450SX決勝ハイライトビデオ＆リザルト雑感｜2023 AMAスーパークロス第14戦イーストラザフォード

by SetagayaRacing · Published 2023-04-23 · Updated 2023-04-24

【追加：リザルト雑感】

2023 AMAスーパークロス第14戦イーストラザフォード。全17戦で争われる世界のレースシーンが最も注目する最高峰モトクロスシリーズが、AMAスーパークロス。最高峰プレミアクラスとなる450SXクラスの決勝ハイライトビデオ、リザルト雑感＆最新ポイントランキングをシェア。

2019年以来となるイーストラザフォードSX。会場はニュージャージー州にあるのですが、電車で数十分のハドソン川を挟んだ対岸はニューヨーク州マンハッタン！世界経済だけでなく、興行やエンターテイメントの世界No. 1の大都市。SX関係者の間ではニューヨークSXやニューヨークラウンドとも呼ばれ、この地区での興行の成功が主催者としてとても重要とのこと。ニューヨークを象徴するエンパイア・ステート・ビルディングではSXプレスイベントも行われ、夜にはグリーンとパープルのAMAスーパークロスカラーのライトアップも行われるという力の入れようです。多くのトップライダー達が観光客となってマンハッタン観光する姿もSNS上では確認できました。

天気予報通りの雷雨の影響でメインレース直前にレースプログラムは約1時間半の中断。雷注意報解除後はそれまでのベストコンディションから一転、降雨の中でマディレース（20分＋1周から、17分＋1周に変更）となりました。エンジョイ！

【450SX 決勝リザルト】
1. Justin Barcia (GAS), 18 laps – 2021年の開幕戦以来となるSX勝利をホームレースで飾る。マディレースを得意とするバーシアらしく滑りやすい路面や轍に臆することないライディング。勝負所でのアグレッシブな仕掛けも迷いゼロで勝利を引き寄せる。第一子誕生後の初優勝ということでこれ以上のことはないと感情的にコメント。ライディングコーチ務める元プロサーキットカワサキのエリック・ソービーとの取り組みも中継内で触れられていました。GASGASファクトリーとの契約延長発表直後の快勝！

2. Eli Tomac (YAM), +14.742 – プラクティス時のクラッシュで足の筋肉が痙攣のダメージ。ヒートレースでは出遅れて4番手、アウト側グリッドからのスタートとなるも前戦のようなミスなく、メインレースでは好スタート。視界の確保とココンスタントなレースを心掛けたとコメントしたトマックは中盤以降にリズムを掴み、マディの難コンディションでも守りに入ることなく、ロクスン攻略に成功。タイトル争いに大きな価値ある2位フィニッシュ。

3. Ken Roczen (SUZ), +25.396 – ヒートレース勝利。メインレースでもオープニングラップ首位からレースをリードするもバーシアを引き離せずに逆転を許すことに。レース中盤のジャンプミスでゴーグル内に汗が入り込んだ理由でゴーグルを外してからはリズムを乱す。トマックとのバトル中に転倒もあったもののエンストは免れて序盤のリードもあり2戦連続、今季4度目の表彰台登壇。

4. Chase Sexton (HON), +42.642 – 250時代にSXキャリア初優勝の地。オープニングラップ2位走行時にバーシアと接触転倒。素早く再スタートし追い上げるも路面が荒れたレース後半は単独走行。前戦の勝利で再びタイトル争いが視野に入ったセクストンには厳しすぎる結果となりました。

5. Cooper Webb (KTM), +1 lap – コースが崩れやすい土質は自分に有利と語っていましたが、降雨の影響でのマディレースとなり苦戦。シリーズ終盤の3戦連続で表彰台を逃すというウェブらしくない展開。苦手のマディコンディションを考えれば、5位というのは悪くないと前向きなコメント。逆転タイトルには、連勝が必要な追い詰められた状況へ…。

6. Shane McElrath (SUZ), +1 lap – ロクスンに続いて今季開幕直前にHEPスズキ加入のマケラスが、厳しいレースを続けながらも終盤戦にキャリアベストリザルト記録。

7. Kevin Moranz (KTM), +1 lap – プライベーターがキャリアベストリザルト記録。

8. Benny Bloss (YAM), +1 lap – プライベーターがキャリアベストリザルト記録。

9. Justin Hill (KTM), +1 lap – 今季5度目のトップ10フィニッシュ。AMAスーパークロス後は、FIMワールドスーパークロス出場決定！

10. Dean Wilson (HON), +1 lap
11. Fredrik Noren (KAW), +1 lap

12. Jason Anderson (KAW), +1 lap – 前戦の第一子誕生後の寝不足からの体調不良リタイアから、タイムドプラクティス最速ラップ記録、ヒートレース2位で活躍が期待されるもメインレースでは泥に飲まれる…。チームメイトのシアンサルーロはタイムドプラクティス時の脳震盪でレースキャンセルとなりました。

13. Kyle Chisholm (SUZ), +1 lap
14. Justin Starling (GAS), +1 lap
15. Grant Harlan (YAM), +2 laps
16. Colt Nichols (HON), +2 laps
17. Chase Marquier (KAW), +2 laps
18. Josh Hill (KTM), +2 laps
19. Cade Clason (KAW), +2 laps
20. Tristan Lane (GAS), +3 laps
21. Jeremy Hand (HON), +3 laps
22. Devin Simonson (KAW), +4 laps

【450SX ポイントランキング 14 of 17】
1. Eli Tomac (YAM), 315 points（7勝）– 11点差へとポイントリード拡大に成功！
2. Cooper Webb (KTM), 304（2勝）- 残り3戦での逆転タイトルには連勝が必要な状況へ。
3. Chase Sexton (HON), 294（3勝）- 厳しすぎる、21点差…。
4. Justin Barcia (GAS), 265（1勝）
5. Ken Roczen (SUZ), 259（1勝）
6. Jason Anderson (KAW), 225
7. Aaron Plessinger (KTM), 213
8. Adam Cianciarulo (KAW), 155
9. Justin Hill (KTM), 154
10. Christian Craig (YAM), 150
11. Dean Wilson (HON), 149
12. Colt Nichols (HON), 120
13. Shane McElrath (SUZ), 114
14. Josh Hill (KTM), 103
15. Benny Bloss (YAM), 91
16. Joey Savatgy (KAW), 85
17. Justin Cooper (YAM), 76
18. Kyle Chisholm (SUZ), 74
19. Kevin Moranz (KTM), 70
20. Grant Harlan (YAM), 66