ロングハイライト・リザルト雑感|2020 AMAスーパークロス 開幕戦 アナハイム1
2020 AMAスーパークロス 開幕戦 アナハイム1、公式「ロングバージョン」ハイライトビデオがリリース。「速報ハイライトでは物足りないけど、フルビデオ観る時間もなかなか作れない…」という、今の時代を生きる現代レースファンには嬉しいビデオをリザルト雑感、最新ランキングと共にシェア。
最高峰450SXクラス、東西に別れて争われる250SXクラスのヒートレースからLCQ、メインレースまでを併せてお楽しみいただけます。もちろん、古賀太基選手の奮闘もバッチリ、フィーチャーされています。エンジョイ!
【450SX 決勝リザルト】
1. Justin Barcia (YAM), 22 Laps – 勝つつもりなかった発言が話題のバーシアが昨年に引き続き開幕2連勝! オープニングラップで首位に立つと、2位浮上シアンサルーロとクロスラッツによるポジションダウンも含め約2秒程の僅差のバトルに終始。最後はシアンサルーロのミスもありましたが、荒れたコースに慎重となったシアンサルーロを突き放し約6秒弱の差で勝利。モデルチェンジ果たした2020モデルマシン。ライディングと共にマシン作りも行い、自身の取り組みを最高の結果で証明しました。
2. Adam Cianciarulo (KAW), +05.646 – 450ルーキーがあわや初優勝か?という快走を見せ、2位。プラクティスからトップタイム連発し好調ぶりを披露。バーシアと共に飛び続けたリズムセクション3個飛びでの致命的なミスは「長い手足に助けられた」とコメント。完全にリアのトラクションを失ったまま飛び出すヒヤリとするシーンでした。夢の舞台と語るアナハイム開幕戦で450表彰台に満足とのこと。モンスターエナジーカップでの450勝利もありましたが、シーズン開幕からの快走に450初優勝の期待が高まります。メインレースでのベストラップも記録。レース後の記者会見ではバーシアへアグレッシブなライディングを牽制する場面も(笑)
3. Cooper Webb (KTM), +12.693 – レース前から明らかに体調不良が伺える顔つきで心配され、チームもトップ10で十分とのことでしたが、見事表彰台登壇する勝負強さはお見事。パッシングポイントが少なく、レーシングラインが限られるコースで我慢のバトルを続ける姿はディフェンディングチャンピオンらしい活躍でした。
4. Blake Baggett (KTM), +14.216 – 昨年の体調不良による欠場、パパになって初レースとなった開幕戦。オープニングラップ8番手からバトルを戦い抜け、4位。オープニングセレモニーでは、生後4ヶ月の息子と登場。
5. Jason Anderson (HUS), +18.187 – 一昨年のチャンピオン、シーズンオフのレースやプラクティスで好調が伝えられていたアンダーソンでしたが、スタート出遅れ集団に飲み込まれ追い上げるもこの位置。タイトル獲得時の速さと安定感を兼ね備えたレースが期待されます。
6. Ken Roczen (HON), +22.127 – 硬めに振ったサスセッティングがメインレースで裏目に…。荒れていく路面コンディションに対応出来なかったとのことで、BMXに乗っているようだったとコメント。
7. Eli Tomac (KAW), +23.789 – タイトル最右翼の一人とされ続けるトマックですが、スタートミスと腕上がりで思うようなポジションアップ出来ず。う〜ん、この成績をどう見るか? ライディングと精神面の不安定さが課題のトマック。悪い時の順位をどれだけ落とさずにシリーズを戦い続けることが出来るかが、悲願の初SXタイトル獲得を引き寄せる要素となるはずです。
8. Justin Brayton (HON), +26.191 – ホンダファクトリー復帰の35歳大ベテラン。ヒート勝利でメインレースでも序盤は上位走行。後続のバトルに飲み込まれ順位を下げますが、ベテランの活躍まだまだ期待できそうです。
9. Malcolm Stewart (HON), +27.043 – スタート失敗し、オープニングラップ15番手からのレース。追い上げタイプではないので、スタート決めることと攻略難しいリズムセクションやフープスが登場すると存在感を増すはず。とにかく、スタートです!
