450SX決勝ハイライトビデオ&リザルト雑感|2022 AMAスーパークロス 第10戦 デトロイト
【追加:リザルト雑感】
2022 AMAスーパークロス 第10戦 デトロイト。全17戦で争われる世界のレースシーンが最も注目する最高峰モトクロスシリーズが、AMAスーパークロス。最高峰プレミアクラスとなる450SXクラスの決勝ハイライトビデオ、リザルト雑感&最新ポイントランキングをシェア。
滑りやすい路面と相反するように、リズムセクションやフープスに刻まれるワダチや早い段階から発生する周遅れライダーが、目の離せないレースアクションを演出。今大会からシリーズは本格的に後半戦突入の一戦。タイトル争いだけでなく、シリーズ後半の流れを占う上でも重要な一戦となります。エンジョイ!
【450SX 決勝リザルト】
1. Eli Tomac (YAM), 27 laps – 今季5勝目は、SX歴代通算勝利で単独5位となる42勝目! スタート失敗、中団に飲み込まれるもパッシングポイントの少ないコースでも積極的なライン変更とアグレッシブなライディングがピタリとハマり、するすると上位浮上。ポイントリーダー争いを繰り広げてきたアンダーソンとの首位バトルでは、時間を掛けずに迷いのないキレ感あるパッシング首位浮上。アンダーソンの転倒もありましたが、トマックの圧巻のスピードとスーパークロスであることを忘れさせるようなスケール大きなライディングはライバル達を圧倒。レース中盤まではフープス右側ラインをパッシングポイントとして活用出来ていたとコメント。最も困難な路面コンディションと語るもマシンもライディングも好調だったとのこと。デイトナSX終了時のポイントリーダーのタイトル獲得率「約80%」という脅威の数字がありますが、有力勢の負傷もあり、このままトマックがタイトル獲得に向けて突き進むのでしょうか? かつては「本格的なタイトル争いはデイトナSXから」という言葉もありましたが、これも過去のものなのか…。
2. Malcolm Stewart (HUS), +03.556 – 因縁ライバル、アンダーソンとの確執も和解済みで、タイムドプラクティス最速ラップ、ヒートレース勝利から改めて初優勝を期待される中でキャリアベストタイの2位で表彰台登壇。トマック同様に中団グループからの追い上げとなりましたが、確実にポジションアップ。上位勢のミスもあり、終盤には2位浮上するも独走トマックのリードを削るには至らず。集中してラップすることで転倒者続出の難コースを攻略したと語りました。
3. Justin Barcia (GAS), +05.606 – レース4日前に右手中指を7針縫う負傷、マシンにハンドガード装着しての今大会参戦。とはいえ、レース序盤のバトルから首位快走シーンは、スタート失敗に苦しめられていたバーシアにとっては久々のハイライト。中盤以降は精彩を欠くライディングで順位を6位にまで落とすものの上位陣のミスもあり、第6戦アナハイム3SX以来となる表彰台登壇。当初は出場も危ぶまれた指の負傷と思うようにペースが上がらないレース内容でしたが、最終的には満足行くラウンドとなったと語りました。
4. Marvin Musquin (KTM), +24.992 – 混戦で順位をアップダウン。ペース上がらないバーシアを捉えて3位浮上のチャンスもありましたが、転倒自滅。今季限りで引退説も囁かれるベテラン、レース通じて本来のポテンシャルを発揮できません。序盤のフープスとスプリットレーンでのラインチョイスに問題があったとのこと。
5. Justin Brayton (HON), +36.733 – 38歳の誕生日を控えた、最後のシリーズフル参戦を迎えているベテランが今季ベストリザルト。
6. Vince Friese (HON), +41.213 – 250SXウエストにも参戦しているフリージーが、得意のスタートに失敗しながらも追い上げて、450SXベストリザルト。
7. Shane McElrath (KTM), +43.331 – ベストリザルト更新。前戦デイトナで周遅れとしてウェブの優勝を邪魔してしまったマケラスですが、両者和解済み。
8. Justin Bogle (SUZ), 26 Laps – 元250SX王者がホールショットからの首位快走で、久々にポテンシャルの高さをアピール。首位でのラップは2周のみですが、スズキのマシンが450SXクラスでトップ走るのはいつ振りのことでしょうか?
9. Brandon Hartranft (SUZ), +17.501
10. Cade Clason (HON), +24.606
11. Ryan Breece (YAM), +28.583
12. Justin Starling (GAS), +1 lap
13. Alex Martin (YAM), +1 lap
14. Dean Wilson (HUS), +1 lap
15. Logan Karnow (KAW), +2 laps
16. Kevin Moranz (KTM), +2 laps
17. Alex Ray (HON), +2 laps
18. Justin Rodbell (KAW), +3 laps
19. Dylan Ferrandis (YAM), +7 laps – 手首負傷でリタイア。次戦出場とのコメントあり。
20. Cooper Webb (KTM), +8 laps – 腕負傷でリタイア。らしくない判断ミスからの転倒は衝撃。詳細はリンク先でご確認下さい。
21. Jason Anderson (KAW), +10 laps – 転倒時の影響で脳震盪が疑われています。リタイア。プラクティスから好調で転倒までは満足いくパフォーマンスが出来たものの攻めすぎての転倒だったとのこと。タイトルが一気に遠のいた一戦となり、ここまで続いていた接触等、トラブルなく再び良い流れを引き込むことが急務となるでしょう。次戦出場とのコメントあり。
22. Chase Sexton (HON), +11 laps – 負傷リタイア。目前のウェブを避けることは出来なかった不運な転倒。詳細はリンク先でご確認下さい。
【450SX ポイントランキング 10 of 17】
1. Eli Tomac (YAM), 229 points(5勝)– アンダーソンのリタイアもあり、18点差から一気に「42点差」大量リードを築き上げました!
2. Jason Anderson (KAW), 187(3勝)- タイト争い黄信号点灯
3. Malcolm Stewart (HUS), 187 – 2位アンダーソンと同点へ
4. Justin Barcia (GAS), 184
5. Cooper Webb (KTM), 173
6. Chase Sexton (HON), 164(1勝)
7. Marvin Musquin (KTM), 164
8. Dylan Ferrandis (YAM), 141
9. Ken Roczen (HON), 133(1勝)- 欠場中
10. Dean Wilson (HUS), 119
11. Shane McElrath (KTM), 101
12. Justin Brayton (HON), 99
13. Aaron Plessinger (KTM), 97
14. Brandon Hartranft (SUZ), 89
15. Justin Bogle (SUZ), 60
16. Kyle Chisholm (YAM), 57
17. Max Anstie (KTM), 55
18. Vince Friese (HON), 51
19. Alex Martin (YAM), 48
20. Mitchell Oldenburg (HON), 37
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