ヤバすぎるスキル|イーライ・トマック「スタートから35秒・納得の爆裂感」@ 2022 シアトルSX

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2022 AMAスーパークロス 第12戦 シアトルで、チャド・リードと並ぶ「SX歴代4位タイとなる44勝 & 自身最多タイ5連勝」を達成した、イーライ・トマック。ホールショットを決めたスタートから、たったの35秒で「トマックまた勝つな…」と納得させられた瞬間をシェア。

 

ヤバすぎるスキル|イーライ・トマック「爆裂パッシングまとめ」@ 2022 デトロイトSX

上記記事リンク先の通り、以前も今季絶好調トマックの追い上げシーンまとめをシェアしていましたが、今回もタイトなSXコースということを疑いかけてしまうような、キレ感とスケール大きなライディングにシビれること間違いなし。

グリッド中央ボックスの一番イン側からトマックは飛び出します。エンジョイ!

 

@ s u p e r c r o s s l i v e

 

「圧倒的」という言葉が飛び出すのに「35秒」も必要ないかもしれないレベルで、トマック感凝縮された映像。

 

 

まず、ゲート飛び出し直後にジャンプがあるスタート。ゲート飛び出しから、1コーナー減速時までホールショットデバイスで縮められたフロントフォークは、ブレーキング時までそのままの状態。つまり、フロントタイヤが地面に接地していないウイリー状態での加速・スタートだったということ。

 

 

そして、2コーナー立ち上がりのリズムセクション。最初のダブルジャンプ、テーブルトップジャンプ全てを飛び越す、4個飛び「クワド」の素晴らしさ。荒れていく路面状況の下で、トップライダーでもコンスタントにクリアするライダーは少なかったのですが、このスタート直後同様にトマックは誰よりも4個飛び「クワド」をコンスタントに成功させていました。

スタート1コーナー、リズムセクションを経てのアウトラインからの加速。混戦が予測されるオープニングラップでも迷いなくアウトラインを選択できたのは、完璧なスタートに裏付けされたトマックの自信の表れと見るべきでしょう。

 

450SX決勝ハイライトビデオ&リザルト雑感|2022 AMAスーパークロス 第12戦 シアトル

今大会でも荒れていく路面コンディションで最大の難所となったフープスでも、トマックはマシンの挙動に上手く対応しながら、オープニングラップから攻め続けていました。

トマックのシアトルSXでの快走は、上記記事リンク先のリザルト雑感でも触れていますので、お見逃しなく。

 

 

表彰台での優勝トマックと2位アンダーソン。シリーズ折返しまでは僅差のタイトル争いを繰り広げていましたが、気付けば残り5戦で「54点差」でトマックが早くも2度目のSXタイトルに王手という状況。写真のように明暗分かれた両者。しかし、元王者でキャリア下降気味と見られていたベテラン同士が、移籍で「再ブレイク」という傾向を見せているのは、今後のレース界を予想していくのに見逃せない点でしょう。

 

 

以前も触れましたが、現在29歳。モトゴシップ的に燃え尽き症候群が噂され、大きな成功を収めてきたカワサキからヤマハへ移籍した初年度。キャリア終盤でのヤマハへの移籍を疑問視する声が大多数だったシリーズ開幕前でしたが、多くの予想を裏切るどころか、逆に今季SXの活躍はトマックのキャリアベストなシリーズとなっているほどの快進撃!

キング・オブ・スーパークロスこと、ジェレミー・マクグラスによる「28歳5ヶ月17日」という、最年長スーパークロス王者記録更新も視野に入れてのシリーズ終盤戦。29歳トマックの活躍にますます大注目です。

 

ヤバすぎるスキル|イーライ・トマック「爆裂パッシングまとめ」@ 2022 デトロイトSX
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