FOX発ドキュメンタリー|ライアン・ダンジー『ALWAY5』
【2017年12月13日の記事を再編集】
AMA最高峰450クラスにおいて、4度のAMAスーパークロスタイトル、3度のAMAモトクロスタイトル獲得を誇るライアン・ダンジー。
2017年 AMAスーパークロス最終戦でタイトル獲得直後に引退を表明した、世界のモトクロスシーンを代表する偉大なチャンピオン。そのダンジーのアマチュア時代からプロデビュー後の250クラス参戦時代、最高峰450クラス、スズキからKTMへの移籍等、レースキャリアを振返るビデオがFOXからリリース。
3人兄弟でレース参戦していたアマチュア時代、困窮していたダンジー家の事情から、コアなAMAファンにはお馴染みの逸話、USトップアマチュアレベルとはいえないレベルだったダンジーが当時スズキファクトリー監督のロジャー・デコスタにトライアウトを直談判し、見事ファクトリー契約獲得するストーリーからビデオはスタートしていきます。
デコスタ監督、カーマイケル、リード、ダンジー家族等、多くの関係者のコメントも非常に興味深いものに。レースキャリアを時系列に沿っていることや各時代のビデオや写真も併せて紹介されるので、英語に自身がなくてもレースファンであれば充分に内容理解できる作品となっています。エンジョイ!
素晴しい! レーサーとしての輝かしいキャリアを称えるだけでなく、ひとりの人間としてのダンジーをリスペクトする内容。約30分と長いビデオですが、保存版レベルの素晴しい作品です。
ビデオの中で度々触れられていますが、ターニングポイントとなった2012年のスズキからKTMへの移籍について。AMA最高峰クラスでの実績がなかった当時のKTMへの移籍は、コメント通りに個人的にも当時はダンジーのレースキャリアは終了するのでは… という印象を抱いたことを今でもはっきりと記憶しています。
しかし、実際にはそこからがダンジーのレーサーとしての素晴しいキャリアのピークを迎えていくことに。北米市場でのKTM躍進の最重要人物のひとりとして断言出来ると思います。
【ライアン・ダンジー(27歳)】
- V4 AMAスーパークロスチャンピオン(2010, 2015, 2016, 2017)
- V3 AMAモトクロスチャンピオン(2010, 2012, 2015)
- V1 AMAスーパークロス250SXチャンピオン(2009)
- V1 AMAモトクロス250MXチャンピオン(2009)
- V3 モトクロス・オブ・ネイションズ(2009, 2010, 2011)
- AMAスーパークロス450SX通算34勝(歴代6位)
- AMAモトクロス450MX通算39勝(歴代2位)
- AMAモトクロス250MX通算7勝
- AMA通算80勝(歴代4位)
- AMAスーパークロス連続表彰台記録31回
【AMAスーパークロスタイトル獲得数】
- 7度 – ジェレミー・マクグラス
- 5度 – リッキー・カーマイケル
- 4度 – ライアン・ビロポート、ライアン・ダンジー
- 3度 – ジェフ・スタントン、ボブ・ハンナ
- 2度 – ジェームズ・スチュワート、チャドリード、リック・ジョンソン、ジェフ・ワード
「安定のダンジー」、ありがとう&お疲れ様でした!
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