Gモト|「THE RIDER」本田七海 vol. 25
2023 全日本モトクロス選手権 第6戦 近畿大会で快勝しランキングトップに立った本田七海選手。残すは第8戦関東大会、第9戦MFJ-GPモトクロス大会の2レース。今週末、埼玉県川越市オフロードビレッジにて開催される第8戦は近畿大会同様、チャンピオン獲得に向け負けられないレースとなる。ランキング2位川井選手とは「2ポイント差」、勝って最終戦を迎えれば「しんどくないレース」でチャンピオン獲得に集中できる。 今回のTHE RIDER 本田七海は、第8戦関東大会に向けた合宿に3日間密着取材。
取材初日、第6戦近畿大会以来久しぶりに見た本田選手の走りはパッとみた感じ「乗れてるな」と感じました。全日本参戦以来コンビを組む辻本オーナーからは「まだまだ」と相変わらず的確で厳しいコメント。笑 とはいえ調子は良さそう。
レースを想定し常に課題に取組んでいる「本田、辻本コンビ」。勝つ事に対し挑み妥協はない。最後にも書きますが「5月の大スランプ」からは別人。この妥協がない取組と情熱は「レースをするライダーの指標」だといつも感じます。
合宿全日程が終わりましたね、おつかれさまでした。早速ですが今回の合宿期間は?
1週間、オフロードビレッジさんとモトクロスビレッジさんで合宿させていただきました。ウエストポイント福本社長、福本店長、福本高大さんのご協力で内容も濃く充実した練習ができました。ウエストポイントの皆さんありがとうございました!
合宿の目的は?
もちろん、第8戦関東大会で優勝するため。5月の第2戦関東大会ベルモンドCUPでは8位という結果だったので、自信を持ってレースに挑み優勝するための合宿です。
取組んだ内容は?
自分の苦手なコーナーです。硬い路面、深い轍、散水直後の滑りやすい路面コンディションを重点的に練習しました。優勝するための最重要ポイント「スタート」も、1日スタート練習日を作っていただきみっちり練習しました。
練習の効果は?
そうですね、自分的には「内容の濃い充実した成果」があったと思います。まず、苦手なスタートは細かいところまで詰めれました。走りに関しては、5月の第2戦関東大会ベルモンドCUPの時に比べ、自信を持って笑顔で第8戦関東大会に挑める内容になりました。
今シーズン、ここまで課題としてきたライディングに関してはいかがですか?
ギアを高く走る事に関してはすごく意識して取組んできました。完全ではないですが、かなり改善できています。適切なライントレースもイメージできるようになってきました。今大会に向けてで言えば、パッシングポイントなど勝つためのレースに向けイメージができています。
レースに向けて
練習の成果が出せる走りをするために、自分の1番弱い気持ちに負けないように走り、スタートを決め、第6戦近畿大会のような楽なレース展開で優勝し最終戦を迎えれるよう挑みます。
3日間の密着取材を終え、1番感じたこと「強く」なったなぁと。優勝したレースに対し「50点」と言われるチーム。そこには勝つ事だけが全てじゃないという理念がある。ライダーの実力と可能性を信じているからこその「50点」。取材中にも厳しい指摘を受ける本田選手を何回も見た。今回は自分で気持ちを切り替え課題に挑み克服していく姿も何回も見た。写真の時刻は15:30、ライバル達は練習を終え、誰もいないコースで1人練習を続ける。辻本オーナーから「まだまだ」と言われ最後の最後まで走る。「これ決めて帰ろうぜ」と言われバチっと決めて「よっしゃOK」という言葉が出る。こんなに自分に挑み続けているんだから負けるわけがない。自信を持ってレースに挑んで、みんなを笑顔してほしい。
【THE RIDER 本田七海を書き続ける理由】
私が感じた彼女の素敵な1面をレースファンの皆さんと共有したいから。今回、本田七海応援チケットをご購入いただきました皆さん、ありがとうございます。熱い応援よろしくお願いします!
今回も取材にご協力いただきましたTEAM KOH-Zの皆さん、スポンサー各社の皆さん、ありがとうございました。
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