250SX決勝ハイライトビデオ&リザルト雑感|2023 AMAスーパークロス 第14戦 イーストラザフォード

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【追加:リザルト雑感】

2023 AMAスーパークロス 第14戦 イーストラザフォード。全17戦で争われる世界のレースシーンが最も注目する最高峰モトクロスシリーズが、AMAスーパークロス。東西に別れて争われる250SXクラスは、今季初の東西シリーズ混走「ショーダウン」として開催。決勝ハイライトビデオ、リザルト雑感&ポイントランキングをシェア。

 

 

2019年以来となるイーストラザフォードSX。会場はニュージャージー州にあるのですが、電車で数十分のハドソン川を挟ん だ対岸はニューヨーク州マンハッタン! 世界経済だけでなく、興行やエンターテイメントの世界No. 1の大都市。SX関係者の間では、ニューヨークSXやニューヨークラウンドとも呼ばれ、この地区での興行の成功が主催者としてとても重要とのこと。ニューヨークを象徴するエンパイア・ステート・ビルディングではSXプレスイベントも行われ、夜にはグリーンとパープルのAMAスーパークロスカラーのライトアップも行われるという力の入れようです。

天気予報通りの雷雨の影響でメインレース直前にレースプログラムは中断。雷注意報解除後はそれまでのベストコンディションから一転、降雨の中でマディレース(15分+1周から、12分+1周に変更)となりました。エンジョイ!

 

 


 

【250SXショーダウン リザルト】
1. Max Anstie (HON), 14 laps – MXGP、ネイションズで優勝経験誇るイギリス人ライダーが、渡米後AMAスーパークロス初優勝達成。メインレース直前の待機中からマディ経験豊富なアンスティへの期待が高まっていたそう。9秒差の大量リードからレース終盤は周遅れの影響もあり慎重になりすぎてペースを落とすと同時にジェット・ローレンスの猛追を受けますが、かろうじて逃げ切りに成功。マディを苦にせずにスタート直後から積極的なライン取りとスムーズなライディングが光りました。プライベートチームからの優勝という快挙でもありました。

2. Jett Lawrence (HON), +10.091 – 序盤からハンプシャーとバトルを繰り広げながら、終盤にアンスティに急接近するもゴーグルを外すタイミングを誤り失速するシーンは残念。タラレバですが、ゴーグルをジャンプ中に外すことが出来ていれば展開は変わっていたかもしれません。ラストラップのフープス後のミスで逆転首位は諦めたところにフィニッシュ直前のハンプシャーの転倒に巻き込まれるも2位はキープ。

3. Hunter Lawrence (HON), +10.824 – オープニングラップから5番手をキープ。メカニックからの「落ち着いて」との指示通り、序盤から無理せずコンスタントなレース運び。ハンプシャーと実弟ジェット・ローレンスの接触転倒の混乱に乗じてフィニッシュ直前に3位浮上に成功。運も味方しましたが、冷静な判断からボーランドのイン側にマシンを滑り込ませる一瞬のスピードはお見事! 250SXイーストタイトル確定の可能性もありましたが、次戦に持ち越し。前戦でのクラッシュ寸前のミスで足の付け根にダメージを負っており、レース間のライディングなしで挑んだ一戦でもありました。

4. Max Vohland (KTM), +11.324 – キャリア初表彰台のチャンスが舞い込むもハンター・ローレンスに逆転許す。とはいえ、ヒートレース3位&メインレース4位という結果は東西シリーズ混走ショーダウンということで満足していると語ります。線が細い印象ありますが、父親譲りのスキルの高さは難コンディションで輝きを見せました。来季はレッドブルKTM残留できるのか?

5. Enzo Lopes (YAM), +14.812 – 故郷ブラジルでのマディレースの経験がコンスタントなレース運びに繋がりました。スターレーシング勢を抑えてヤマハ最上位。ショーダウンということで高く評価される結果でしょう。

6. Haiden Deegan (YAM), +15.832 – ハンター・ローレンスに思い切ったパスを仕掛け、新人らしい転倒シーンもありましたが、このレースのベストラップを記録するレース中盤は安定して誰よりも速いラップを重ねていた点は特筆すべき点。やはり並のルーキーではありません!

