Gモト|IA初優勝「田中淳也」インタビュー
Gモト新加入「齊藤絢菜」とお届けする全日本モトクロスライダーインタビュー。今回は全日本モトクロス選手権第3戦関東大会でIA昇格後、初優勝されたパドックウォークの常連「田中淳也選手 – YAMAHA BLU CRU RACING TEAM YSP浜松」が登場です!
その田中選手にインタビューするのは、第2戦SUGO大会までIA2クラスに関心がなかった… Gモト新加入の斎藤が、あっという間に田中選手のファンになった!それは何故!?どうして!?
レースファンの皆さんも齊藤ような経験ありますか? 今回は私がMCという形式でインタビュー。速いだけじゃない田中選手の魅力に迫ります。
このインタビュー企画の経緯は・・・ある日、オフロードビレッジで齊藤との会話に「第2戦のIA2ヒート1で田中淳也選手のファンになりました!!!!」と。ならば、Gモト最初の取材は田中選手にしよう!という事で今回のインタビューに至りました。取材当日はチーム関係者の皆さん、BOSS RACING元木監督のご協力をいただき、とても良い環境でインタビューをさせていただきました。
Gモト:田中選手、インタビューよろしくお願いします!今日は斎藤が初取材なので、私がMCとして進めていきますね。
齊藤絢菜:田中選手、よろしくお願いします!
田中淳也選手:よろしくお願いします!
Gモト:私自身、この話を聞いた時にビックリしたんですが、これまでIA2クラスの話しはしなかった斎藤にどういう事?って聞き返してしまいました。斎藤さん、IA2クラスには関心なかったですよね?
齊藤絢菜:そうなんです。全日本モトクロスを自宅で観戦する際は、motoバトルLIVEをずっと流して見ているので、単純にIA1ヒート1の前のレースという感じでした。
田中淳也選手:IA1がメインだったんですよね。IA2が終わるのを待っていたという事ですね。
齊藤絢菜:すみません、そうなんです。
Gモト:ここからは動画を見ながらになるんですが、田中選手、第2戦決勝ヒート1のスタートは、出遅れて中団以降からのレースとなりましたね。斎藤さんはどのあたりから田中選手に関心を持ってレースを観戦しだしたんですか?
齊藤絢菜:あっスタート出遅れたと思ったんですが、1周目約半周、ヨーロピアンセクションに来るまでには6位に上がっていたのでビックリしました!1周目を終わった時点で4位!そこで、田中選手を初めて凄いライダーなんだと意識しました。
Gモト:そこで出会ったんですね。笑
田中淳也選手:急に上がってきた感じですね。笑
Gモト:そして4周目の転倒。その時、斎藤さんはどう思いましたか?
齊藤絢菜:スタートの出遅れから懸命にトップを追い走る姿に感動。あっという間にトップに追いつき、転倒してしまいましたが、また走り始めた時には田中選手を純粋に「がんばれ!」って応援してました。
Gモト:転倒後に追い上げる田中選手の走りを見てどうでしたか?
齊藤絢菜:もう転ばないで!と祈る気持ちです。転倒後の1周がすごく速かったので、もしかたらトップまで追いついてしまうのかなって。スタート前は関心が無かったのに、気がついたら田中選手のレースを夢中になって応援している自分がいました。
Gモト:田中選手が一生懸命走られたレース。興味がなかったのに、その走りを見て4周という短時間で夢中になったレースファンがいるってどうのように感じますか?
田中淳也選手:IA1クラスが全日本最高峰クラスで最も注目されています。会場で、YouTubeで観戦されているレースファン皆さん、きっとIA1クラスの方が盛り上がる、好きという方が多い思います。その中で、第2戦SUGO大会ヒート1ではIA2クラスで面白いレースができて良かったですし、IA2クラスには、チャンピオン中島選手、2024年ランキング2位の横澤選手もいますので、また3台4台で盛り上がるレースができて、そこに自分も加わってできたらなって思います。
Gモト:斎藤さんが感じた、田中選手の魅力は?
