モトゴシップ|AMA参戦 2021 ヤマハファクトリー「チーム体制」発表

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遂に到来! 本格的モトゴシップシーズン開幕です。AMA参戦、ヤマハ新体制が発表されました。チーム構成だけでなく、いくつも触れておくべき点があるのですが、リリース抄訳し順を追って整理していくことにします。

 

まず、インハウスでのヤマハファクトリーは活動休止へ。これまで250クラスのファクトリーサポートチームとして活動してきたスターレーシングヤマハが、ヤマハからのフルサポートを受けて新たに450クラスのファクトリーチームも運営することとなりました。契約は3年間とのこと。両クラスでチーム名も統一され「Monster Energy Star Yamaha Racing」名義での活動へ。

 

 

その新たな450チームには、ヤマハファクトリー&450クラス3年目を迎えるアーロン・プレシンジャー。複数年契約最終年の模様。そして、今季250クラス2冠達成のフランス人ライダー、ディラン・フェランディスが満を持して450クラスにステップアップ。

 

 

450クラスは2名体制。プレシンジャーはヤマハファクトリー入り前の250クラス時代はスターレーシングヤマハで2度のタイトルを獲得。450ステップアップ後は負傷続き、2021年は勝負の年となるでしょう。昨年の250SXタイトル含めて、AMA250クラス3冠のフェランディス。今オフシーズン移籍市場でジャスティン・バーシアと並んで主役の一人でしたが、馴染みのあるスターレーシングヤマハ体勢を維持しながらの450ルーキーイヤーを迎えることに。ヤマハは好条件オファーを出してフェランディスとの複数年契約に成功したとのモトゴシップも。

 

ヤマハファクトリーがプレシンジャーとフェランディスの2名体制決定となると、ジャスティン・バーシアの去就はやはり赤いマシンということに…。

 

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スターレーシングヤマハ250チームには、ガイコホンダ消滅で移籍先を模索していたジェレミー・マーティンが電撃復帰。2014, 2015年のAMAモトクロス250タイトルをスターレーシングヤマハで獲得しています。2016年にはチームとの確執も表沙汰となり、チームトラックから離れて個人用の別テントからレース参戦… ガイコホンダへ移籍となった経緯もありましたが、レースキャリアの危機的状況で無事に元サヤに戻れることに。AMAモトクロス最終戦前後の交渉で急転直下に契約に至ったとのコメントも。

 

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ガイコホンダから2人目のスターレーシングヤマハへの移籍はクリスチャン・クレイグ。今季AMAモトクロスにはケン・ロクスン代役ライダーとして450クラスで活躍。最終戦での2位フィニッシュも記憶に新しいところですが、来季契約は250クラスとなります。クレイグのヤマハ移籍はAMAモトクロス開幕直後から根強く噂されており、それを裏付けるようにスターレーシングヤマハのライダーやトレーナーと共にトレーニングやライディングを行う姿は公のものでもありました。クレイグの義兄弟はスターレーシングヤマハのエンジニアを長年務めており、来季は450チームの新監督就任決定。水面下ではチームオーナーから何度もオファーがあったとのこと。義父がオーナーのひとりであるガイコホンダ消滅危機説前の6月にスターレーシングヤマハへの移籍は内定済みだったとのこと。まだ記憶に新しいクレイグとフェランディスの接触事件! その2人がクラスは異なるものの同チームというのも興味深い点でもあります。

 

 

250クラスには複数年契約締結したばかりのジャスティン・クーパー、5年目を迎えるコルト・ニコルス、AMAモトクロスシリーズ後半戦からプロデビュー果たし総合6位の結果も残しているジャレット・フライも名を連ねます。アマチュアクラスでも多くの有望ライダーを抱えるスターレーシングヤマハは、本格的なプロデビューを控えるネイト・スラッシャー、マット・ルブラン、ニック・ロマーノの逸材もヤマハからのリリースで紹介されています。

 

今季ライダーで今回リリースに名前がなかったシェーン・マケラスはJGRスズキ? HEPスズキ? で、450ステップアップのモトゴシップ。感動のホールショットからの表彰台コメントが話題となった若手タイ・マスタープールはシリーズ終盤は負傷欠場し、去就不明。

 

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インハウスでのヤマハファクトリー活動休止は今回が初めてではなく、過去にもJGRヤマハやサンマニュエルヤマハが委託運営契約してきたことも。250ファクトリーサポートチームから昇格感のある来季のスターレーシングヤマハ参戦体制はこれまでとは異なる収まりの良さを感じさせるものです。特に250マシンは近年のAMAレースシーンで最もパワーあるマシンとしてライバルチームも認める速さ。250クラスでのスタートシーンで上位独占も珍しいことではない光景となっています。

 

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Yamaha Racing, Octopi Media


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