Gモト|「THE RIDER」本田七海 vol. 6

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新生「本田七海」が作り出した、新たなTEAM KOH-Zの2022年レースシーズンをGモト目線で全戦密着取材中。vol.4〜5では、その活動をお伝えしました。
今回のvol.6では「プロライダーとしての活動ベース」となる環境と全日本モトクロス選手権第2戦関東大会を取材。
新生「本田七海」をさらに深堀!!

 

「引退」を考えた2021年。
現役続行を決意し「2022年の環境」を自ら行動し作った。
それは、女性ライダーが「プロとして」活動していくには必要不可欠であり、本田選手だけが作れている環境。
そこには、昨年から本田選手からお聞きしている「自分の経験が」という言葉が、さまざまな場面で発揮されています。
昨年最初に取材した際「TEAM KOH-Zはチームであり、家族でもあります。このチームで自分の経験とヤマハ発動機様をはじめとするスポンサー企業様に支えられてレース活動ができています。アスリートとして成長できる環境がここにはあるんです」と、熱く語ってくれたのを Gモトクルーは思い出しました。
新生「本田七海」のモトクロスには「究極のLMX」がある。
目標を達成できたら「至高のLMX」になる。

 

プロライダーとしてのメイン、ヤマハ発動機のライダーとしてレース活動。「全日本モトクロス選手権でチャンピオンを獲得」と「2ストヤマハYZ85LWで、4ストホンダCRF150Rをまたやっつけたい!」というテーマを、数少ない2ストスペシャリストとして掲げています。

 


全日本LMXクラスチャンピオンという経験が生きる。
ヤマハ発動機のインストラクターとしての活動。
「私がモトクロスで培ったライディング技術で一般ユーザーさんの安全性向上に貢献できる」

 


後進の育成。
子供達が成長できる環境を継続させなければ、という想い。
「今年、育成環境を継続しようと考えたのは、松下、柄川だからという想いが1番強いです。あの子達が、50ccの頃から一緒にがんばってきました。私が成長できた環境が今後も続き、2人に成長して結果を出してもらいたいです。」

 

 

活動を支えていただいているスポンサーさんのプロモーション。
TEAM KOH-Zにはバイク業界以外のスポンサーさんが多い。
本田選手の熱意に協賛している企業さんです。
チームオーナー辻本氏が活動してきた事を、本田選手が継続しているという事ですね。

 

女子キッズからライダーを育て、環境を提案提供し、女性プロライダーとして生活できるTEAM KOH-Zの組織力。
この時代だからこそ、求められるチーム運営だと取材を進めるたびに感じます。
女性ライダーが「プロとして」生活していく事は、男性ライダーよりもハードルが高い。
しかし所属チームに環境があれば、自立した女性プロライダーは「仕事」としてモトクロスライダーを続ける価値が生まれる。

 

Gモト:いよいよ、全日本モトクロス選手権第2戦関東大会ですね。まずはご自身のレースについてお聞かせください。(取材は金曜日パドックにて)



本田七海:正直ちょっと緊張しています…。開幕戦も思うように走れなかったし、転倒したっていうのもあって… ただ、最終的にはチャンピオンも取りたいです。まずは1勝、早く1勝したい。このインターバルに練習は間違いなくしてきたし乗り込みもしっかりできています。そこに自信を持って予選から勝ちにいきます!



Gモト:育成チームのレースについて。

本田七海:今回2人には… 初めての全日本でのマディコンディション。どうなるか正直、私にも予想がつかないんですが、練習してきた事は間違ってないし、近畿から関東に事前練習に来れているのも彼らの強み。そこに自信を持って、長田コーチや、たくさんの方からアドバイスをいただき一生懸命練習した事を思い出し、守る走りではなく、私達が応援したくなる攻めた気持ちのある熱い走りを見たいです。




 

Gモト:各ライダーについては?

本田七海:松下(写真右)に関しては、すごく良いものを持っているんですけど、ちょっとライバル達に攻められると「あっ、お先にどうぞ」ってなってしまったり、転びそうになると引いてしまう。ガツガツ前に行きたい! という気迫が足りません。柄川は真逆でガツガツ前に行きたいという気持ちが強い。強すぎて転倒してしまう。2人とも違う性格。それを見ていて、松下には柄川の長所を持ってもらいたいし、柄川には気持ちをコントロールできるようになってもらいたいです。

 

Gモト:松下選手、今日のレース意気込みは?



松下 光:今朝までの雨でかなりのマディコンディションなんですが、合宿で練習したフォーム、走り方を意識して、焦らず転倒せずに攻めた走りができるようにがんばります。6位以内に入る事が目標です。

Gモト:柄川選手、今日のレース意気込みは?

柄川 ⻁太郎:今日のレースはマディコンディションなんですが、このコンディションを怖がらず、しっかり攻め切った走りをします。目標は6位以内です。

 

Gモト:松下選手、レースはいかがでしたか?



松下 光:スタートは出れたんですが、1コーナーまでにコースサイドの深い泥に捕まってしまい出遅れました。そこから追い上げることができず13位でゴールしました。
まだまだ攻める気持ちが足りないので、7月のSUGO大会まで強い気持ちを持って練習に取組ます。
次戦はスタート、ホールショットを取って1桁入賞できるようにがんばります。

 

Gモト:柄川選手、レースはいかがでしたか?



柄川 ⻁太郎:決勝レースは3回転倒。マディコンディションに対して弱気になってしまいました。
次戦はマディコンディションでも攻めた走りができるようにがんばります。

 

Gモト:本田選手からの総括。

本田七海:2人が全日本で経験したことがないようなマディコンディションでしたが、正直もう少しがんばってくれると思っていました。松下13位、柄川29位という結果で終わりました。まだまだ足りない事があるという結果だし、現状の実力です。今日のレースは良い経験になったはず。これを糧にさらに強くなってほしいです。

 

Gモト:本田選手のレースはいかがでしたか?

本田七海:決勝8位でした。情けない結果で終わってしまったのは間違いないし、応援していただいた皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
だけど、今日が現実の自分。
次戦7月のSUGO大会まで2ヶ月のインターバルで、もう1度自分を見つめ直し、やるべき事をやるだけです。
チームとしても悔しいレースになりました。次戦はチームとして全員で笑って終われるように、みんなで成長できるように取組ます。
引き続き応援をよろしくお願いします。

 

今回はGモト地元関東大会だったという事もあり、事前練習から密着取材。
新生「本田七海」が作った、弱音を吐かない、前向きなTEAM KOH-Zの活動。
そこには、未来の原石が眠っているように思います。
1人のライダーが「考え、行動」し、チーム、家族、スポンサーに想いを伝え、新たなチームを作り出した。
まだスタートしたばかりの3人が、結果を出し始めたら原石が磨かれて輝く。その日を楽しみにGモトクルーは応援し続けます。

 

そんな本田選手の魅力は「ヤマハYZ85LW」を2ストならではの良い音をさせて、スムーズにコーナーを走り、誰も飛ばないジャンプを跳んでライバルをパッシング。
キレのある走りで「ファンを魅了できる」数少ない2ストスペシャリスト。
是非、会場でリアルタイムで観戦して、コースサイドから腕をグルグル回して応援してください。
Gモトと一緒に新生「本田七海」の発信するモトクロスをエンジョイしましょう!

 

TEAM KOH-Zのパドックで「ポスター」と「ポストカード」が配布されてますー。

 

今回もTEAM KOH-Zの皆さん取材にご協力ありがとうございました。

 

GSPEEDTOKYO|ジースピードトウキョウ
Gモト – The Newsmoto


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