モトゴシップ｜アントニオ・カイローリ「参戦継続表明」2022 AMAモトクロス

by SetagayaRacing · 2022-06-07

2021年限りで18年間のGPレースキャリアから現役引退した MXGP9冠王者アントニオ・カイローリ。引退後にも関わらず、自身の夢であったAMAモトクロスシリーズへの参戦が大きな話題を集めています。

当初は開幕戦・第2戦のみのAMA参戦という発表でしたが、参戦継続の意向を表明！

モトゴシップ｜アントニオ・カイローリ「正式発表」2022 AMAモトクロス参戦

現時点でKTMからの正式なリリースはありませんが、カイローリ自身が自らの言葉やSNS上で、第3戦サンダーバレーと第4戦ハイポイントへの参戦にレッドブルKTMチームと合意に至ったことを表明。これは、アメリカのみならず世界のMXレースファンにとって嬉しすぎるニュース。

【過去2戦の戦績】
・開幕戦フォックスレースウェイ – 総合7位（10-6）
・第2戦ハングタウン – 総合6位（7-6）

開幕戦モト1終盤での大きなクラッシュにより10位がワーストリザルトで、それ以降はコンスタントなリザルトを残していますが、自身の目標として掲げていたトップ5には届いていません。

正式には現役引退しているカイローリ。現在の主な業務はKTMテストライダーということもあり、今季AMAモトクロス参戦については昨年までの現役時代のような追い込んだトレーニングや走り込みはしてきておらず、フィジカル面で課題があることを認めた上で、夢のAMAモトクロス参戦を楽しむことを優先させた姿勢とのこと。

MXGP時代に乗り慣れたフルファクトリーマシンは、AMAでのレギュレーションの都合上使用できない為、フレームの剛性面等やマシンセッティングを詰めていく作業と共にレースを想定した走り込みを経て、調子は上昇傾向ということもAMAモトクロス参戦継続に影響していることでしょう。

不慣れなダートスタートやAMA独特のレース序盤のハイスピードバトルに戸惑いを隠せないコメントもありましたが、ハングタウンでのモト2では、ホールショット獲得。昨年までとは異なるアプローチでのAMAモトクロスではありますが、MXGP9冠王者の本領発揮に期待せずにはいられません。