【勝谷武史レポート&レースビデオ】2015オーストラリア選手権Rd.4 マレーブリッジ
2014年全日本モトクロス選手権MX2チャンピオン、勝谷武史( Sony Action Cam Kawasaki Racing Team)の参戦するオーストラリア選手権「MX Nationals」の第4戦のMX2クラスレースフルビデオ&TK本人コメント、リザルト雑感です。エンジョイ!
Moto 1 – 日本のレースと違い、40台スタートのオーストラリア選手権、開幕戦からの課題だったスタートが決まり、三番手からのレースに! しかも直接タイトルを争うライバル達が出遅れるという今季初優勝に向けてこれ以上ない展開のTKをトラブルが襲います。序盤の混戦の中でゴーグルトラブル発生… ロールオフが壊れ、7番手まで順位を落としていきます… 激戦のオーストラリア選手権、ミスやトラブルをライバルたちが見逃してくれるわけがありません。しかし、上位陣のマシンの間隔が徐々に開き始めたレース中盤以降、TKは再びペースを取り戻し、追い上げ開始。終盤には3位浮上、そのままトップも視野に捉え、2位のライダーの背後まで迫るも時間切れ… 3位でフィニッシュ。
ゴーグルのトラブルが無ければ、勝てたレースでしたが、これもレースの一部。逆に、その中でもトップ3まで追い上げた走りに、TKは結果こそ満足していませんが、トラブルがあった中でもベストは尽くしたとコメント。
MX2 Moto 1 Results
1) Caleb Ward
2) Luke Arbon
3) 勝谷武史
4) Jay Wilson
5) Geran Stapleton
Moto 2 – 初勝利への手応えを確実に感じた中でスタートもモト2、今度はまさかのスタート大失敗… ほぼ最後尾からの追い上げに… 以前もお伝えした通り、オーストラリア選手権のMX2クラスのモト2のみ20分とレース時間が短縮されます。致命的なスタートミス… しかし、ベテランらしく諦めることなくレース序盤からTK曰く「120%で追い上げた」とのコメント通り、追い上げ開始。タイトル争いを繰り広げるライダーとのバトルも制しながらポジションアップ。最終的には20分のレースで30台以上をパスしての5位でフィニッシュ。「限界まで追い上げた」とのコメント。総合では、3位でレースを終えました。
MX2 Moto 2 Results
1) Caleb Ward
2) Luke Arbon
3) Wade Hunter
4) Kyle Webster
5) 勝谷武史
今ラウンド、TK含む、ランキング上位陣のリザルトが一斉に乱れた波乱の一戦。厳しい一戦ではあったもののランキング上では、2位タイに浮上! ランキング首位の昨年王者、ネイションズでのオーストラリア代表でもあったL・クラウトまで、16ポイント差まで接近することに成功。
MX2 championship standings
1. Luke Clout 243
2. 勝谷武史 227
3. Jay Wilson 227
4. Jed Beaton 202
5. Wade Hunter 198
レース後のTKと話してみると、きっと勝てるチャンスを逃したモト1の結果を引きずっているのでは?と思っていたのですが、本人はベテランらしく「こういうこともあるよ。それよりポイントランキングで差を縮めることが出来たことが良かった」と大人の対応。
色々と話してみると勝ちにこだわる気持ちも強いのは強いのですが、全日本よりもレベルが高いオーストラリア選手権で、全日本時代のようには勝星を重ねられないだろうという冷静な判断と、その分析の上でのシリーズを通してのタイトルを視野に入れた戦い方を可能にさせる、好調なマシンと自身のライディングの自信とが、TKのコメントからは感じられました。
オーストラリア人だらけの選手権で虎視眈々とタイトルを狙う、勝谷武史と杉本メカニックの日本人コンビ。コンビネーションもバッチリで、TKも心身共に引き続き好調とのこと。次戦Rd.5 は今週末開催! 課題のスタート対策も出来ているとのコメントも聞けたので期待したいところ。ライブ中継もあるので、後日改めてレース情報をアップ予定です。
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