250SX決勝ハイライトビデオ&リザルト雑感|2023 AMAスーパークロス 最終戦 ソルトレイクシティ
【追加:リザルト雑感】
2023 AMAスーパークロス 最終戦 ソルトレイクシティ。全17戦で争われる世界のレースシーンが最も注目する最高峰モトクロスシリーズが、AMAスーパークロス。東西に別れて争われる250SXクラスは、最終戦恒例にして今季2度目の東西シリーズ混走「ショーダウン」として開催。決勝ハイライトビデオ、リザルト雑感&ポイントランキングをシェア。
シリーズ最終戦を迎える会場は近年のAMAスーパークロス最終戦の地として定着した感のある、ユタ州ソルトレイクシティのライズエクルズスタジアム。天気予報通りの雨が降ったり止んだりの不安定な天候の影響で轍の多い難コンディションでのレースとなりました。
東西両シリーズでハンター・ローレンス(250SXイースト)、ジェット・ローレンス(250SXウエスト)が確定済み。チャンピオン同士にして、ローレンス兄弟対決ばかりに注目集まる最終戦の250SXクラスですが、日本のレースファンとしては下田丈選手の活躍にも注目したいところです。
エンジョイ!
【250SXショーダウン リザルト】
1. Jett Lawrence (HON), 19 laps – 今季AMAモトクロスから450クラスにステップアップということで最後の250レースを見事勝利。ミスしやすい路面コンディションながらスムーズなライディングでハンプシャーを追い詰め、珍しいアグレッシブなパッシングで首位浮上後は最大7秒弱のリードを築き、独走で250SX最後のレースを通算13勝目となる優勝で飾りました。
2. Rj Hampshire (HUS), +04.760 – スタート直後の首位浮上後は気迫あふれる走りでレース序盤はジェット・ローレンスを抑え込むも接触時のタイムロスも大きくその後は単独走行。仮にタイムロスがなければ、勝利を掛けたアグレッシブな再逆転パッシングを試みただろうとジェット・ローレンスを250クラスで最後に破る意欲が強かったことをコメントしました。敗れはしたものの打倒ローレンスの意気込みを感じさせるライディングは今季序盤戦からレベルアップしている印象を強く抱かせるものでした。ハスクバーナファクトリー450ライダーの負傷欠場もあり、プレッシャーもあったシリーズだったと本音も語りました。
3. Levi Kitchen (YAM), +07.223 – 序盤はハイペースのトップ3集団の一角を占めるも徐々にトップ2から話されての3位。昨年のSX参戦2戦目での負傷で今季が実質的な初フル参戦ながら急成長。トリプルクラウン大会では優勝を経験し、優勝争い出来るスピードがあることを証明できたとコメント。北西部ワシントン州出身ということでウェットな路面での経験がアドバンテージとなったか。250SXウエスト勢が表彰台独占。一部で話題のプロテクターのアウター使用について。インナー、アウター兼用プロテクターということで普段のプラクティス時に以前からアウターとして使用してきたとのこと。THORの許可もあり、自身が快適なアウターとして使用することに。猫背が解消されたような気がするとも使用感を語っていました。
4. 下田 丈 (KAW), +18.404 – オープニングラップ4番手から盟友ジェット・ローレンスとの対決も期待させましたが、トップ3から徐々に離されていき単独走行のまま4番手でフィニッシュ。とはいえ、イースト勢では最上位を記録!
5. Jordon Smith (YAM), +26.194 – 下田選手を視野に入れる位置につけながらもレース中盤以降にペースアップできずに後続から迫られる展開。過去数シーズン負傷欠場が続く苦しい戦いだっただけに総合的に満足できる良いシリーズと振返りました。
6. Hunter Lawrence (HON), +26.619 – スタート出遅れに加えてジェレミー・マーティンの転倒の影響でタイムロス、オープニングラップ14番手からの追い上げ。ラインの限られた難コンディションながら確実にポジションアップしてくる実力はチャンピオンに相応しいものでした。
7. Max Anstie (HON), +27.814 – イーストシリーズのランキング2位確定順位走行もラストラップのスミスへの仕掛けでミス。ハンター・ローレンスに逆転を許し、ランキング2位浮上ならず悔しいチェッカー。
8. Haiden Deegan (YAM), +32.118 – 今季250SX新人賞獲得! ヒートレースでは新王者ハンター・ローレンスを抑え込む力走でメインレースでも活躍が期待されましたが、メタルスタートで空転、スタート出遅れ。アンスティとのランキング2位争いで一時はランキング3位降格危機がありましたが、ランキング2位を死守。ルーキーながら表彰台3度登壇、ランキング2位を確定させるスピードとメンタルの強さ、習熟度の高さは納得の新人賞でしょう。
9. Mitchell Oldenburg (HON), +48.260
10. Carson Mumford (KAW), +50.077
11. Enzo Lopes (YAM), +1 lap
12. Chris Blose (KAW), +1 lap
13. Dilan Schwartz (SUZ), +1 lap
14. Tom Vialle (KTM), +1 lap
15. Cullin Park (HON), +1 lap
16. Robbie Wageman (SUZ), +1 lap
17. Jace Owen (HON), +1 lap
18. Coty Schock (HON), +2 laps
19. Jeremy Martin (YAM), +2 laps
20. Michael Hicks (HON), +2 laps
21. Mitchell Harrison (GAS), +2 laps
22. Derek Kelley (KTM), +2 laps
【250SXイースト ポイントランキング】
1. Hunter Lawrence (HON), 241 points(7勝)- タイトル確定
2. Haiden Deegan (YAM), 183 – ランキング2位死守
3. Max Anstie (HON), 182(1勝)
4. Jordon Smith (YAM), 159
5. Chris Blose (KAW), 143
6. Jeremy Martin (YAM), 132
7. Nate Thrasher (YAM), 120(1勝)- 負傷離脱
8. Tom Vialle (KTM), 120
9. Cullin Park (HON), 117
10. Coty Schock (HON), 94
13. 下田 丈 (KAW), 75
【250SXウエスト ポイントランキング】
1. Jett Lawrence (HON), 223 points(6勝)- タイトル確定
2. Rj Hampshire (HUS), 186(1勝)
3. Levi Kitchen (YAM), 156(1勝)– 逆転ランキング3位浮上!
4. Enzo Lopes (YAM), 149
5. Mitchell Oldenburg (HON), 131 – 逆転ランキング5位浮上!
6. Max Vohland (KTM), 121 – 予選落ち
7. Cameron Mcadoo (KAW), 101 – 負傷離脱
8. Pierce Brown (GAS), 98 – 負傷離脱
9. Derek Kelley (KTM), 87
10. Cole Thompson (YAM), 87
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