【勝谷武史レポート!】オーストラリア選手権開幕戦ホーシャム MX2
2015年シーズンはオーストラリア選手権を戦う、昨年度の全日本モトクロス選手権MX2チャンピオン、勝谷武史。レースフルビデオとレース後の本人から開幕戦を終えて色々話が聞けたのでまとめてレポートします。エンジョイ!
【今週末!開幕オーストラリア選手権!】勝谷武史の参戦体制発表
今季のレース体制は上記リンク参照の通りチーム名は「Sony Action Cam Kawasaki Racing Team」。開幕戦直前までオーストラリアカワサキが正式なリリースを出さなかったこともあり、勝谷武史とカワサキやSONYとの契約、オーストラリア選手権フル参戦はサプライズなニュースとして報じられていました。マシンテストやプラクティス、フィジカル面でも準備万端で迎えたオーストラリア開幕戦です!
MX2 moto1 – まずまず好スタート。序盤のポジション争いから3位をキープ。散水直後の難しいコンディションの中、2位争いの展開に持ち込むも自らのミスもありなかなか前に出れないままレースは終盤へ。混戦となった2位争いがトップ快走の昨年のチャピオン、クラウトに迫るも時間切れ、争いを制した勝谷が今季初レースで2位。
Pos | Num | License | Name | Vehicle | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | MX2 | Luke Clout | Yamaha YZ 250F | ||||
2 | 888 | MX2 | 勝谷武史 | Kawasaki KX250F | ||||
3 | 12 | MX2 | Jed Beaton^ | Yamaha YZ 250F | ||||
4 | 6 | MX2 | Jay Wilson | Yamaha YZ 250F | ||||
5 | 199 | MX2 | Nathan Crawford^ | Husqvarna TC 250 |
MX2 moto2 – ややスタート出遅れたものの5位から追い上げ開始。散水直後の路面と勢いの良い若手に苦労しながら徐々にペースアップ。しかし、上位陣は単独走行が続き、終盤にTKもペースを上げるも3位でフィニッシュ。
Pos | Num | License | Name | Vehicle | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 12 | MX2 | Jed Beaton^ | Yamaha YZ 250F | ||||
2 | 6 | MX2 | Jay Wilson | Yamaha YZ 250F | ||||
3 | 888 | MX2 | 勝谷武史 | Kawasaki KX250F | ||||
4 | 1 | MX2 | Luke Clout | Yamaha YZ 250F | ||||
5 | 17 | MX2 | Caleb Ward | KTM 250sxf |
見事、開幕戦で表彰台ゲットの活躍。上記ビデオ中継内やオーストラリアのメディアでも、若手中心のMX2クラスでのベテランの好リザルトが話題に。「オールドスクール」なんて呼ばれたりも(笑)
Position | Number | License | Name | Points |
---|---|---|---|---|
1 | 12 | MX2 | Beaton, Jed^ | 65 |
2 | 1 | MX2 | Clout, Luke | 63 |
3 | 888 | MX2 | 勝谷武史 | 62 |
4 | 6 | MX2 | Wilson, Jay | 60 |
5 | 199 | MX2 | Crawford, Nathan^ | 51 |
TKに今季のオーストラリア選手権に挑むにあたって色々聞いてみたところ、昨年のスポット参戦経験があったものの回りの実力やレーススタイルが分からず、手探り感があったシーズンインだったそうです。しかしMX1クラスで今回総合優勝果たしたK・ギブスと一緒に練習を積んでいく中で、悪くてもトップ5には入れるだろうとの感触はあったそうで、開幕戦の結果にはとても満足していました。
そして、シーズンを戦う上での目標を聞くと「チャンピオン」と即答。昨年までの全日本と比べると厳しいシーズンになるのは想定内。それでもシリーズを戦い抜いていく中で必ずチャンスは作れるはずだと自信を持った発言でした。
全日本とオーストラリア選手権の戦い方の違いについても聞いてみたところ「全て」とのこと。スタートからバトル、フィジカル面まで、レース展開の中で様子見やムリしない… 等の余裕は無く、上位陣全員がスタート直後からお互いにプッシュし合うレースとのこと。これは上記ビデオでも十分見ることが出来、TKもバトルに苦労する様子が…。moto1での2位争いでは、かなりイライラしていた様子がビデオからも伝わってきました。とにかく皆んなバトル時の気合が違うし、引かない印象。相手が自分より遅く、上手くパス出来てもしばらくは気は抜けないライダーばかり。
その辺りを踏まえて自身の現在の課題はスタートから序盤でのポジション争いと考えています。ラップタイム的にも全日本参戦時と同様に後半に入ってもペースを落とすこと無くレースが出来る数少ないライダーなので、序盤でいかにリズムを掴めるかが重要なのでしょう。
最後にオーストラリア選手権参戦、本人は非常に良い緊張感で挑めているようで、レベル的には厳しい環境に身を置くことにはなりますが、今でもレベルアップ出来ていることを実感してワクワクしたシーズンインだそうです。現地でもベテランの頑張りは快く思われていることもあり、レース環境もリラックス出来ているそう。担当メカニックにはTKのチャンピオンを支えてきた杉本メカが日本から全戦帯同するとのことで、今後もTKの活躍を支えてくれることでしょう。
オーストラリア選手権「MX Nationals」Rd.2 は4月12日開催です!