2017 アルパインスターズMXウェア発表会&ライドデイ
先日、愛知県瀬戸市のスラムパーク瀬戸にて開催された【アルパインスターズ 2017 MX & ライドデイ】へ、ご招待頂きました。ニューモトでは、当日の様子を新商品のインプレ記事とともに何度かに分けて、ご紹介していきます!
メディア向けとしては、世界に先駆けて日本で最初に2017年モデルが発表されるということで、本国イタリアからメディア担当のアップルトン氏も来日するというアルパインスターズの力の入れよう。
今回、お披露目された2017年モデルのウェア類で最も熱の入った紹介をされていたのが、新素材採用と大幅な軽量化が図られたMXウェア最上級モデル「テックスター」シリーズでした。
ジャージは、超軽量で通気性も確保された素材が使用され、脇部にはメッシュパネル採用。ネックブレイス使用を想定した作りでパターンも一新し、首回りのメッシュ素材に加え、新たに襟元がシームレスとなり、ネックブレイス装着時の快適性を向上させています。袖部は激しい動きに最適なラグラン仕様。袖口も最近のスポーツウェアでよく見られるレーザーカットされたようなシームレス仕様となっています。手にとってすぐに感じる軽さと程よくストレッチする素材が好印象。
上記画像、左2本がテックスターシリーズのMXパンツ。
アップルトン氏による商品説明で最も時間が割かれた商品がこのパンツ。膝上部から腰部まで新たに「4方向ストレッチ素材」が採用されました! モトクロスウェアに採用されるストレッチ素材、近年の傾向でもありますが、アルパインスターズは強度はそのままに新素材を採用することにより「30%」の軽量化にも成功。
ストレッチ素材採用により、パンツのシルエットは従来のものよりもスッキリとした印象に。これまでのニーブレイス使用を想定されたきた膝周りや腰部・臀部のシルエットとは異なります。
テックスターシリーズで採用されてきた膝部のBABELニーデザインは特許を所得し、更にフィット感や通気性を高めてくれています。
膝上部からのストレッチ素材上のアルパインスターズロゴマークは、これまでのラバー製ではなくプリントされており、より洗練されたイメージへ。
会場では試乗車も用意され、世界初公開された2017年モデルのウェアを身に付けて、スラムパーク瀬戸のモトクロスコースにてライディングすることも出来ました。
大幅に改良されたMXウェアの即日インプレ! モトクロス歴30年以上、元国際A級、そして過去5年間アルパインスターズのMXウェアをモデルチェンジの度に着続けてきた自分にとっては、かなり自信のあるインプレ記事が書けそうだと意気込んで着替え始めると…
着替えた時点で、過去モデルのアルパインスターズMXウェアとは快適性が段違いに良くなっていることに気づきます。ライディングしていない時にMXウェアを身に着けているということは重さを感じたり、動きにくいものですが、30%の軽量化とストレッチ素材採用によるフィッティング感の向上で、ストレスが大幅に改善されていることにまず驚きました。この快適性はライダーのスキル、キャリアを問わず、誰もがすぐに感じられるものでした(笑)
実際のライディング時にも、ウェア着用時から感じられた快適性は一切損なわれることなく、素晴らしい着用感! 正直、過去モデルの同じアルパインスターズMXウェアと比較して、ここまで違うものなのか… と、感じてしまったほど。
個人的に過去モデルで気になっていた点が、パンツの膝周りや腰回りのフィッティング感で、ニーブレイス装着を想定した「ゆとり」のあり過ぎる立体裁断の違和感でした。加速時の腰から荷重していく動きの中でのパンツのズレ感が気になっていたのですが、2017年モデルのテックスターMXパンツはストレッチ素材採用によるフィッティング向上で、ライディング時のアクションに対しての違和感が改善され、以前よりもライディングに集中出来ました。
ペースを上げたり、ゆっくり走ったり。他にもスタンディングのみでのライディングや逆に座ったままの周回等、数パターンのライディングで新モデルをテストしました。
ジャージ・パンツ共に、フィッティングの向上は快適性にもつながりますし、初めて着用するウェアながらストレスは一切感じることはなかったです。そして4方向ストレッチ素材採用によるパンツのフィッティング感向上は想像以上でした。
特筆は、上記画像のような瞬間的に関節を大きく動作させる「スクラブ」的な動きの際にも全く違和感を感じず、ウェアから身体に直接感じる「ツッパリ感」を意識させなかった点は、実際のライディング時に大きなアドバンテージになるはずです。
発表されたばかりということで、耐久面でのテストはお伝え出来ませんが、他ブランドのストレッチ素材採用のパンツと比較すると、アルパインスターズの新モデルはストレッチ素材を膝上部から腰部のみに使用。膝下やもも裏、臀部はPUコーティングが施されたマルチパネルファブリックが使用されています。これは耐久面やプロテクションまでも総合的に考えた上でのアルパインスターズなりのベストな回答ということでしょう。
近年のモトクロスウェア開発におけるイノベーション。トップブランドであるアルパインスターズが2017年モデルで新素材採用したことにより、これまでの価格やデザインのみで差別化を図ろうとしてきていたMXウェア業界が本格的に新たなステージに突入しつつあると断言してよいと思います。
安全面、機能面が優先されるべきMXウェア。そこに、誰でも手にとってすぐに感じる軽さ、着用してすぐに感じられるフィット感に快適性までも加わった、2017年 アルパインスターズ「テックスター」シリーズ。日本国内での販売がスタート! 是非ともお手に取ることをオススメします。
【アルパインスターズ 2017 MX & ライドデイ】では、他にもアルパインスターズMXウェアを着用し、ライディングしてきましたので今後のニューモト上でのインプレ記事もお楽しみに!
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