モトゴシップ｜AMA「プロサーキットカワサキ」2023年チーム体制発表＆ギャラリー

by SetagayaRacing · Published 2022-12-16 · Updated 2022-12-20

250クラス参戦チームながら、USモトクロス界を代表するチームとしてレース界に君臨し続けるプロサーキットカワサキ。モンスターエナジーを冠スポンサーに迎えた2023年チーム体制を発表。

正式チーム名は「Monster Energy Pro Circuit Kawasaki」。ジェレミー・マクグラス、リッキー・カーマイケル、ライアン・ビロポート、アダム・シアンサルーロ等の歴代王者やビッグネームを輩出し続ける最強チーム。

【2023 モンスタエナジープロサーキットカワサキ】
・下田丈（残留）
・オースティン・フォークナー（残留）
・キャメロン・マカドゥー（残留）
・セス・ハマカー（残留）
・ジェット・レイノルズ（残留）
・ライダー・ディフランシスコ（新加入ルーキー）

モトゴシップ｜2023 AMA参戦カワサキファクトリー＆プロサーキットカワサキ体制発表

上記記事リンク先の内容通り、2022 AMAモトクロスシリーズ期間中の8月上旬という異例の早さですでに新体制は発表済みではあるのですが、改めて2023ニュールックとともにお届けします。

新たに契約更新し、初タイトル獲得の期待も高まる下田丈選手。大躍進を遂げた 2022 AMAモトクロスでのスピードやフィジカル面の強みは、ローレンス兄弟を含めたライバルたちの大きな脅威となるはずです。近い将来の450クラスへのステップアップを視野に入れた戦いぶりという観点の見方も日本のレースファンとしては見守っていきたいところです。

モトゴシップ的には、ウエスト参戦希望もプロサーキットカワサキとしてはイースト参戦の可能性を模索との情報も耳に入っていますが… 果たして…。

とはいえ、AMAスーパークロス開幕直前までチーム内での負傷者の有無や戦略もあり、シリーズ開幕直前までライダー本人にもどちらのシリーズ参戦かは知らされない（決められない）という事情も存在します。

AMAスーパークロス250SXクラスで現役ライダーとして最多勝を誇るオースティン・フォークナー。不運もあり、過去数シーズンは負傷続きでシリーズを戦い抜けない厳しいシーズンが続いています。好調時のスピードとキレあるライディングはこのクラス随一の実力者。勝負の年となるでしょう。

AMAスーパークロス、AMAモトクロス両シリーズで負傷により欠場が続いたキャメロン・マカドゥー。AMAスーパークロスでは勝利を飾るスピードを誇るもフォークナー同様に負傷や欠場の印象が強いライダー。今シーズンオフに結婚（元チェイス・セクストンのガールフレンド）。心機一転、公私共に充実した環境での活躍に注目です。

AMAスーパークロスではルーキーイヤーに優勝経験あるセス・ハマカー。AMAスーパークロス、AMAモトクロス両シリーズで負傷により欠場があったものの確実にステップアップしてくるハマカーの潜在能力に期待。

プロデビュー戦となるはずだった 2022 AMAスーパークロス250SXイースト開幕戦でのプレスデイで手の骨折に始まり、その後も怪我続きで結局プロデビューが来季へと持ち越しとなったカワサキがキッズ時代から育成に力を入れてきた逸材のジェット・レイノルズ。プロデビューを視野に入れたアマチュア後期から負傷が多く、多くの同期ライバルたちに先を越されている状況。持ち前のポテンシャルの高さをプロの舞台で発揮できるか？

レイノルズの次世代としてカワサキが育成してきた注目ルーキーのライダー・ディフランシスコが、プロ初フル参戦を迎えます。2022年 AMAモトクロスではアマチュア特別ルール使用したスポット参戦とアマチュア最大モトクロス選手権ロレッタ・リン終了後のAMAモトクロス終盤戦でプロデビュー。最上位は8位フィニッシュ。キッズ時代からタイトル獲得し続けてきた注目新人の活躍から目が離せないでしょう。

不名誉ながらも負傷欠場者が毎シーズン必ず発生する不運なイメージも根付いてしまっている感あるプロサーキットカワサキ。とはいえ、エースライダーとしての活躍が期待される下田選手は勝負強さと安定感を兼ね備えたライダー。タイトル候補から新人まで期待の豪華ライダーを揃えたプロサーキットカワサキの躍進に期待です。