AMAモトクロス事件簿|ケン・ロクスン「超特大ジャンプ失敗」ラロッコズ・リープ

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2021 AMAモトクロス 第4戦 レッドバッド 450MXクラス、モト2で熾烈な首位バトルを繰り広げていた、ケン・ロクスンの珍しいジャンプ「失敗」シーンをシェア。

 

 

会場のレッドバッド名物として世界的にも有名な特大ジャンプ。起伏を利用した長い斜面から勢いよく飛び出していく様子は「爽快感」そのもの。これぞモトクロスといった醍醐味。因みに「ラロッコズ・リープ」という名称ですが、元AMAモトクロス王者レジェンドのマイク・ラロッコに由来するのですが、ラロッコが最初に飛んだジャンプだからという理由ではありません。正解は、以下の記事リンク先からご確認ください。

歴史の目撃者に|激レア「ラロッコズリープ」誕生の瞬間記録ビデオ

ミスの少ないスムーズなライディングが持ち味のロクスンに「ラロッコズ・リープ」が、牙を剥きます。エンジョイ!

 

 

2017年の選手生命が危ぶまれた負傷以降、特に大きなジャンプセクションで無理することはなかったロクスン。これは、非常に珍しい失敗。

 

ラロッコズ・リープというリスキーな特大ジャンプで、飛距離が足りずにショート…。身体にもマシンにも一番ダメージを受ける形での失敗でしたが、なんとかバランスを保ち、そのままレース続行。不幸中の幸いとはこのことでしょう。

 

 

レース後のコメントで、直前のプレシンジャーからのルーストの影響により思うような加速が出来なかったことがジャンプ失敗の原因とコメント。その際の衝撃で手首にダメージを負ったそうで、その影響か? 数周後のラロッコズ・リープ直後のコーナー進入で大きくクラッシュ。ハンドルバーが曲がったこともあり、このレースを今季ワースト順位タイとなる6位でフィニッシュとなりました。

 

ラロッコズ・リープを一気飛びしない際の高低差がコチラ

 

先述の通り、ミスの少ないスムーズなライディングが持ち味のロクスン。弱点を挙げるとするならば、他のライバルからのプレッシャーを受け続けるような精神的に余裕がなくなるシチュエーションでのバトルでしょうか。

 

AMAスーパークロスでは、クーパー・ウェブからのプレッシャーに破れたのはまだまだ記憶に新しいところ。AMAモトクロスシリーズでは、フェランディスとプレシンジャーの今季好調スターレーシングヤマハ勢に加えて、トマックも復調。シリーズ開幕直後のロクスン得意の勝ちパターンに持ち込めない状況がちらほら目につくようになってきました。

 

本格的な夏場に向かって気候的にも厳しくなっていく、シリーズ中盤戦以降。上位陣僅差のバトルが毎戦のように繰り広げられているのが今季シリーズ最大の見所。ロクスンの活躍がシリーズの盛り上がりを左右するのは間違いありません。頑張れ、ロクスン!

 

歴史の目撃者に|激レア「ラロッコズリープ」誕生の瞬間記録ビデオ
レースビデオ&リザルト|2021 AMAモトクロス 第4戦 レッドバッド
BGMなし・コースサイド映像作品|2021 AMAモトクロス 第4戦 レッドバッド

Garth Milan / Red Bull Content Pool


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