レッドブル発ドキュメンタリー|独占密着『Behind the Bullet』ジェフリー・ハーリングス vol. 5

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定評あるドキュメンタリーを多くリリースしているレッドブルから、FIMモトクロス世界選手権 2018年 MXGP王者のジェフリー・ハーリングスに密着したシリーズの最新エピソード。

 

MX2時代も含めるとGP4冠のハーリングスですが、いつの時代もライバルたちを圧倒し続けている驚異的なスピードが魅力なライダー。その反面、度重なる不運、負傷により幾度となくタイトルを逃している厳しい現実もあり、良い意味でも悪い意味でも我々レースファンに常に多く話題を提供し続けてくれる存在。

 

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今エピソードでは、地元オランダGPでの肩甲骨骨折の負傷から2週間でベルギーGP強行出場の貴重な舞台裏ストーリーにカメラが密着。MXGPシリーズの中でも最も過酷なコースのひとつとして知られる、ディープサンドのロンメルでの一戦。関連トピックは上記記事リンクで改めてご確認下さい。

 

これまでのメディアで見てきた様子とは異なる、リラックスして落ち着いた語り口で素顔のハーリングスの姿を捉えられるのは、レッドブルにしか出来ない内容でしょう。エンジョイ!

 

 

今回もこのドキュメンタリーでしか明かされない情報&映像満載で見応え十分。レース前日に強行出場を判断した様子の緊張感!

 

世界のレースファンが驚いたベルギーGPへの強行出場。背景には8月22日開催予定だった、フィンランドGPの新型コロナウイルス感染拡大による大会中止があります。負傷直後は、4〜6週間を回復に要する骨折ダメージと発表があり、ハーリングス自身もタイトル争いから完全離脱のコメントを出していましたが、フィンランドGP中止によって出来た約1ヶ月のインターバル期間を本格的な療養にあてることにして、得意のサンドコースであるベルギーGPとラトビアGPの2連戦はダメージコントロール的にポイント獲得の為に出場するというものでした。

 

さらに前戦チェコGPでのポイントリーダー、ティム・ガイザーの転倒マシン損傷による15位という今季ワーストリザルトもあります。ハーリングス自身の中で、フィンランドGP中止の件とガイザーの取りこぼしで再び逆転タイトルの可能性が出てきたと判断したとコメント。

 

 

結果は総合2位! レース1でのサプライズ勝利は序盤で2位キープとした後、フェーブルのペースやライン取り、肩の具合の様子を見てから確実に勝負を仕掛けての勝利。レース2では転倒でポジションダウン、5位まで挽回後はリスクを避けてペースダウンしたとのこと。

 

 

強行出場判断のもう一つの理由として、過去2年連続で負傷によりタイトルを逃してきたことがあるとも語られました。負傷や後遺症というリスクとも向き合いながら、目先の勝利に固執せずにコンスタントに怪我なくシリーズを戦い抜き、最終的にはタイトル奪還を目指すという戦略を自身にも言い聞かせるように語っている姿は、過去の負傷映像とも相まってとても重みのあるコメントでした。

 

ベルギーGP終了時には強行出場に賛否が別れていたこともありましたが、この判断が現在のこれまでに例を見ないレベルの僅差のタイトル争いを実現させている最大の要素なのでした。次回エピソードにも期待が高まります!

 

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Ray Archer


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