レースビデオ&リザルト|2021 AMAモトクロス 第11戦 フォックスレースウェイ2

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2021 AMAモトクロス 第11戦 フォックスレースウェイ2「450MXクラス」、「250MXクラス」レースビデオ&リザルトをシェア。

 

全12戦のシリーズも残り2戦。ランキング争いも大詰めを迎えることとなり各ポジションで熾烈なレースアクションが展開。特に450MXクラスでは、ディラン・フェランディスに最終戦を前にタイトル獲得の可能性がある注目の一戦です。

 

 

会場は開幕戦に続いて、今季2度目の開催となるカリフォルニア州フォックスレースウェイが舞台。開幕戦時とは「逆回り」の新コースレイアウトとして登場。40度近い気温と荒れていく路面コンディションへの対応が勝敗を分けることに。

 

日本期待の下田丈選手、ホームコースのフォックスレースウェイでタイムドプラクティス3番手タイムと好調を維持。決勝での活躍に期待が高まります。エンジョイ!

 

 


 

 

   【450MX リザルト】
1.  Eli Tomac 2 – 1 Kawasaki
2.  Dylan Ferrandis 1 – 2 Yamaha
3.  Cooper Webb 4 – 3 KTM
4.  Ken Roczen 3 – 6 Honda
5.  Christian Craig 5 – 4 Yamaha
6.  Max Anstie 6 – 5 Suzuki
7.  Coty Schock 7 – 7 Honda
8.  Brandon Hartranft 10 – 8 Suzuki
9.  Joey Savatgy 9 – 9 KTM
10.  Fredrik Noren 11 – 10 KTM

 

トマックが2連勝で今季総合2勝目達成! 今季課題のモト1で上々のスタート切りながらも中盤でウェブ攻略に手間取り首位までは届かず2位。モト2では、他のライバルたちに約2.5秒も速いベストラップを記録し、40秒以上の大差をつける独走勝利。荒れたコースでも縦横無尽なライン取りと豪快なアクセルワークは中継からでも迫力を感じる凄まじさでした。好調を維持していると語り、最終戦にしてカワサキ最後のレース、総合3連勝でシリーズを締めくくる可能性大でしょう。総合2位は、ルーキーながら最終戦前にチャンピオンを確定させたフェランディス。前戦で明らかとなった疲労蓄積と体調不良もあり、タイトル確定がかかったモト2ではトマックとの直接バトルを避ける形で無事に450タイトルを決めました。現在が自身のキャリアのピークでもあると語るフェランディス、AMAスーパークロス250SXタイトル獲得を目標にMXGPからアメリカに活躍の場を移しましたが、今回のタイトルは夢を実現した以上の意味があるとコメント。記者会見ではこれまで通り、トマックやロクスンへの憧れやリスペクトを語る場面は不慣れなアメリカで快挙を成し遂げた素晴らしさを印象付けるものでした。総合3位には、前戦に続いて今季2度目の表彰台登壇果たしたウェブ。フレーム仕様変更後は上位バトルで存在示す活躍を披露。あまり話題に上がりませんが、ウェブは今季ここまで6度のホールショット獲得。シリーズ最多ホールショット獲得を確定しています。

タイトル争いに破れたロクスン。体調不良と40度近い気温の影響でペースダウン。特にモト1では終盤に嘔吐しながらラップタイムを10秒落としての満身創痍のレースに。モト2でも好スタートから順位を落としていく展開。フェランディスのタイトル獲得レースで一矢報いることが出来ず。ロクスン、2017年の大怪我以降はシリーズ通してライディングや健康面の好調を維持することが出来ない状況が毎年のように続いています。トマックやウェブ、フェランディスというライバルたちと戦うよりも自身の健康面の方が大きな課題なのかもしれません…。

 

 

     【450MX ポイントランキング 11 of 12】
1.  Dylan Ferrandis 486
2.  Ken Roczen 424
3.  Eli Tomac 415
4.  Chase Sexton 342
5.  Cooper Webb 316
6.  Christian Craig 258
7.  Marvin Musquin 240
8.  Joey Savatgy 240
9.  Justin Barcia 239
10.  Aaron Plessinger 232