7. Carson Mumford (KAW), +17.575 – オープニングラップ10番手からの追い上げ。5位を目指すことが出来たレースだったと次戦で巻き返しを図るとコメント。

8. Cullin Park (HON), +32.124 – 昨年の250SX新人賞獲得ライダー。ホンダサポートチーム「フェニックスレーシング」からプロ2年目参戦の注目の若手が、LCQからのメインレース進出にも関わらず、東西混走ショーダウンでキャリアベストリザルト更新する活躍。

9. 下田丈 (KAW), +33.449 – 降雨前のヒートレースでは因縁ライバルのハンター・ローレンスを抑え込みキャリア初ヒートレース勝利。今季初レースとなった前戦よりも明らかにキレを増したライディングに期待が高まりましたが、マディとなったメインレースではスタート出遅れで集団に飲み込まれました。

10. Chris Blose (KAW), +34.778 – 順位変動あったもののトップ10フィニッシュ。現役復帰した代役プロサーキットカワサキライダーが250SXイーストランキング4位を視野に入れてきました。

11. Pierce Brown (GAS), +41.356 – 今大会でも他ライダーと接触転倒。今季はスピードが高く評価されるも転倒が続く残念な展開。

12. Levi Kitchen (YAM), +58.486 – アメリカ北西部出身でマディレースを得意とするものの最後方からのレースとなり、良いところ見せられず…。

13. Rj Hampshire (HUS), +1 lap – フィニッシュ直前の大クラッシュが大きな話題となりますが、降雨前のヒートレース時からジェット・ローレンスと好バトルを繰り広げており、メインレースの激走も光りました。ローレンスへの仕掛けについては、同じチャンスが再び訪れれば同じように仕掛けていくと力強く後悔なしのコメントを残しています。転倒後の再スタートは出来ず…。

14. Tom Vialle (KTM), +1 lap – マディレースでGP2冠王者の活躍が期待されましたが、金網スタートで後輪を空転させて最高峰からの追い上げ。

15. Luke Neese (HON), +1 lap
16. Dilan Schwartz (SUZ), +1 lap
17. Coty Schock (HON), +1 lap
18. Jordon Smith (YAM), +1 lap
19. Michael Hicks (HON), +1 lap
20. Robbie Wageman (SUZ), +1 lap
21. Cole Thompson (YAM), +1 lap
22. Jace Owen (HON), +1 lap

 

【250SXイースト ポイントランキング 8/10】
1. Hunter Lawrence (HON), 198points(6勝) – 49点差。次戦で26点差をキープできれば、キャリア初AMAスーパークロスチャンピオン獲得です。
2. Haiden Deegan (YAM), 149
3. Max Anstie (HON), 148(1勝)
4. Nate Thrasher (YAM), 120(1勝)
5. Jordon Smith (YAM), 120
6. Chris Blose (KAW), 117
7. Jeremy Martin (YAM), 111
8. Cullin Park (HON), 96
9. Tom Vialle (KTM), 95
10. Coty Schock (HON), 83

20. 下田丈 (KAW), 33

 

【250SXウエスト ポイントランキング 7 of 9】
1. Jett Lawrence (HON), 176 points(5勝) – 39点差。次戦で26点差をキープできれば、2年連続AMAスーパークロスチャンピオン獲得です。
2. Rj Hampshire (HUS), 137
3. Enzo Lopes (YAM), 118
4. Levi Kitchen (YAM), 112(1勝)
5. Max Vohland (KTM), 104
6. Cameron Mcadoo (KAW), 101
7. Mitchell Oldenburg (HON), 99
8. Pierce Brown (GAS), 98
9. Cole Thompson (YAM), 73
10. Derek Kelley (KTM), 70

 

450SX決勝ハイライトビデオ|2023 AMAスーパークロス 第14戦 イーストラザフォード

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