Gモト|「THE RIDER」本田七海 vol. 26

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今回のTHE RIDER 本田七海はGモトクルー目線でお届けしますね。前戦で勝ち、ランキングトップで迎えた全日本モトクロス選手権第8戦埼玉トヨペットCUP。苦手なオフロードビレッジに1週間合宿し、合宿も順調に進み、自分の実力を出し切れるか?自分に挑むレースとなりました。

チャンピオン獲得に向けた大切なレース。今回、勝てば「しんどくないレース」で最終戦を迎えられる。
ファンの皆さんと共有したい「シーン」が本田七海にはたくさんある。まだまだ、伝えきれていないシーンがたくさんある。純粋で正直で真っ直ぐなレースへの想いを持って挑んだ第8戦を、時系列で撮影した写真を使いレースファンの皆さんと共有したいと思います。

 

苦手意識の強いオフロードビレッジでのレース、とはいえ勝てばチャンピオンに一歩近づく。準備はしっかりしてきた。自分に挑み自分に勝てば勝てるはずだ、自分に勝てるのか?気持ちが入り乱れる。密着取材3シーズン目の私から見た今大会は表情に「メリハリ」があったように思います。
この写真は金曜日夕方のコースウォーク。明日からの決戦を意識した緊張感ある姿。

 

予選日、公式練習スタート前。自分に挑むレースが始まる。良い緊張感が伝わる表情。

 

トップ通過した予選直前、スターティングエリア。今大会はこのような「ほぐれた」表情が多かった。妥協のない練習をしてきたライダーの目だ。

 

トップ通過したものの、自分の走りができていない。予選日夕方のコースウォークは離れたところから撮影。シリアスな緊張感ある夕方。

 

決勝日の朝。スタッフとのミーティング中、本田選手らしい横顔。

 

決勝日公式練習スタート前。この後の展開を予想させる表情。

 

公式練習トップタイムで終える、2位を1秒以上引き離す。自分に挑めている。

 

決勝レース直前、コースの下見から帰ってきた時の本田選手。

 

ウエイティングエリアに戻る直前に「ニコ」っと笑った。まずヘルメットを被らずにスタート準備をした事にビックリ。ニコッとした事で2度ビックリ。笑

 

負けた。2位だった。レースから帰ってきてチームトラックに入ったまま、そこへ仲間達が集まる。「悔しい」気持ちを共有できる仲間達だ。

 

BMXプロレーサー畠山紗英選手。何を隠そう、私は畠山選手のファン。似てる人が居るなぁって思ってたらご本人でMX PRODUCTION長田氏のお仲間で応援に来てくれたそうです。

 

2008年〜2011年V4レディスクラスチャンピオン、元オートレーサー 益春菜。自身の経験を踏まえ、最終戦に向け話をしてくれました。2人はレーサーとしての共通点が多いので話した内容は本田選手の応援になったはず。

 

ひと段落。やっぱり「悔しい」。

 

私なりにレースを振り返ってみます。土曜日早朝の雨もあり、2日間のコンディションは轍も多く、ストップ&ゴーの多いレイアウトながらも合宿の成果は十二分に発揮したのではないでしょうか?

トップ川井選手との「この距離」をレース中キープし、ラスト3分からスパートし距離を詰めた本田選手の凄さ。レースを知っている人、2ストロークで4ストロークに挑む難しさを知っている人ならわかりますよね! 繊細な2ストローク85ccでこのレース展開をする事を。

川井選手の高いレベルに対し、これだけのレースを展開するには、相当のリスクを犯して走っています。実際、2ストロークでこれだけのレースを展開できているライダーは他にいません。

 

私は本田選手のスタート練習を合宿されている際に見てきました。スタートレベルは高い。良いスタート切っても1コーナーまでには4ストローク勢に対しこの状況です。

中国大会のように、スピードで対応できるコースでは勝負できますが、今回のようなパワーの食われる路面コンディション、タイトなコースレイアウトでは難しい。これは本田選手に限らず、2ストロークでレースする全ライダーに共通する事で、その先陣が本田選手という事。

このことに対し、欧米ではルールがしっかり決められています。そろそろルールを見直す時期になってきているのではないでしょうか。

 

今回も「オフビファン x 本田七海 x 世田谷レーシング」コラボレーション企画「ホスピタリティーブース・観客席付き本田七海応援チケット」を限定30枚で販売しました。ありがたい事に完売。

ウエストポイントさんのご協力で昨年から始めたこのチケット。本田選手とコラボレーションしてから毎回完売、ライダーパワーを感じています。

 

本田選手にとって、第2のホームコースとなってきた苦手なオフロードビレッジでのレース。結果は2位で悔しいレースとなりました。しかし、レースして、チケット販売して、ファンサービスまでを行い、今シーズンを通じて本田選手は「一人前のプロライダー」に成長しました。

勝っても「50点」と言われる厳しいチームですが、5月の大スランプから本当に自力で立ち上がりました。本田選手の年齢から考えるとレース活動を続けるか考えてしまう年齢。しかし正直で純粋なレース活動を続けてきた事で、本田選手には「自分次第」でプロライダーを職業として続ける環境と意味が生まれました。

ライダーが育ち職業として続ける環境を提案提供している、チーム、メーカー、スポンサーの皆さんの協力体制も素晴らしい!ライダーのがんばりが、周りを巻き込み環境を作る。まさに!本田七海選手はプロフェッショナルライダー。

 

仲間もファンの皆さんも帰った後、こんな表情を見せました。

泣いても笑って次戦は最終戦。自分らしく自分のために力を出し切ってください! そして私達を笑顔にしてください。自分に挑み勝ち、最高のレースをしてほしい。

 

今回も取材にご協力いただきましたTEAM KOH-Zの皆さん、スポンサー各社の皆さん、ありがとうございました。

 

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