450SX決勝ハイライトビデオ&リザルト雑感|2023 AMAスーパークロス 第6戦 タンパ

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【追加:リザルト雑感】

2023 AMAスーパークロス 第6戦 タンパ。全17戦で争われる世界のレースシーンが最も注目する最高峰モトクロスシリーズが、AMAスーパークロス。最高峰プレミアクラスとなる450SXクラスの決勝ハイライトビデオ、リザルト雑感&最新ポイントランキングをシェア。

 

 

アメリカ中央軍の所在地として知られるフロリダ州タンパでのレースということで、アメリカ軍への感謝と敬意を表すための星条旗・迷彩柄やミリタリーモチーフのスペシャルウェアやマシングラフィックが我々レースファンの目を楽しませてくれる「ミリタリー・アプリシエーション大会」として開催。

日本とアメリカとを比較すると、軍事と民間の距離感が異なる面もありますが… 違う観点から見るとスポーツと社会とが積極的に結びついていこうとする姿勢は日本のモータースポーツ業界として、学ぶところは多いにありそうです。

エンジョイ!

 

 


 

【450SX 決勝リザルト】
1. Cooper Webb (KTM), 25 laps – 2度目のSXタイトル獲得した 2021年最終戦以来の勝利を今季初優勝として達成! 好調セクストンを逃さずに虎視眈々と狙い続けて手にした勝利はライブ中継内でカーマイケルがパンドラの箱を空けたようなものだと表現するようにウェブ本来の勝負強さと完全復調を強く印象づける内容。自信、マシンセッティング、フィジカルに加えて、今回の勝利で優勝の感覚を取り戻したので今後も勝利を重ねていくことが出来るだろうとコメント。セクストン同様のフープスでのミスもありましたが、最も敵にしたくない強いウェブ復活を印象づけました。

2. Chase Sexton (HON), +06.169 – タイムドプラクティスから他を圧倒するスピードするもウェブの追撃を受け転倒自滅。今大会でも荒れていくコースコンディションで以前から目につく、後輪が突然暴れるような挙動からのフープスでの転倒。ウェブの強烈なプレッシャーに耐えられるポテンシャルは間違いなくあるはずですが、首位快走からの自滅パターンを繰り返す結果に精神面、セッティング面等で改善策が急務となるでしょう。今季ベストのライディングのひとつだったと語るようにミスさえなければタイムドプラクティスからスピードはライバルを圧倒しており、周遅れの影響やミスを受け入れながらも自身のライディングには満足していると前向きなコメントも聞けました。

3. Aaron Plessinger (KTM), +13.263 – 1年ぶりとなる今季初表彰台登壇(450SX2度目)。今季の好調をようやく結果に結びつける快走。課題のスタート出遅れ改善に取り組んできた成果が表れ、大きな自信を手にしたとコメント。GNCC育ち、轍や荒れたコースで本来の強みを発揮するライダー。シリーズ中盤からの本格的なイースト連戦での活躍を予感させる快走でした。

4. Ken Roczen (SUZ), +23.082 – トップ3から大きく離されるもオープニングラップ6番手からコンスタントなライディング。好リザルトもロクスンらしいキレ感あるライディングには程遠い印象。とはいえ、HEPスズキ移籍後間もないシーズンインということでマシンセッティングを試行錯誤しながら掴んだ4位には大きな価値と収穫があったとコメント。

5. Eli Tomac (YAM), +31.870 – ヒートレースから精彩を欠くライディングとなったディフェンディングチャンピオン。メインレースでも持ち前のアグレッシブさは影を潜める内容。滑りやすい路面コンディションにうまく対応できずに苦戦した今大会でしたがポイントリーダーの座をキープ出来たことには満足とコメント。

6. Jason Anderson (KAW), +35.567 – アグレッシブさが裏目に出る悪い流れが断ち切れません…。今回は因縁ライバルであるバーシアとオープニングラップで両者接触転倒。最後尾から6位まで追い上げられたことには滑りやすい路面が自身に有利に働いたとコメント。ミスなく今大会のような調子を維持できれば優勝も狙えるスピードはあるだけに非常に残念な展開が続きます。

7. Justin Cooper (YAM), +38.793 – 前戦が450SX初レースのクーパーが2戦目も上位で存在感示す快走。コンスタントなライディングが強み。2戦連続トップ10入りの結果に満足しているとのこと。好スタートから混戦の中でも自身のペースを守り切る安定感と精神力はお見事!

8. Justin Barcia (GAS), +44.323 – ホームレースながらアンダーソンからの接触に沈む…。ここ数戦、結果にはつながらないもののレース中の好ラップタイムを記録し続けています。思うような形でそのスピードが表れませんが、トラブルに巻き込まれなければ、まだまだバーシアが上位でレースを盛り上げる可能性が数字上出ています!

9. Joey Savatgy (KAW), +47.805 – LCQからのメインレース進出となりましたが、開幕から5戦連続トップ10を記録するプライベーター。参戦ラウンドが限定された当初の参戦プランでしたが、全戦参戦に向けてチームと合意の情報あり。ファクトリーライダーやAMAチャンピオン経験者達ひしめく世界最高峰450SXクラスでプライベーターの快進撃続きます。

10. Christian Craig (HUS), +1 lap – 前戦でセッティング改善されてきたコメントがありましたが、今大会でもヒートレース3位からのメインレース進出で上昇傾向。しかし、メインレースでは転倒もあり周遅れ…。昨年の250SX王者として即戦力の活躍が期待される中での苦戦に精神的にも追い詰められている様子。得意のスタートが決まれば流れを変えられるはず。

11. Colt Nichols (HON), +1 lap急遽空いたロクスンのシートを得てホンダファクトリー入りしたニコルスですが、開幕戦以降はトップ10に届かない厳しいレースが続きます。

12. Adam Cianciarulo (KAW), +1 lap – ホームレースでしたが、今大会も好スタート見せるもフープスで転倒。結果には繋がらないもののスピード面では毎レースで改善されてきているとのこと。腕の負傷から回復が遅れているようですが、完全復活を見守りたい。

13. Justin Hill (KTM), +1 lap
14. Josh Hill (KTM), +1 lap
15. Dean Wilson (HON), +1 lap
16. Benny Bloss (YAM), +2 laps
17. Shane McElrath (SUZ), +2 laps
18. Kevin Moranz (KTM), +2 laps
19. Kyle Chisholm (SUZ), +2 laps
20. Cade Clason (KAW), +2 laps
21. Grant Harlan (YAM), +3 laps
22. John Short (KAW), +3 laps

 

【450SX ポイントランキング】
1. Eli Tomac (YAM), 113 points(3勝)– 僅か2点差ながらポイントリーダーの座をキープ
2. Chase Sexton (HON), 111(1勝)- 2点差
3. Cooper Webb (KTM), 109(1勝)- 4点差に急接近!
4. Jason Anderson (KAW), 93
5. Ken Roczen (SUZ), 92
6. Aaron Plessinger (KTM), 85
7. Justin Barcia (GAS), 80
8. Adam Cianciarulo (KAW), 67
9. Joey Savatgy (KAW), 67
10. Colt Nichols (YAM), 61
11. Christian Craig (HUS), 59
12. Dylan Ferrandis (YAM), 56
13. Dean Wilson (HON), 47
14. Justin Hill (KTM), 40
15. Justin Cooper (HON), 32
16. Shane McElrath (SUZ), 28
17. Kevin Moranz (KTM), 18
18. Justin Starling (GAS), 18
19. Kyle Chisholm (SUZ), 16
20. Malcolm Stewart (HUS), 15

 

 

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