ストの軽さ・取り回しの良さなど生かす練習に取り組んでいるとお聞きしました。具体的にどのような取組をされていますか?
本田七海:苦手を得意に変える事で2ストの長所を生せると考え、コーナーリング中の平均スピードを下げない練習を中心にしています。

 

第4戦近畿大会は土曜日の公式練習からLMXクラスで走る車両には難しいコース状況。予選を完走し通過、決勝に進めたのは16台(ランキング上位陣も不通過あり、通常決勝30台)。今回のコース状況で公式練習、決勝ヒート2で全体でのトップタイムを出し優勝した本田選手。昨年から取組んでいる課題をコツコツ積み上げしっかり結果を出しました。

 

Gモト:優勝おめでとうございます。完全復活と言って良いのではないでしょうか。
本田七海:おつかれさまでした。そうですね、今日のレースに関しては完璧なレースができたと思います。昨日の決勝ヒート1はダメすぎて、転倒も多く、直前まで調子が良かっただけに焦りました。今日は、公式練習から絶対に巻き返そうという気持ちで練習に挑めたのでタイムも良かったです。そのおかげで、決勝ヒート2にも自信を持って挑めました。その気持ちがスタートホールショットに繋がり、完璧なレース展開を作れました。

Gモト:レースファンの皆さんにコメントお願いします。
本田七海:応援ありがとうございました。1周目からスタートからコースサイドで応援していただいていたのが見えてました。とても力になりました!何度か危ない所もありましたが、やっと「勝った!」と思えるレースができた。少しづつですが、応援していただいている皆さんに恩返しができるようにと思います。最後まで応援よろしくお願いします。

 

新生「本田七海」が作った弱音を吐かないTEAM KOH-Z。
そこには、未来の原石が眠っている。
1人のライダーが「考え、行動」し、チーム、家族、スポンサーに想いを伝え、新たなチームを作り出した。
まだスタートしたばかりの4人ですが、まずは本田選手が結果を残した。
この結果は、日々の努力が引き寄せた。「七海先輩」に続け!育成ライダー達。

彼らが結果を出すその日を楽しみに、Gモトクルーは応援し続けます。

 

本田選手の魅力は「ヤマハYZ85LW」を2ストならではの良い音をさせ、スムーズにコーナーを走り、誰も飛ばないジャンプを跳んでライバルをパッシング。
キレのある走りで「ファンを魅了できる」数少ない2ストスペシャリスト。
ぜひ!会場でリアルタイムで観戦して、コースサイドから腕をグルグル回して応援してください。

Gモトと一緒に新生「本田七海」の発信するモトクロスをエンジョイしましょう。
パワーもらって休み明けから自分もやるぞ!って、気持ちでレース会場から帰路につけますよ。

 

【独走!】2022D.I.D全日本モトクロス選手権第4戦近畿大会 –  TEAM KOH-Z

 

シュールで素敵な音楽からオープニングから始まる「TEAM KOH-Z YouTubeチャンネル」から動画も見れますよー。どなたの選曲ですか?ほっこりします。

 

今回もTEAM KOH-Zの皆さん取材にご協力ありがとうございました。

 

GSPEEDTOKYO|ジースピードトウキョウ
Gモト – The Newsmoto


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