ロングハイライト|2021 AMAスーパークロス 第16戦 ソルトレイクシティ1

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2021 AMAスーパークロス 第16戦 ソルトレイクシティ1 公式「ロングバージョン」ハイライトビデオがリリース。「ハイライトでは物足りないけど、フルビデオ観る時間もなかなか作れない…」という、今の時代を生きる現代レースファンには嬉しいビデオをリザルト雑感、最新ランキングと共にシェア。

 

 

450SX、250SXイーストのヒートレースからLCQ、メインレースまでを「約20分」にギュッと凝縮。ヒートからメインレースまで一連の流れを通して観ると下田丈選手の初優勝もさらに深い感動を得られること間違いなし。

 

エンジョイ!

 

 


 

 

【450SX 決勝リザルト】
1. Marvin Musquin (KTM), 25 laps – 優勝経験もあり、相性が良いと語るソルトレイクシティで今季初勝利&2年振り優勝! 31歳のフランス人ライダー。度重なる負傷やベテランらしくないミスが多く目立ち、モトゴシップとして引退説も囁かれていたこともありましたが、今季4度目の表彰台は頂点に登壇。かつてのチームメイト首位ロクスンにプレッシャーを与える距離まで接近。そのロクスンの転倒もありましたが、首位浮上後はウェブの追い上げを退けての勝利。レース後半でのフープスライン変更がウェブ抑え込みに有効な選択に。まだまだムスキャンの活躍が楽しめそうです!

2. Cooper Webb (KTM), +00.326 – ポイントリーダーとして、16点差リードで迎えた一戦。無理しないレース展開が予想されましたが、レース中盤からの追い上げ、貪欲な勝利への姿勢はいつものウェブでした。シリーズ中盤であれば追い詰めたムスキャン相手にアグレッシブなパッシングの可能性もあったでしょうが、ロクスン後退もあり、チームメイトの一線は越えないクリーンなバトル。ほぼタイトル手中の状況で最終戦を残すのみ。チームメイトの勝利を祝福しながらもあの位置まで迫りながらの敗戦に悔しさをにじませました。

3. Malcolm Stewart (YAM), +10.463 – 450SXキャリア初表彰台登壇! レース前半のアンダーソン、ウェブとの三つ巴バトル時のウェブを捉えそうなフープススピードが光りました。フープスからトリプルジャンプまでのセクションで果敢な攻めが表彰台を引き寄せたポイント。スチュワート兄弟は兄弟揃って最高峰クラスの表彰台登壇ということに。

4. Dylan Ferrandis (YAM), +15.705 – 表彰台には届きませんでしたが、中盤のバトルを戦い抜く勝負強さは健在。メインレース直前にセッティング変更が功を奏し、ペースアップにつながったとコメント。このクラスのルーキーということに加えて、開幕前の負傷でセッティング面で詰めきれず…不運も多いのですが、レースの諦めない姿勢はラップタイムからも読み取れます。スタート決めて欲しい…。

5. Chase Sexton (HON), +17.099 – プラクティス時の大クラッシュの影響が心配されましたがなんとかレース出場。タイトル争うロクスンに対してのチームオーダーは無かった模様。

6. Ken Roczen (HON), +18.387 – 周遅れの影響でペースを乱されたと語りますが、どうしたロクスン? 2戦連続して得意の「スタート逃げ切り」勝ちパターンを自らのミスで逃すという姿に驚き…。デイトナSX以降のウェブとの精神戦に疲弊したか? 逆転タイトル、ほぼ絶望的な状況へ。転倒の原因については自分でも分からないとコメント。

7. Jason Anderson (HUS), +24.117 – レース中盤突入時までは3位走行でウェブを抑え込む力走もウェブやスチュワートとのバトルでリズムを崩したか、ペースダウン。

8. Aaron Plessinger (YAM), +26.831 – アトランタ3連戦での輝きは見せることなく中盤のバトルに終始。

9. Dean Wilson (HUS), +44.487 – 周遅れの転倒に巻き込まれる不運もありました。

10. Eli Tomac (KAW), +46.242 – 優勝候補として活躍が期待され、タイムドプラクティスでトップタイム記録、ヒートレース勝利。しかしメインレースではスタートで遅れ、転倒繰り返し不発…。マシンセッティング好調とのことで好相性ソルトレイクシティでの最終戦に改めて注目!今回着用ウェアに施されたカラーリングはMTB世界王者だった父親ジョン・トマックへのオマージュで国際自転車競技連合「UCI」カラー採用。

11. Joey Savatgy (KTM), +48.503
12. Broc Tickle (HON), +49.183
13. Max Anstie (SUZ), +1 lap

14. Justin Barcia (GAS), +1 lap – スタート直後の前転転倒でハンドルバーを大きく曲げながらも完走。身体へのダメージはなし。

15. Tyler Bowers (KAW), +1 lap
16. Benny Bloss (HON), +2 laps
17. Cade Clason (KAW), +2 laps
18. Brandon Hartranft (SUZ), +2 laps
19. Justin Starling (KTM), +2 laps
20. Henry Miller (KTM), +2 laps
21. Fredrik Noren (KAW), +3 laps
22. Joshua Cartwright (KAW), +4 laps

 

