レースビデオ&リザルト|2021 AMAモトクロス 第10戦 アイアンマン

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【追加:リザルト雑感】

2021 AMAモトクロス 第10戦 アイアンマン「450MXクラス」、「250MXクラス」レースビデオ&リザルトをシェア。

 

終盤戦に突入している全12戦のシリーズ。ランキング争いも大詰めを迎えることとなり各ポジションで熾烈なレースアクションが展開されることに。

 

 

会場のアイアンマンレースウェイはもともとGNCC開催地として知られ、2014年からAMAモトクロス開催コースとして生まれ変わった比較的新しいコース。インディアナ州はAMAモトクロスシリーズ冠スポンサー「ルーカスオイル」本社所在地でもあります。

 

日本期待の下田丈選手、2度行われるタイムドプラクティスの1回目で2番手タイムを記録。総合タイムでは、4番手タイムと前戦に引き続き好調をアピール。決勝での活躍に期待が高まります。エンジョイ!

 

 


 

 

  【450MX リザルト】
1.  Eli Tomac 2 – 1 Kawasaki
2.  Dylan Ferrandis 1 – 2 Yamaha
3.  Cooper Webb 4 – 3 KTM
4.  Ken Roczen 3 – 5 Honda
5.  Chase Sexton 5 – 4 Honda
6.  Coty Schock 8 – 6 Honda
7.  Joey Savatgy 7 – 8 KTM
8.  Justin Bogle 10 – 7 KTM
9.  Brandon Hartranft 9 – 9 Suzuki
10.  Kyle Chisholm 11 – 10 Yamaha

 

ようやく本来の実力を両ヒート揃えて発揮できたイーライ・トマックが、意外にも今季初となる総合優勝獲得。これまでも持ち前のスピードでレース勝利を重ねてはきたものの、どちらか一方のレースでスタート出遅れにより総合優勝を逃してきましたトマック。これまで特にモト1でのリザルトに苦労してきたことから、モト1ではフェランディスやロクスンとのバトルの中で手堅く2位フィニッシュ。課題をクリアしたトマックはモト2で本領発揮。再び好スタートからセクストン、フェランディス、ウェブをパスし、この大会のベストラップを記録。最大10秒以上の大差を築き上げての勝利を手にしました(レース勝利は今季4勝目)。高温多湿とフィジカルに過酷なコンディションはトマックに味方したようです。カワサキに乗るトマックは残り2戦で見納めとなります。総合2位は、ポイントランキング首位のディラン・フェランディス。先週までの疲れが残っていたようで万全の体調ではなかったものの、勝負強さは健在! タイトル争い考えるとトマックに敗れることは問題ではなく、ロクスンとのポイントさが最優先事項とのこと。体調不良でもこの活躍、450ルーキーとは思えない素晴らしさ。総合3位には、今季初表彰台のクーパー・ウェブ。今季AMAスーパークロス王者としては不本意な結果が続いていたAMAモトクロスシリーズでしたが、トマックやフェランディス相手に存在感を見せつける久々の快走。フレームに仕様変更施して挑んだ一戦で輝きを取り戻しました!

フィジカルに疑問符がつきまとうロクスンは、高温多湿の一戦で両レース共に中盤以降で失速。タイトル争いは非常に厳しい状況に追い込まれることに…。

 

 

  【450MX ポイントランキング 10 of 12】
1.  Dylan Ferrandis 439
2.  Ken Roczen 389
3.  Eli Tomac 368
4.  Chase Sexton 342
5.  Cooper Webb 278
6.  Marvin Musquin 240
7.  Justin Barcia 239
8.  Aaron Plessinger 232
9.  Christian Craig 224
10.  Joey Savatgy 216

 

フェランディスとロクスンとのポイント差は、1レース分となる「50点差」に。次戦終了時に「51点差」とリードが拡大すると最終戦を残して、フェランディスのルーキー450タイトル獲得が決定します!

 

 

  【250MX リザルト】
1.  Jett Lawrence 1 – 1 Honda
2.  下田 丈 2 – 3 Kawasaki
3.  Justin Cooper 4 – 4 Yamaha
4.  Michael Mosiman 3 – 6 GasGas
5.  Austin Forkner 5 – 5 Kawasaki
6.  R.J. Hampshire 13 – 2 Husqvarna
7.  Ty Masterpool 6 – 7 GasGas
8.  Carson Mumford 8 – 8 Honda
9.  Hunter Lawrence 12 – 9 Honda
10.  Dilan Schwartz 9 – 13 Suzuki

 

総合優勝はキャリア初となるピンピン完全優勝を飾った、ジェット・ローレンス。課題のスタートを克服したシリーズ終盤戦からは1位と2位のみの絶好調。モト1は、スピードに勝るマーティンの猛追を受けますが、マーティン自滅により18秒弱の独走状態となり以後のレースは後方との差を確認しながらの余裕の勝利。モト2では、下田丈選手をパスした後は徐々にリードに築き上げ、独走での勝利。タイムドプラクティスから全て1位と絶好調で再びポイントリーダーに浮上。総合2位は、下田丈選手。モト1でオープニングラップ5番手から2位フィニッシュで自己ベスト更新。モト2ではホールショットからオープニングラップを首位で戻る激走。序盤で同期ライバルにして元チームメイトのローレンスに、終盤にはハンプシャーにパスされるも後続との差を大きく保ったまま3位でゴール。総合では自己ベストタイの総合2位となり、キャリア2度目のAMAモトクロス表彰台登壇を達成! 総合3位には、ここ数戦で体調不良を引きずるクーパー。明らかに精彩を欠くライディングはこれまでと別人のようでした。開幕からの連続表彰台は維持しましたが、ポイントリーダーの座を失う結果に。体調不良と高温多湿の厳しいレースが2戦続いたこととなりましたが、体調は回復傾向にあるとし、巻き返しを図るとコメント。

 

 

   【250MX ポイントランキング 10 of 12】
1.  Jett Lawrence 414
2.  Justin Cooper 403
3.  Hunter Lawrence 319
4.  Jeremy Martin 307
5.  R.J. Hampshire 300
6.  下田 丈 262
7.  Austin Forkner 218
8.  Jalek Swoll 195
9.  Michael Mosiman 189
10.  Max Vohland 182

 

3点ビハインドから、一気に11点差のポイントリードを築いたローレンスが、再びランキング首位に浮上! 残り2戦でのタイトル争い、大注目です。マーティン負傷により、下田選手にランキング5位浮上の可能性が出てきました。

 

Garth Milan / Red Bull Content Pool


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