レースビデオ&リザルト|2021 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第14戦 トレンティーノGP(イタリア)

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2021 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第14戦 トレンティーノGPのMXGPクラス、MX2クラス決勝レースハイライトビデオ&リザルトをシェア。

 

新型コロナウィルス感染拡大の影響によるレーススケジュール見直しが行われ、シリーズ第14戦〜第16戦は今季もイタリア、トレンティーノでの1週間・3連戦「トリプルヘッダー」として開催。第17戦〜第18戦(最終戦)も今年のネイションズ開催されたイタリア、マントバでの2連戦「ダブルヘッダー」がスケジュールされており、シリーズ終盤戦はイタリアでの5連戦が予定されています。

 

 

会場はイタリア北部、雄大なロケーションのピエトラムラタ。ライアン・ビロポートの大クラッシュやアントニオ・カイローリの劇的な追い上げ勝利、ティム・ガイザー初優勝他、ドラマや事件等の記憶に残るレースが数多く見られてきたコース。特徴としては滑りやすいハードパックコースで、タイトなセクションが多いながらもラインが交差する見応えあるバトルが見どころです。

 

今季限りで現役引退発表している9冠MXGP王者アントニオ・カイローリ、母国イタリア5連戦で有終の美を飾ることが出来るのかにも注目が集まります。エンジョイ!

 

 


 

 

【MXGP 総合結果】
1. Jeffrey Herlings (NED, KTM), 1-1
2. Glenn Coldenhoff (NED, YAM), 5-2
3. Tim Gajser (SLO, HON), 4-3
4. Romain Febvre (FRA, KAW), 3-4
5. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 2-5
6. Mathys Boisrame (FRA, KAW), 9-9
7. Pauls Jonass (LAT, GAS), 6-12
8. Tom Koch (GER, KTM), 11-8
9. Benoit Paturel (FRA, HON), 14-6
10. Ben Watson (GBR, YAM), 15-7

 

今季7度目の総合優勝を逆転完全優勝で果たしたのはポイントリーダーのジェフリー・ハーリングス。この勝利でGPキャリア通算97勝となり、今季中に100勝が視野に入ってきました。肩甲骨骨折でレースリタイア、欠場が2戦ありましたが、それ以外は全戦で表彰台登壇の安定感。特にレース2からの追い上げ劇は圧巻でしたが、両レース共に熾烈な上位バトルを戦い抜いての勝利は現在のハーリングスの好調ぶりを強烈に印象づけるものでした。総合2位は、ヤマハ移籍した今季2度目の表彰台登壇果たしたグレン・コールデンホフ。今季最上位タイ。コロナ禍のレースフォーマット変更により、2日間から1日へとレース日程が短縮されたことが、ヤマハ1年目のコールデンホフにとっては各会場でのマシンセッティングに苦労している原因に挙げられていましたが、久々に本来のスピードを披露。レースでの上位勢バトルのプレッシャーの中で仕掛けのタイミングは絶妙で首位からのハーリングスとのバトルは今大会のハイライトでもありました。総合3位には、ディフェンディングチャンピオンのティム・ガイザー。両レースでスタート出遅れからの追い上げとなり、混戦の首位バトルで後手後手に回っていた印象あり。パッシングにリスクも伴うコースということもあり、トレンティーノでの3連戦の残りのレースでスタート改善が急務となるはず。母国スロベニアから近いこともあり、応援団が大挙して来場するホームレースともいえる会場。ハーリングスを破り、タイトル防衛なるか?

イタリア5連戦で現役引退カウントダウンを迎えているカイローリ。レース1オープニングラップの転倒で太ももにダメージを負いリタイア。レース2での再びオープニングラップに再転倒。残念ながら両レース共にリタイアという結果となりました。1週間・3連戦「トリプルヘッダー」というスケジュールで本来の調子を取り戻すことが出来るのか?

 

 

【MXGP ポイントランキング】
1. Jeffrey Herlings (NED, KTM), 555 points
2. Romain Febvre (FRA, KAW), 531
3. Tim Gajser (SLO, HON), 528
4. Jorge Prado (ESP, KTM), 457
5. Antonio Cairoli (ITA, KTM), 419
6. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 411
7. Pauls Jonass (LAT, GAS), 376
8. Glenn Coldenhoff (NED, YAM), 340
9. Alessandro Lupino (ITA, KTM), 250
10. Thomas Kjer Olsen (DEN, HUS), 239

 

ハーリングスのポイントリードは12点差から「24点差」へ! ランキング3位ガイザーまでは27点差へと拡大に成功。残り4戦のタイトル争い「ハーリングス、フェーブル、ガイザー」の3名に絞られています。

 

 

【MX2 総合結果】
1. Tom Vialle (FRA, KTM), 1-1
2. Jago Geerts (BEL, YAM), 2-2
3. Ruben Fernandez (ESP, HON), 4-4
4. Jed Beaton (AUS, HUS), 7-3
5. Isak Gifting (SWE, GAS), 3-9
6. Kay de Wolf (NED, HUS), 5-6
7. Rene Hofer (AUT, KTM), 8-5
8. Maxime Renaux (FRA, YAM), 6-8
9. Stephen Rubini (FRA, HON), 9-11
10. Tom Guyon (FRA, KTM), 13-10

 

総合優勝はディフェンディングチャンピオンのビアル。負傷欠場から本格的に調子を取り戻した過去7戦中、5勝と好調。今大会も得意のスタート逃げ切りでの完全優勝。総合2位は、今大会で唯一ビアルに接近できていたヘールツ。安定感に難ありなライダーですが難コースで久々に本来の実力を発揮。レース2終盤のビアルを追い上げるスピードとフィジカルの強さには光るものがありました。総合3位には、第2戦以来となる表彰台登壇果たしたフェルナンデス。負傷からしばらく調子を崩していましたがシリーズ終盤戦での表彰台獲得と取り戻しつつある自身のスピードに満足しているとのこと。

 

 

【MX2 ポイントランキング】
1. Maxime Renaux (FRA, YAM), 563 points
2. Jago Geerts (BEL, YAM), 471
3. Tom Vialle (FRA, KTM), 467
4. Mattia Guadagnini (ITA, KTM), 443
5. Jed Beaton (AUS, HUS), 429
6. Rene Hofer (AUT, KTM), 393
7. Thibault Benistant (FRA, YAM), 366
8. Kay de Wolf (NED, HUS), 362
9. Ruben Fernandez (ESP, HON), 328
10. Simon Laengenfelder (GER, GAS), 245

 

両レースでスタート出遅れたポイントリーダーのルノーでしたが、大量リードに守られ依然としてタイトル争い優勢は変わらず。ビアルがランキング3位浮上。自身が目標と掲げるランキング2位浮上間近!

 

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Ray Archer


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