10. Vince Friese (HON), +32.922 – 今季も得意のスタート炸裂。ホールショット獲得。
11. Justin Hill (HON), +36.567 – 9〜11位までモトコンセプツホンダが独占。タレント揃いのチーム構成でダークホース的に注目です。
12. Aaron Plessinger (YAM), +43.391 – ヒートレーススタート直後の転倒で足首にダメージ。LCQからのメインレース進出となり後方からのレースとなりました。450クラス2年目、勝負の年での活躍期待されます。今季限りでヤマハファクトリーとの契約満期迎える模様。
13. Dean Wilson (HUS), +48.030 – モンスターエナジーカップでの負傷は骨盤脱臼等の大怪我で開幕戦出場が危ぶまれましたが、無事開幕戦出場。前走者の転倒に巻き込まれ最後尾からの追い上げ。
14. Zach Osborne (HUS), +1:05.277 – ウェブのトレーニングパートナー…。オズボーンも火曜日から高熱で体調不良だったとのこと。シーズンオフの取り組みは完璧と自信あるコメント。
15. Martin Davalos (KTM), +1 lap – プライベートチームながら、KTMからファクトリーマシンを貸与されているダバロスの450デビュー戦。プラクティス時の転倒もあり、まずまずのスタートか。
16. Justin Bogle (KTM), +1 lap
17. Tyler Bowers (KAW), +1 lap
18. Chad Reed (HON), +1 lap – AMAスーパークロス最高峰クラスでのメインレース出場「250回」樹立! 普段は起こらない腕上がりに苦しめられたとのこと。今季限りで引退の開幕戦、記録と緊張がリードのリズムを狂わせたのでしょう。
19. Kyle Chisholm (YAM), +1 lap
20. Chris Blose (HON), +1 lap
21. Fredrik Noren (SUZ), +1 lap
22. James Decotis (SUZ), +2 laps
【450SX ポイントランキング 1 of 17】
1. Justin Barcia (YAM), 26 points
2. Adam Cianciarulo (KAW), 23
3. Cooper Webb (KTM), 21
4. Blake Baggett (KTM), 19
5. Jason Anderson (HUS), 18
6. Ken Roczen (HON), 17
7. Eli Tomac (KAW), 16
8. Justin Brayton (HON), 15
9. Malcolm Stewart (HON), 14
10. Vince Friese (HON), 13
11. Justin Hill (HON), 12
12. Aaron Plessinger (YAM), 11
13. Dean Wilson (HUS), 10
14. Zach Osborne (HUS), 9
15. Martin Davalos (KTM), 8
16. Justin Bogle (KTM), 7
17. Tyler Bowers (KAW), 6
18. Chad Reed (HON), 5
19. Kyle Chisholm (YAM), 4
20. Chris Blose (HON), 3
21. Fredrik Noren (SUZ), 2
22. James Decotis (SUZ), 1
【250SXウエスト 決勝リザルト】
1. Justin Cooper (YAM), 17 laps – SXフル参戦2年目でSX初優勝達成。ネイションズのアメリカ代表等、アウトドアでの実績あるライダーですが、開幕戦アナハイムでの初優勝を夢のようだとコメント。昨年は勝負すらさせてもらえなかったフォークナー相手にベテランのような落ち着いたレース運び。後方からフォークナーのミスも確認出来ていたとのこと。
2. Dylan Ferrandis (YAM), +02.450 – このクラス最速のディフェンディングチャンピオンでしたが、昨年同様に課題のスタートに苦しめられた開幕戦。しかし、スピードやバトルでの勝負強さは開幕戦見る限り、頭一つ飛び抜けている印象。
3. Christian Craig (HON), +13.581 – 繰り上げ3位確定。2018年デイトナSXでのドーピング検査で禁止薬物検出され大幅に短縮された出場停止期間終了直後の開幕戦となりました。ストレスフリーとなったクレイグの活躍、まだまだ期待できるでしょう。
