Gモト|「THE RIDER」本田七海 vol. 3
新企画「THE RIDER – 本田七海」ご好評いただいてます。とても嬉しいです。先日の全日本MX取材でもお声がけいただきGモトクルーの励みになっております。ということで、今週末開催の「全日本モトクロス選手権中国大会」に向け、vol. 3です。 今回は本田七海選手が今シーズン取組んでいるテーマ「2ストヤマハYZ85LWで、4ストホンダCRF150Rをまたやっつけたい!」です。
本田選手の魅力は「ヤマハYZ85LW」を2ストならではの良い音をさせて、スムーズにコーナーを走り、誰も飛ばないジャンプを跳んでライバルをパッシング。 キレのある走りで「ファンを魅了できる」数少ない2ストスペシャリスト。今回はテーマを達成するためのレースへの取組みなどをピックアップ。 まず、本田選手の「やっつけたいです」という言葉を紐解いてみましょう。参考資料を作ってみました。
上記資料をご覧の通り、4ストローク150cc優勢傾向が浮かび上がってきます。 理由として考えられるのは、マウンテンコース、サンドコース、日本特有のスリッピーな路面、コース幅が狭くタイトなコーナーが多い、ストップ&ゴーが多い点。 2ストで4ストに立ち向かうには苦戦を強いられる状況が多く、逆にトルクとパワーに勝る4ストロークが優勢になる環境が多いと考えられます。
ここからは上記資料に基づき本田選手のテーマについてインタビューをしました。 (取材日はレースウィークの金曜日)
Gモト:4スト勢に対抗するために、2ストの軽さ・取り回しの良さなど生かす練習に取り組んでいるとお聞きしました。
具体的にどのような取組みをされていますか?
本田七海:私はジャンプが得意、コーナーが苦手です。苦手を得意に変える事で2ストの長所を生せると考え、コーナーリング中の平均スピードを下げない練習を中心にしています。コーナー出口でのスピードが高ければ、自然と次のセクションまでのスピードが上がります。
Gモト:今シーズンまだ未勝利ですが、勝つためには「さらに何が」必要だとお考えですか?
本田七海:予選だけなんですが、九州2大会と関東大会でクラストップタイムを出せています。必要な事は、決勝でもベストタイムをキープする事。
Gモト:必要な事へ対する取組みとは?
本田七海:LMXクラスは決勝レースまで「予選日公式練習、予選、決勝日公式練習」と3回の走行があります。すべて走行時間が短いので、予選日最初の公式練習から全ての走行時間で、クラストップタイムを出すことを意識しています。きっちりタイムを出し、決勝レースに自信持って臨めるようにしています。
Gモト :決勝レース中にトップを走っている際に意識していることは?
本田七海:私が意識している事は、常に前を見て走る。後ろは気にしないです。
Gモト:今回のレースへの意気込みは?
本田七海:勝つしかないです。
Gモト:決勝レースコメント(レース終了後コメントはパドックにて)。
本田七海: 悔しいレースでした。途中トップに立った後、後続を引き離そうとしましたが、川井選手の方がペースが良かった。私は後続が気になってペースが上がらない時がありますが、今回は前戦九州と違い「勝ちたいという気持ちを強く意識する」ことでラインも見えてペースが上がりました。まだまだ改善点も多いですが、次戦中国大会までに課題を克服しレースに臨みます。
ここまで読んで、本田選手のレース見てみたい!っと思った皆さん安心してください。 レース当日ライブ配された動画を「motoバトルLIVE」のアーカイブでご覧いただけます。
今回は女王奪還に挑む本田選手が、4スト勢にどう対抗しているのかをレースウィークを通じて「取組み」や「心がけている事」などを取材させていただきました。自身の愛車の長所を最大限に生かす事に特化した練習方法、決勝レースをよりベストな状態で迎えるための取組み、これは2ストライダー以外にも共通する事だと思います。
インタビュー内容はライディングに特化していますが本田選手、自分のバイクはすべて自分で整備ができるそう。これはライダーにとっては強みです。マシンのセットアップに効果大。今回も2ストスペシャリスト本田選手のキレのある魅力的なライディングが作られている一面を垣間見れました。
次戦の中国大会はレディースクラス決勝2ヒート開催。 2回もレースが見れます。 現在ランキング2位の本田選手、1位の川井麻央選手(ホンダ)と「26ポイント差」。 まだまだチャンピオン獲得の可能性大。 レースは最後まで何があるかわからない。
Gモトクルーがシリーズ開幕時から「チャンピオン候補No. 1」として推している「2019年レディースクラスチャンピオン本田七海選手」最後の最後まで応援します。
オマケ。
本田選手の情報が少ない… なんて思っているファンの方もいらっしゃいますよね。
個人のSNSなどはありませんが、チームのSNS、実は本田選手が管理しているそうです。是非、TEAM KOH-ZのSNS見てくださいね。
今回も取材にご協力いただいた、TEAM KOH-Z辻本オーナー、スタッフの皆さんありがとうございました。
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