ヤバすぎるスキル|ケン・ロクスン「ローレンス斬り」逆バンクパッシング

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モトゴシップ|ケン・ロクスン「スポット参戦」2023 AMAモトクロス 第4戦 ハイポイント

2023 AMAモトクロス 第4戦 ハイポイント、最大の見所といえば… ズバリ! ロクスン快走劇でしょう。

FIMワールドスーパークロス開幕前のスポット参戦ながらも開幕から負けなしの450ルーキー、ジェット・ローレンスとの間で両レース共に繰り広げられたバトルはどれも手に汗握るものでした。

今大会1週間前に急遽、ハイポイント参戦の意志を固め、僅かな調整時間で会場に現れたロクスン(詳細や背景ストーリーは上記記事リンク先でご確認いただけます)。

 

 

450MXモト1、開幕から負けなし&全ラップ首位のローレンスがホールショットからレースをリードするも、ロクスンが 2〜4秒差で追撃。両者の間隔が詰まったレース中盤にローレンスが転倒。ロクスン首位浮上で今季初450MXでローレンス以外のライダーが首位走行となります。

最大5秒強のビハインドからレース終盤の11週目にローレンスが逆転首位再浮上するのですが、直後のハイポイント最大の特徴でもあるダウンヒルでロクスンは再び勝負に出るのでした。

エンジョイ!

 

@ p r o m o t o c r o s s

 

アウト側ながらもベストライン走行のローレンスに対して、急激な下り坂の轍やギャップというリスクを顧みずにイン側ライン目掛けてマシンを加速させるロクスン。

自身のレースキャリア終盤を迎え「スーパークロススペシャリスト」の道を選択したベテランではありますが、MXGP王者経験者としてのスキルと意地が最も輝いた首位奪還劇!

アウトドア参戦の調整不足や来るべき FIMワールドスーパークロス開幕に向けて、無理は出来ないはずのロクスンの「本気度」が凝縮された瞬間。この後、ローレンスに首位を明け渡しますが、レース中継映像からも聞こえてくる会場の大歓声は、鳥肌ものでした。

 

 

ローレンス兄弟に代表されるニュージェネレーション的なライディングスタイルに注目が集まっている昨今ですが、優れた体幹バランスとスタンディング多用しヨーロッパとアメリカとのハイブリッド的ライディングスタイル先駆けの一人が、ヨーロッパから米国に渡った若手時代のロクスンだったことを思い起こさせるシビれるパッシングシーン。

今季AMAモトクロスへのフル参戦なしにがっかりしたレースファンも多いと思いますが、この才能がAMAスーパークロスとFIMワールドスーパークロス参戦という「スーパークロススペシャリスト」の道を選択したことで、現役延長や今回のような素晴らしいライディングがシリーズ問わずに少しでも長く見れることは逆に喜ばしいことと考えるべきでしょう。

FIMワールドスーパークロスでの戦いぶりも楽しみですが、ロクスンは今後のAMAモトクロスへのスポット参戦の可能性を否定せず。期待しましょう!

 

450MXハイライトビデオ&リザルト|2023 AMAモトクロス 第4戦 ハイポイント
250MXハイライトビデオ&リザルト|2023 AMAモトクロス 第4戦 ハイポイント

Garth Milan / Red Bull Content Pool


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