4. Michael Mosiman (HUS), +15.251 – 繰り上げ4位確定。LCQからメインレース進出もハスクバーナ期待の若手が上々の開幕戦リザルト。ライディングには満足出来ていないとのコメント。
5. Austin Forkner (KAW), +15.251 – 再スタート時のコースカットがペナルティ対象となり、2順位降格。タイトル争いにどのような影響を及ぼすことになるのか? ペナルティ対象となった再スタート時は安全に十分配慮しての判断で後続ライダーを先行させており、オフィシャルの判断は残念とのコメント。映像見る限り、コースカットせずに再スタートする選択肢は十分にあった状況のように見受けられましたが… いずれにせよ残念な結果となったことには変わりません。昨年、SXタイトル獲得目前でヒザを負傷し長期療養からの初レースでもありました。
6. Cameron Mcadoo (KAW), +21.244 – 昨年、プライベーターから負傷代役ライダーとしてガイコホンダとTLD KTMと渡り歩き、プロサーキットカワサキのシートを獲得したマカドゥーのプロサ初レースは6位。シアンサルーロ同様にコーチにニック・ウェイを迎え入れました。
7. Brandon Hartranft (KTM), +35.905 – 昨年、渡辺祐介所属のロックリバーヤマハから、TLD KTM入りを果たした注目ライダー。手にしたファクトリーサポートチームでのビッグチャンスをどのように活かすのか?
8. Derek Drake (KTM), +36.589 – 下田丈と同期のルーキー。初戦で8位は上出来。
9. Jett Lawrence (HON), +45.924 – 今季ルーキー最重要ライダーとして大きな注目集めているオーストラリア人ライダー。レース前に食中毒で体調不良の中でのデビュー戦。
10. Alex Martin (SUZ), +55.420 – JGRスズキの250エースライダー。このクラスのベテランだけに更に上位を期待したい。
11. Jacob Hayes (HUS), +58.811
12. Michael Leib (HUS), 1:01.665
13. Robbie Wageman (YAM), +1 lap
14. Killian Auberson (KTM), +1 lap
15. Carson Brown (HUS), +1 lap
16. Mitchell Oldenburg (HON), +1 lap
17. Jay Wilson (YAM), +1 lap – かつて勝谷武史選手とオーストラリア選手権タイトルを争ったオーストラリア王者。
18. Logan Karnow (KAW), +1 lap
19. Derek Kelley (HUS), +1 lap
20. Chris Howell (HUS), +2 laps – 古賀太基選手と争った、LCQ最後の一枠を勝ち取ったライダー。
21. Luke Clout (HON), +9 laps – オーストラリアでのスーパークロス選手権ランキング2位のライダーが、マシンを250に変更し参戦。
DNF Mitchell Falk (HON)
【250SXウエスト ポイントランキング 1 of 10】
1. Justin Cooper (YAM), 26 points
2. Dylan Ferrandis (YAM), 23
3. Christian Craig (HON), 21
4. Michael Mosiman (HUS), 19
5. Austin Forkner (KAW), 18
6. Cameron Mcadoo (KAW), 17
7. Brandon Hartranft (KTM), 16
8. Derek Drake (KTM), 15
9. Jett Lawrence (HON), 14
10. Alex Martin (SUZ), 13
11. Jacob Hayes (HUS), 12
12. Michael Leib (HUS), 11
13. Robbie Wageman (YAM), 10
14. Killian Auberson (KTM), 9
15. Carson Brown (HUS), 8
16. Mitchell Oldenburg (HON), 7
17. Jay Wilson (YAM), 6
18. Logan Karnow (KAW), 5
19. Derek Kelley (HUS), 4
20. Chris Howell (HUS), 3
21. Luke Clout (HON), 2
22. Mitchell Falk (HON), 1
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