Gモト|新企画 「THE RIDER」vol. 1 本田七海
いよいよ、長いインターバルを経て「全日本選手権モトクロス選手権」が、10月8, 9日の熊本県HSR九州で再開されることに。久しぶりのレース観戦を楽しんでいただけるように新企画「THE RIDER」を始めます。
記念すべき第1回は、Gモトクルーがシリーズ開幕から「チャンピオン候補No. 1」として推している「2019年レディースクラス全日本チャンピオン」本田七海選手です。読んでいただいて、九州大会の観戦が楽しくなれば嬉しく思います(取材日は前戦SUGO大会)。
本田選手といえば「ヤマハYZ85LW」を2ストらしい良い音を響かせ、スムーズにコーナーを走り、誰も飛ばないジャンプを跳んでパッシング。 キレのある走りで「ファンを魅了できる」数少ない2ストスペシャリスト。アグレッシブで勝負強い印象のライダーです。
レースについて話を聞いてみると「私って負けず嫌いに見えると思いますが、負けず嫌いではないんです」と。レース、とくに全日本となれば他者との競い合い。 「負けず嫌い」って必須条件だと思うんですが、そうではない本田選手。
「水泳が好きなんですが、水泳にはレーンがありますよね。レーンの中で自分と向き合う水泳競技の方が好きなんです。モトクロスのように同じコース内で競い合うレースは得意ではないんです。」
とはいえ、モトクロスは大好きなのでどんどん速くなっていく。 「速いのに、なんでチャンピオンになれないの?そう言われることもありました。」
目的を達成するために課題を克服しなくてはならない。「全日本モトクロスに出場するようになってからは、チームオーナーで元国際A級ライダーの辻本さんにコーチになってもらい二人三脚でチャンピオンを目指しました。」 自身の課題を克服し、2012年のランキング12位から8年かけ、2019年には念願の全日本チャンピオンを獲得!
本田選手が伝えたいこと。
「モトクロス大好きだけど、負けず嫌いでない私でも目標を持ってがんばれば夢は達成できる! あきらめなくて良かったと思います。」
私とチーム。
「TEAM KOH-Zはチームであり、家族でもあります。このチームで自分の経験とヤマハ発動機様をはじめとするスポンサー企業様に支えられてレース活動ができています。アスリートとして成長できる環境がここにはあるんです。」
この言葉、久しぶりにチャンピオンライダーから聞きました。女子選手がレース活動しながら成長し続けられる環境、素晴らしいと思います。
ずっと話を聞いてみたかった本田選手。レース期間中なのに快く取材に対応していただきました。 「少しお話を」が、「しっかり聞いてレースファンに伝えたい!」って自然に思ってしまいました。
素敵なチャンピオン経験者。 今回、記事にしていない内容もあるので「vol. 2」を予定してます。取材にご協力いただいたTEAM KOH-Z 辻本オーナー、スタッフの皆さんありがとうございました。
次回のGモト全日本取材は、スポーツランドSUGOでのMFJ-GP大会。さらにGモト目線で「男子より断然女子の勝負は見応えがある」を取材します。もちろん! 本田選手をさらに深掘りしていきます!
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