250SX決勝ハイライトビデオ&リザルト雑感|2023 AMAスーパークロス 第6戦 タンパ
【追加:リザルト雑感】
2023 AMAスーパークロス 第6戦 タンパ。全17戦で争われる世界のレースシーンが最も注目する最高峰モトクロスシリーズが、AMAスーパークロス。東西に別れて争われる250SXクラスは、イーストシリーズ(全10戦)の第2戦として開催。決勝ハイライトビデオ、リザルト雑感&最新ポイントランキングをシェア。
アメリカ中央軍の所在地として知られるフロリダ州タンパでのレースということで、アメリカ軍への感謝と敬意を表すための星条旗・迷彩柄やミリタリーモチーフのスペシャルウェアやマシングラフィックが我々レースファンの目を楽しませてくれる「ミリタリー・アプリシエーション大会」として開催。
日本とアメリカとを比較すると、軍事と民間の距離感が異なる面もありますが… 違う観点から見るとスポーツと社会とが積極的に結びついていこうとする姿勢は日本のモータースポーツ業界として、学ぶところは多いにありそうです。
エンジョイ!
【250SXイースト 決勝リザルト】
1. Hunter Lawrence (HON), 19 laps – 開幕2連勝! 降雨の影響あるスリッピーな路面でも果敢に攻めていく貪欲な勝利への姿勢が大逆転劇に繋がった激走。スタート直後は中段に埋もれて追い上げレースとなりますが我慢強いレース運びから、2位浮上後は最大6秒ほどのビハインドを削り、最終ラップ最終コーナーでの逆転首位浮上に成功。0.134秒差の勝利は過去8年で最も僅差でのチェッカー。周遅れも多く逆転は難しいとも見えましたが、今季タイトル候補最右翼の実力を見せつける勝利。MXGP経験の影響か? スリッピーな路面でも安定感あるマシンコントロールはタイム差以上にライバルたちとの実力差を印象づける素晴らしいものでした。オーストラリア人のローレンスですが、アメリカ拠点はフロリダのため今大会はホームレースで会場から40分ほどの自宅からスタジアムに駆けつけました。ご近所さんを30名ほど招待しての負けられない一戦だったとジョーク交じりに語りました。最終コーナーのわずかなスペースにマシンをスライドさせながらインに仕掛けるスキルは必見。
2. Nate Thrasher (YAM), +00.134 – 優勝か転倒というアップダウン激しいライダーですが、打倒ローレンス最右翼だっただけに悔しすぎる2位。周遅れの影響も口にしましたが、レース終盤のローレンスの執念に屈した形。転倒を繰り返した前戦に続いて厳しいレースが続くスラッシャーですが、スピードやライディングそのものは好調とのことで今回の悔しさで、より勝利へ貪欲になれるとコメント。
3. Max Anstie (HON), +16.116 – 2戦連続表彰台。トップ2には大きく離されるも好スタートからコンスタントなライディング。ローレンス同様にMXGPでの経験がスリッピーな路面やサンドで有利に働いたはず。450から250へマシンを乗り換えての今季シリーズとなりますが、自身のSXキャリアにとっては重要で若手時代のように多くのことを経験、吸収して成功しているとのこと。
4. Haiden Deegan (YAM), +21.797 – ブライアン・ディーガン家の17歳長男がプロデビューから2戦連続の4位。ヒートレースでは勝利を飾っており、ライブ中継からでも伝わってくるほどのスタジアムの大熱狂。メインレースではスタート直後2番手から序盤で5番手に順位を落とすもレース後半に再びペースを取り戻し、マーティンを引き離しての4位はお見事。まぐれではない実力と物怖じしないメンタルの強さは今後もレースファンを驚かせてくれるはず。スター性と実力を兼ね備えた大型新人、今後もデンジャーボーイの活躍から目が離せません。
5. Jeremy Martin (YAM), +26.583 – AMAモトクロス250MX2冠王者が二戦連続の5位。決して見どころを作るようなライディングではありませんが、この人の場合は安定してSXシリーズを戦い抜くことが重要視されているので今後の本領発揮に期待。
6. Tom Vialle (KTM), +41.330 – GP王者の活躍が期待された降雨の影響あった一戦でしたが、4番手付近で迎えたオープニングラップのサンドセクションで転倒…。しかし、集団に埋もれることなく終盤でも確実にポジションアップに成功しての6位は価値あるものでしょう。調子は上々でここまでのレース展開にも手応えを感じているとのこと。
7. Michael Mosiman (GAS), +51.980 – タイトル候補の一人として活躍が期待されるも前戦での6位からさらに順位を落とす。追い上げ中のローレンスとのバトル中の接触もありましたが、モジマンに少し油断があった印象。タイトル争いに絡んでいくには早急に今季初勝利が最低条件となる黄色信号状態です。
8. Chance Hymas (HON), +1 lap – ディーガンの活躍に隠れていますが、ルーキーとして大検討中のホンダファクトリー期待の逸材。スタート出遅れから混戦の中段を戦い抜いての2戦連続の8位。ヒートレースでは2位と実力を証明しているだけに歯車が噛み合えばさらなる上位が期待されます。
9. Jace Owen (HON), +1 lap
10. Hardy Munoz (HUS), +1 lap
11. Coty Schock (HON), +1 lap – ショッキングな激突転倒の影響もなく、前戦からポジションをひとつアップしてのフィニッシュ。
12. Caden Braswell (HON), +1 lap
13. Chris Blose (KAW), +1 lap
14. Henry Miller (HON), +1 lap
15. Jordon Smith (YAM), +2 laps – 開幕戦表彰台のベテラン。オープニングラップのサンドセクションでの転倒に加えて、最終ラップのマシントラブルもあり厳しい展開に…。
16. Luke Neese (HON), +2 laps
17. Luca Marsalisi (YAM), +2 laps
18. Brock Papi (KAW), +2 laps
19. Talon Hawkins (HUS), +2 laps
20. Devin Simonson (KAW), +3 laps
21. Josiah Natzke (KAW), +3 laps
22. Michael Hicks (HON), +3 laps
【250SXイースト ポイントランキング 2/10】
1. Hunter Lawrence (HON), 52 points(2勝)
2. Max Anstie (HON), 44 – 8点差
3. Haiden Deegan (YAM), 38 – ルーキーがランキング3位!
4. Jeremy Martin (YAM), 36
5. Tom Vialle (KTM), 33
6. Michael Mosiman (GAG), 33
7. Nate Thrasher (YAM), 31
8. Chance Hymas (HON), 30
9. Jordon Smith (YAM), 29
10. Jace Owen (HON), 23
11. Chris Blose (KAW), 23
12. Coty Schock (HON), 23
13. Hardy Munoz (HUS), 20
14. Henry Miller (HON), 19
15. Talon Hawkins (HUS), 16
16. Cullin Park (HON), 14
17. Caden Braswell (HON), 11
18. Brock Papi (KAW), 11
19. Luke Neese (HON), 10
20. Luca Marsalisi (YAM), 6
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