モトいい話|アンソニー・ロドリゲス受賞「MXGP フェアプレー賞」ビデオ
2018 FIMモトクロス世界選手権 MXGP シリーズ最終戦直後に同会場で行われた「MXGPアワード」で新たに設けられた「フェアプレー賞」部門をアンソニー・ロドリゲスが受賞。
その対象シーン一部始終映像と授賞式での様子を収めたビデオをシェア。選手権や草レースでもレース経験ある方は、青いウェアのロドリゲスをご自分に置き換えてご覧になることおすすめします。エンジョイ!
出来ますか?ここまでっ! ロドリゲスを自分に置き換え、同じ行動を取れるかと問われると… すいません、自信ありません。
舞台は第19戦 オランダGP MX2クラス予選レースのスタート直後。AMA含む、世界最高峰シリーズの中でも最も予選での順位が決勝レース時のスタートに影響するとされるMXGPシリーズでの、このフェアプレー。ロドリゲスには副賞として、50ユーロ(約65万円)が手渡されています。納得!
絡んで転倒しているのはハスクバーナファクトリーのコビントンとオルセンという、ロドリゲスよりも明らかに「格上」の両者。自分だったら… 自身の転倒があったとしてもいち早く再スタートを試みて内心「ラッキー!」とか思っていそうな器の小ささが胸にチクリとくるものがあったり…
以下、ロドリゲスのコメント抄訳。
「エキゾーストパイプでの火傷やチェーンでの負傷の可能性も考えられたケースですが、その瞬間は考えるよりも先に身体が動いていました。今回のケースを例として、我々はプロアスリートであると同時に人間でもあるので、お互いに気を配り合うべきでしょう。」
とのこと。
普通なら「いやいや、普通ですよ…」的に謙遜して終わってしまうようなコメントの場面ですが、レースシーンへの安全啓蒙を促すような発言まで出来るロドリゲスのプロアスリート意識の高さ。素晴らし過ぎます。感動レベル!
ベネズエラ人のロドリゲスは、アメリカのジョージア州にあるMXトレーニング施設「MTF」出身のライダーで、AMAではスターレーシングヤマハにも所属していた一発のスピードが魅力のライダー。2018年シーズンはシーズン途中からMXGPシリーズに参戦。トップ6フィニッシュのリザルトも度々残し、来季以降の活躍にも大注目です。
モトゴシップ|能塚智寛「負傷欠場代役」AMAライダー抜擢
【スチュワート発ニュースキル!】「Sitting Down」ウィリーしたまま着地&ゴー!