450SX決勝ハイライトビデオ&リザルト雑感|2021 AMAスーパークロス 第16戦 ソルトレイクシティ1

【450SX ポイントランキング 16 of 17】
1. Cooper Webb 362 points(7勝) – 22点差で最終戦へ。最終戦で19位以上でフィニッシュすれば、2019年以来となる2度目のSXタイトル獲得です。
2. Ken Roczen 340(4勝) – 数字上では逆転の可能性ありますが、ウェブに大きなアクシデントなければ絶望的と見るべきでしょう。
3. Eli Tomac 312(3勝)
4. Justin Barcia 273(1勝)
5. Aaron Plessinger 249
6. Jason Anderson 236
7. Malcolm Stewart 230
8. Dylan Ferrandis 218
9. Marvin Musquin 208(1勝)
10. Joey Savatgy 190
11. Dean Wilson 153
12. Chase Sexton 141
13. Martin Davalos 124
14. Zach Osborne 123
15. Broc Tickle 121
16. Adam Cianciarulo 120
17. Justin Brayton 96
18. Vince Friese 94
19. Kyle Chisholm 80
20. Justin Bogle 78

 

 

【250SXイースト 決勝リザルト】
1. 下田丈 (KAW), 19 laps – SX初優勝! 日本人初の快挙達成。ホールショットから全ラップ首位の完全勝利。終始後方からプレッシャーを受けながらのレースは精神的に厳しかったはず。ラスト2周は緊張やミスもなく快適にライディング出来た言葉の通り、ラストラップで50秒を切るラップタイムを記録したのは下田選手のみ。スピード、フィジカルだけでなく、精神的な成長も特筆すべき点。ニコルスを破ったことで数字上では最終戦に逆転タイトルの可能性がわずかながら浮上。単純計算ですがシナリオのひとつとして、下田選手優勝でニコルスが予選敗退ノーポイントで逆転タイトル。実力で掴み取ったプロ初勝利。素晴らしい!

2. Jett Lawrence (HON), +01.150 – 終盤2位浮上後、下田に迫るもミスもあり勝負できる距離までは近付けず。スタート時に暖機しすぎたエンジンはオーバーヒート気味となり思うようなスタートダッシュが切れなかったハプニングがあったとのこと。モジマン抜いた直後のジャンプ上でのジェスチャーについて色々な憶測がありましたが、モジマンのアグレッシブライディングに対しての警告だったとのこと。今季これまで何度も接触してきた両者、ローレンスは珍しく厳しい言葉で何度も非難しています。尾を引きそうな予感…。

3. Colt Nichols (YAM), +03.050 – クレイグ足骨折リタイアで今大会でのタイトル獲得の可能性も急浮上しましたが、下田の勝利&出遅れでタイトル決定は次戦、最終戦に持ち越し。しかし、出遅れながらも下田、ローレンスの背後まで迫るスピードとフィジカルの強さは開幕戦からの連続表彰台登壇を8と更新中。チームメイト、トレーニングパートナーでもある最大のライバルであるクレイグ負傷離脱により精神的に混乱した語るニコルス。しかし、大量ポイントリードで最終戦を迎えられることについてはシリーズタイトル獲得に向けて悪いレースではなかったし、最終戦に向けてワクワクしているとコメント。

4. Michael Mosiman (GAS), +21.717 – 手の骨折欠場からの復帰戦。このレースのベストラップ記録し下田猛追しますが、焦りからミスが目立ち後退…。下田を幾度となく追い詰めましたがパッシングポイントが定まっていなかった印象で仕掛けにも迷いが見られました。自分が勝つべきレースだったと語り、この失敗から学んでいくと前向きなコメント。

5. Thomas Do (KTM), +52.011
6. Joshua Varize (KTM), +1 lap
7. Logan Karnow (KAW), +1 lap
8. Geran Stapleton (HON), +1 lap
9. Hunter Schlosser (YAM), +1 lap
10. John Short (SUZ), +1 lap
11. Luke Neese (KAW), +1 lap
12. Devin Simonson (KAW), +1 lap
13. RJ Wageman (YAM), +1 lap
14. Alexander Nagy (KTM), +2 laps
15. Maxwell Sanford (HON), +2 laps
16. Justin Rodbell (KAW), +2 laps
17. Wilson Fleming (HON), +2 laps
18. Jonah Geistler (KTM), +2 laps
19. Brian Marty (HUS), +2 laps
20. Mason Kerr (KAW), +2 laps
21. Lane Shaw (KTM), +3 laps
22. Joshua Osby (HON), +4 laps

 

250SX決勝ハイライトビデオ&リザルト雑感|2021 AMAスーパークロス 第16戦 ソルトレイクシティ1

【250SXイースト ポイントランキング 8 of 9】
1. Colt Nichols 187 points(3勝) – 23点差。下田選手の勝利でタイトル決定は最終戦に持ち越し
2. 下田丈 164(1勝) – クレイグの足骨折リタイアもあり、ランキング2位浮上。
3. Christian Craig 158(2勝)
4. Jett Lawrence 151(2勝)
5. Michael Mosiman 116
6. Josh Osby 104
7. Joshua Varize 98
8. Thomas Do 92
9. Mitchell Oldenburg 91
10. Logan Karnow 77
11. Grant Harlan 71
12. Kevin Moranz 70
13. John Short 68
14. Jeremy Hand 59
15. Luke Neese 56
16. Devin Simonson 50
17. Max Vohland 46
18. Hunter Sayles 46
19. Hunter Schlosser 44
20. Wilson Fleming 41

 


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