齊藤絢菜:今、田中選手がおっしゃったコメントにもあるんですが、レースしてバトルして色々あったと思うんです。だけどレース後はライバル選手達とグータッチしたりと、その田中選手の姿を画面越しに見ているだけで、素敵な人柄なんだなって。もっと応援したいなって思いました。だから、今日、実際にお会いできてお話しさせていただけるのが、とても楽しみでした。実際にお話しさせていただいて、やっぱり素敵な人柄だなって再確認しました。明日は決勝レース、生で田中選手のレースが3ヒート観戦できるが嬉しいです。明日も頑張ってください!
田中淳也選手:頑張ります!!
Gモト:明日はレース後にまたインタビューよろしくお願いします。
田中選手、全日本モトクロス選手権第3戦IA2クラス決勝ヒート2優勝。ご自身IAクラスで初優勝! ホールショットから独走、全体ベストタイム。他を圧倒した見事な完全優勝でした。
齊藤絢菜:田中選手、おつかれさまでした。初優勝をリアルタイムで、会場で見れて嬉しかったです!決勝ヒート2はホールショット!見事なスタートからレースをリード。どのようなレースでしたか?
田中淳也選手:レース前半は、トップという事をそこまで意識する事なく、自分がトップを走っているという感覚もなくて、意識的には自分の前に海外のライダーがいると思って走っていたら、4周うまく行きましたが、そこでミスしてしまって少し気持ちが焦りました。初優勝も頭に浮かんでしまい、そこからは固い走りになりました。
齊藤絢菜:初優勝のゴール、あのガッツポーズは安堵のガッツポーズだったんですか?
田中淳也:そうですね、IAクラスに昇格して、4年かかってやっと初優勝できたあの瞬間は最高に嬉しくて、モトクロスやってて良かったなぁって思って。自分のスタッフ、いつも応援してくれる皆さんと優勝を分かち合えて最高でしたね!
初優勝を遂げた決勝ヒート2のインタビュー。田中選手のコメントは「いやぁモトクロス最高!」。その表情は本当にモトクロスが大好きなんだなってファインダー越しに感じました。motoバトルLIVEのアーカイブで、レースファンの皆さんにぜひ見ていただきたい素敵な表情です。
IA2クラスへの関心薄であった斎藤が、 第2戦決勝ヒート1のスタートから4周目の転倒、そこから必死に追い上げて2位でゴール。斎藤がこの短時間で魅了された走り、そして斎藤がレース後に見た田中選手の人柄、これはとても大切な事だと感じています。私はここ数年、関東大会運営側の仕事もさせていただいています。全日本モトクロスに多くのレースファンがご来場いただくためには、昨年の下田丈選手が関東大会で魅せてくれた活躍、活動が主役であるライダーには不可欠ではないでしょうか。今回の取材を通じ、今後は田中選手が下田選手のような活躍、活動をしてくれるのではないかと期待が膨らみました。
何故かといえば、インタビュー中にライバル達へのリスペクト、自分が活動しているフィールドへのリスペクトを感じたからです。斎藤が「今回お話しさせていただいて、もっともっと応援したくなりました」と話してました。私達は田中選手に、すごく気持ちの良い取材をさせていただきました。この気持ちを今後はレースファンの皆さんにさらに深堀してお届けしていきたいと思います。
せっかく田中選手の記事を書かせていただいたので、ここからはパドックウォーク番外編。 田中選手とGモトといえばキャリーブースでお馴染みの「これ!」。第2戦SUGO大会ではついに!念願の2ショット写真を撮影↓。
「いつかばったり、キャリーさんのブースで出会ったら絶対に撮る」と決めていたので非常に嬉しい1枚。
この1枚は、キャリーさんのお姉さんから「手足頭無し」という愛情たっぷりのキャッチフレーズをいただいて撮りました。このような体験が数回あり、私の中で「どうしてこれほど愛されイジられキャラ」なんだろう?という疑問がありましたが、今回、その疑問が解けました。田中選手の人柄や走りがそうさせるんですね。
なんと今回は雨の中「素足」でした。
第3戦の優勝を記念して、広島ではスペシャルバージョンなんてあるのでしょうか? 期待!!
今回は齊藤のGモト目線が「新しいGモト目線」を生み出してくれました。これまで1人だったGモトクルーが2人になりウキウキしています。今後は今まで足りて無かった広い視点でGモトをお届けしていけたらと考えています。
取材にご協力していただきました田中選手、チーム関係者の皆さんありがとうございました。
GSPEED-TOKYO