 

最終戦を残し、フェランディスがランキング2位のロクスンに対して一戦分の最大獲得ポイント「50点」を上回り、450MX参戦初年度で初タイトル獲得確定! 失速ロクスンの背後に復調トマックが急接近。その差「9点」という最終戦前になんともシビれるポイント差となっています。

 

 

   【250MX リザルト】
1.  Jett Lawrence 1 – 1 Honda
2.  Michael Mosiman 2 – 4 GasGas
3.  Justin Cooper 5 – 2 Yamaha
4.  下田 丈 4 – 3 Kawasaki
5.  Hunter Lawrence 6 – 6 Honda
6.  R.J. Hampshire 3 – 14 Husqvarna
7.  Dilan Schwartz 10 – 8 Suzuki
8.  Joshua Varize 9 – 9 Husqvarna
9.  Levi Kitchen 12 – 7 Yamaha
10.  Austin Forkner 15 – 5 Kawasaki

 

2戦連続でピンピン完全優勝果たしたローレンスが今季総合3勝目(レース勝利8勝目)。両レース共に首位浮上後は一気に後続との差を広げて独走での勝利。タイトル争う上で重要な一戦となる最終前の大会で今季初ホールショットからの独走勝利は初タイトル獲得にはずみをつける大きな意味ある総合優勝となりました。昨年の最終戦から同会場フォックスレースウェイで3連勝という好相性。拷問のような暑さだったと表現したような過酷なコンディションの大会でしたが、後続とのリードを築いた後はクルーズモードでのライディングだったと余裕のコメント。スムースで安定したライディングとライン取り、ライブ中継でも惚れ惚れするような素晴らしさでした。総合2位は、今季2度目の表彰台登壇のモジマン。GASGASファクトリーのバーシアとブラウンが欠場中でチームを一人で背負います。モト1での序盤首位快走から単独転倒で後退するもしぶとく順位を回復し、今季ベストタイのリザルトとなる2位フィニッシュはこれまでにないモジマンの勝利への貪欲な姿勢が表れた好レース。最終戦はホームレースと語るハングタウン。活躍が期待されます。総合3位には、タイトル争うクーパー。体調不良が伝えられてきたクーパーでしたが、ワシューガルのモト2での大クラッシュで手の親指を負傷していることが判明。レース合間のプラクティスが出来ないような状況だったとのことで残すは最終戦のみのタイトル争い、逆転には厳しい状況となりました…。

両レース共にトップ10圏内でオープニングラップを終えての追い上げのレース展開となった下田選手。総合3位クーパーと同点ながら最上位順位が優先され、惜しくもホームコースで表彰台登壇を逃す悔しい結果に。レース後半で順位浮上させていく力強いライディングでしたが、単独走行時のラップタイムがローレンスに引けを取らないものだっただけに、序盤に素早いポジションアップが出来ていれば… 更に上位を狙えていたはずでしょう。最終戦を3度目の表彰台登壇で締めくくることが出来るかに期待です。

 

 

    【250MX ポイントランキング 11 of 12】
1.  Jett Lawrence 464
2.  Justin Cooper 441
3.  Hunter Lawrence 349
4.  R.J. Hampshire 327
5.  Jeremy Martin 307
6.  下田 丈 300
7.  Austin Forkner 240
8.  Michael Mosiman 229
9.  Max Vohland 202
10.  Jalek Swoll 195

 

ローレンスとクーパーのポイント差は「23点」。現在絶好調のローレンスと負傷抱えるクーパーの対決構図、ローレンス圧倒的優位です。最終戦もジェレミー・マーティン欠場ということもあり、下田選手のランキング5位浮上は間違いない状況。ランキング7位のオースティン・フォークナーに60点差を築き挙げており、最終戦を前にランキング6位以上は確定となりました。僅かながら、ランキング4位のハンプシャーを逆転する可能性も浮上。27点差は厳しい数字ですが、大きく取りこぼすレースが目立つハンプシャーだけにチャンスはあるでしょう。

 

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Garth Milan / Red Bull Content Pool


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