ヤバすぎるスキル|シェーン・マケラス「激烈アウトサイド」ホールショット
2020年も見応えあるバトル、ドラマで我々レースファンを楽しませてくれたAMAモトクロスシリーズ。シェアするタイミングを逃していたのですが、今季最も衝撃的なホールショットのひとつとして、第7戦フロリダ(WWランチ)250MXクラス モト1でのシェーン・マケラスによるホールショット獲得シーンをシェア。
横一列のスタートが魅力のモトクロスレース。イン側グリッド選択が好スタート獲得への定説ではありますが、路面状況や1コーナー形状、またはライダー個人のスキルそのものやマシンパワーによって、目の肥えたレースファンも驚くホールショットが見れることも…。エンジョイ!
40台スタートから、完全に予想外の位置から青いマシンが飛び出します。中央やや外側グリッドから飛び出したマケラスは、そのまま「迷いゼロ」の加速を続けて、大外のバンクに一直線。勢いそのままにウェーブ状の1コーナーを文句なしのホールショットで駆け抜けたのでした。これは、シビれます!!
ビデオ内コメントにもありますが、イン側から好スタートのフェランディスがフロントを一瞬滑らせるミスもありましたが、仮にそのミスが無かったとしても… マケラスの勢いが勝っていたとを疑いにくい圧巻のホールショット獲得劇!
針の穴を通すような、ある種ギャンブル的でリスクも高すぎるアウトサイドからのホールショット獲得劇。しかし、無謀なギャンブル的なトライが成功するほど世界最高峰レースシーンはあまくありません。近年のAMA250クラスでは、スターレーシングヤマハ勢のマシンパワーの優位性がライバルチームも認めるレベルで広く語られており、シリーズ通じてかなりの確立でスタート上位にスターレーシングヤマハ勢が複数台いることが珍しくない状況。
マケラスは、自身のスタートスキルやスターレーシングヤマハのマシンパワーを信じた上でのグリッド選択からホールショットライン通過時までのイメージが完璧に描けていたことでしょう。だからこその「迷いゼロ」加速とライン選択を行えたはず。
マケラスの2021年シーズンは、450クラスにステップアップ。モトコンセプツホンダに移籍して、450ルーキーイヤーを迎えることが決定しています。
Octopi Media