Gモト|パドックウォーク「1982 ホンダ RC250」東福寺保雄 車

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レース前日設営日から「カメラ片手に」パドックをブラブラ歩き、ヒラメキと直感でテーマを決めるパドックウォーク。今回は衝撃的な出会いをお届けしますね!いつも通りプラプラと歩いていると、目の前に衝撃的な光景が。

 

そこには「1982年のホンダRC250」が!何が起こるんだろうとすぐに反対側に回ったら・・・。

 

そこには「2台のRC」。この2台のRC、ゼッケン2番は1981年に国際A級125ccクラス、ゼッケン19番は1982年に国際A級25ccクラスで東福寺保雄氏によってチャンピオン獲得をした車両。この後、東福寺氏は引退される1992年までに9度のチャンピオンを獲得。東福寺氏の快進撃初期を支えた2台ともいえます。

その2台を東福寺氏の愛弟子でもあるHRCの芹沢氏、佐藤氏が積み込み中。オールドファンには馴染みのある「RC」とは? 現在のファクトリーマシンは市販車と同じ名称「CRF」となっていますが、2サイクル時代のホンダファクトリーマシンには「RC」という名称が。

車両の開発速度がとても早かった時代、モトクロッサーには様々な開発技術が投入され、毎戦見た目にも変化がわかるほどでした。そのRCが姿を消して20年以上経ちます、そして今回ファクトリー史の中でも「ファクトリーマシン」らしい伝説の2台が全日本会場に戻ってきたのです。

 

私は2台が展示されている「東福寺レーシング(現 T.E.SPORT)」ブースに向かい、こちらも東福寺氏の愛弟子「元HRCファクトリーライダー大塚忠和氏」に撮影許可をいただき、私にとって思い出深い 1982 RC250を撮影させて頂きました。

 

当時のファクトリーマシンの象徴と言われるパーツが目につきますね。メッシュフロントゼッケン、フェンダーステー、オーバーフェンダーなど、この1枚だけで感動。

 

The Factory

 

ロゴがないんですがSHOWA製なんでしょうか? これまで見てきたファクトリー仕様のサスペンションとは質感が違いますよね。これはなんというドラムブレーキのシステムなんでしょう?

 

ホワイトクリーナーボックス。どうして白なんでしょう? 白は白でもこの素材の白はさらにカッコいい。

 

スイングアーム、ハブともにシンプルでスマート。

 

この場所に「KEIHIN」は定番。吸気系。

 

ステッカー好きにはたまらない配置。

 

ハンドルバーの形状が独特です。

 

ラジエターキャップの位置。どうしてこの位置なんだろう?

 

旧ウイングマークとHRCロゴ。歴史を感じます。

 

このタンク形状ってこの時代のRCの象徴だと思いませんか?

 

フェンダーステーとオーバーフェンダー。このコンビネーションもHRCのアイデンティティ。

 

このブレーキシステムは2種類あるようで、上部にアームのないパターンもあったようです。The 工学。

 

1990年代までは、キャブレター以外のエンジン系は黒でした。

 

手巻きチャンバー。250なのに細くないですか?どうしてなんだろう?

 

左右ラジエターに角度がついていました。ラジエターキャップの位置を含めどういう関係性があるのだろう?

 

The Factoryならではのメッシュゼッケン。

 

ラジエターキャップ2つ?

 

ハンドル周りもファクトリーらしいパーツがたくさん。

 

伝統のHRCシフトペダル。

 

これぞファクトリースイングアーム。センターで溶接しているのはなんでだろう?

 

HRC、誰もが憧れるレースだけをする会社。このロゴを身につけ走る事への憧れはライダーなら誰しも持っている事だろう。バイクのカッコ良さ、ライダーのカッコ良さ、全てがマッチングした時、HRCの輝きはいつも以上に輝く。
オールドファンの皆さん、この記事で仲間と盛り上がっていただけたら幸いです。

撮影にご協力いただきました東福寺レーシングの皆さんありがとうございました。

GSPEED-TOKYO


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