Gモト|Life in Speed 美蔵カップ2025 関東モトクロス選手権シリーズ第9戦東京大会

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今回のLife in Speedは、Gモトクルーが副部会長を勤めさせていただいている「MFJモトクロス東京都部会」が11月16日(日)に主催する「美蔵カップ2025 関東モトクロス選手権シリーズ第9戦東京大会」についてお届けします。

私は2019年、GSPEED-TOKYOを発足させた後、関東選手権埼玉大会に「スポンサーとして」参加させていただき、これをきっかけに MFJ関連の事柄への関わりを再開。2020年にはGRCT(GSPEEDTOKYO RACECREW TEAM)をスタート、オフィシャルを関東選手権埼玉大会、全日本モトクロス選手権関東大会に派遣しています。

2024年、前部会長 村上恒誓氏亡きあと城北ライダース代表 久保亨氏を部会長とし、MFJモトクロス東京都部会を再開。約2年の準備期間を経て東京大会を開催させていただきます。

東京都部会は「スポンサー」、「オフィシャル派遣」、「メディア」、「車検役員」、「埼玉部会の活動サポート」という役割を根幹に活動しています。ここに「主催」という役割を追加し、さらなる発展に貢献していく所存です。詳しい詳細はこちらから見ていただけます。

2年前、関東選手権を主催しようと考えた際「きちんと黒字」で開催できるのか?という切り口から始めました。なぜなら、参加台数が減少する状況で、エントリー料金のみが「収入」となるレースだからです。そして、黒字でなければならない理由として1番重要なのは「オフィシャルさん達の待遇」です。

現在、オフロードビレッジで開催されている MFJ関連のレースは、全日本選手権が2回、関東選手権が3回。オフィシャルさんに自己負担していただく経費は「交通費、飲食代、ライセンス取得料」、全日本に関して言えば宿泊料もというケースがあります。それに対して主催者がお支払いさせていただける日当は、全日本選手権「8.000円」、関東選手権「10.000円」です。フルにオフィシャルとして携わっていただいた場合、計7日で62.000円の日当です。

しかも天候が悪ければ、長時間現場に拘束されます。私達が担当するオフィシャルのパートは、車検と救護、この経験から考えると決して他人を誘える条件ではありません。

やっぱり「モトクロスが好き」というオフィシャルさんの心意気で成立しているんです。毎戦、オフィシャルさんに必要人数来ていただくには苦労しています。オフィシャルさんが居なければレースの主催申請すらできません。まずは、ライダーよりオフィシャルさんなんです。

また、私がメディアとして東京都副部会長として耳にする話では、命懸けで走るライダー、走らせる親御さん、チーム関係者からの不安として、散水や救護(救急車を呼ぶ環境)、パドックの確保(一部のライダーが広く場所取りするなど)などのコース環境もあります。

これらのバランスを総合的に向上させていく必要がある。というのが現状だと考えています。

現状を踏まえ私達、東京都部会が何ができるのか?を考え可能なかぎり対策をして関東選手権モトクロスを主催します。まずは、会場ですが、日頃から連携し話し合い一緒に活動しているオフロードビレッジに決めました。全日本モトクロス、関東選手権を長年開催しているコースです。

今回は初開催なので、運営チームも全日本モトクロス選手権と同様の人数、メンバーに来ていただきます。地方選なのに全日本と同じ!?と思われると思いますが、参加台数ではなく、ライダーの安全を担保できる環境を優先しました。

またパドックも有料パドック等を用意し、当日の朝、会場に安心して来場できるように設置しています。私達は再び200台が参加する事を前提に運営してまいります。

10月27日月曜日からエントリー受付を開始しています。今回は「MFJライセンス」を必要としない参加型レース「美蔵ファンバイクでGO!!」もご用意して、より手軽にレースに参加していただけるようにしました。このクラス、参加賞がユニークで、美蔵のカレーライスが参加賞。食べて・走ってエンジョイファンバイクです。

ここからは少々堅苦しい話になりますが、現在必要とされる経費概算もご紹介します。

・コース貸切        330.000円
・計測           110.000円
・オフィシャル       755.000円
・オフィシャルさん食事     77.000円
・飲料             20.000円
・表彰式備品・印刷物一式    50.000円
・レース申請代         44.000円(関東選手権と走行会)
・エントリー業務代行          800円/人
・レンタルポンダー         1.100円/人

おおよそ150万円が必要と考えています。11月中旬という開催時期、全日本モトクロス開催直前でもないという事を考慮すると赤字決定と思ってしまいます。詳細は公表できませんが、全日本モトクロス前に開催される前回の関東モトクロス選手権 埼玉大会の収支を踏まえ計算すると・・・。です。

少しでも利益を上げるために、まず考えたのが参加型クラスの設定。先ほどご紹介した「美蔵ファンバイクでGO!!」。

より多くのライダーにモトクロスレースを楽しんでいただけるクラスを設定。参加料金も、レンタルポンダー込みで5.000円です。まずは、ライセンスを取得していただく前段階にと考えております。

これに伴い、毎戦参加台数の乏しいLMX、オープン85を廃止。可能であればIOクラスも廃止し(約1時間参加型クラスの開催に充てられます)今後も参加型の拡大をしてまいります。

また、これまで埼玉大会では無料で場所を提供されていた「レーシングサービスおよび出店」の有料化。現状では参加賞、副賞はお出しできません。少しでも利益をあげ、オフィシャルさんと、エントラントに還元したい。特に、レーシングサービスは、メーカーさんから仕事として依頼され来るわけですから、これをキッカケに定着させるべき当然の事と考えています。

関東選手権の黒字化、参加台数毎戦200台、オフィシャルさん、エントラントの環境向上。以上4点を掲げ、MFJ東京都モトクロス部会と、うず潮レーシングで活動を継続していきます。

今大会は、コースと主催者が現状、課題を共有し「新たな関東選手権の形」を作っていくためのサンプル大会となる事を主旨としています。

 

2年間の準備期間を経て開催させていただきます「美蔵カップ2025 関東モトクロス選手権シリーズ第9戦東京大会」。東京都部会として初開催となりますが、有限会社 うず潮レーシング取締役 福本高大氏、美蔵 宇都宮氏、武蔵重量 大内氏のご協力の下、オフィシャルの皆さん、エントラントの皆さんと今後も続けられる関東選手権を構築していけたら幸いです。

 

ここまで、大変堅苦しい記事内容となりました。が、しかしこれは現状です。コース・主催者・エントラント・チーム・メーカーが同じ方向を向き「共創」し共に創る行動をしないと・・・レースがなくなります。私達は皆さんと共に環境を作り、ライダーが輝き、夢のあるモトクロスという素敵なモータースポーツを創りたいのです。皆さんのエントリーをお待ちしています!!

Life in Speed – The Newsmoto

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