450SX決勝ハイライトビデオ＆リザルト雑感｜2023 AMAスーパークロス第3戦サンディエゴ

by SetagayaRacing · Published 2023-01-22 · Updated 2023-01-23

2023 AMAスーパークロス第3戦サンディエゴ。世界のレースシーンが最も注目する最高峰モトクロスシリーズ、AMAスーパークロス。最高峰プレミアクラスとなる450SXクラスの決勝ハイライトビデオ、リザルト雑感＆最新ポイントランキングをシェア。

モトゴシップ｜2023 AMAスーパークロス第2戦オークランド延期発表

第2戦オークランドSXが大雨被害の影響により順延となり、第3戦サンディエゴSXが実質今季2戦目として開催されました。会場のスタジアムは新設されたスナップドラゴンスタジアムでAMAスーパークロス初開催。エンジョイ！

【450SX 決勝リザルト】
1. Eli Tomac (YAM), 25 laps – 開幕2連勝は開幕戦からヒートレース含めて負け知らずという好調ぶり。首位浮上直後のラップでベストラップ記録する教科書通りの勝ちパターン。レース終盤は周遅れに苦しめられたと語るも体力的に余裕を残しており、ウェブの接近を把握しながら最後にペースアップしたとのこと。ヒートレース、メインレースと通してみるとトマックのスピードとマシンの安定感はずば抜けており、後続とのタイム差以上にトマックの好調が強く印象に残った一戦。フープスの安定感、コーナースピード共に超一級。ウェブをパッシングしたシーンに代表されるようにチャンスを逃さない迷いゼロの仕掛けが出来る積極性やキレ感は今までのトマックよりも磨きがかかっている印象を受けました。

2. Cooper Webb (KTM), +01.148 – 2戦連続2位。トマックに完敗を認めるも全盛期の勝利への貪欲な姿勢が再び見られる快走。開幕戦ではウェブの「復活」に懐疑的だった点もありましたが、2戦連続2位に加えて今回の快走は完全復活にさらに近づいた印象。というのも降雨の影響がやや残るコースはウェブ得意のイーストコーストのコースと似ており、周回を追うごとに轍や荒れていくコースで強みを発揮してきたウェブには今季ここまでのコース状況は味方している可能性も。とはいえ、中盤にミス連発しながらトマックに楽なレースとさせなかったウェブの勝負強さは健在です。優勝に何が必要かを学ぶことが出来たとコメント。ニューマシンに苦しめられた昨年と比較するとフープスでの安定感、明らかに改善されてます！

3. Justin Barcia (GAS), +10.251 – 序盤から続いたロクスンとのバトルを制して今季初表彰台。KTM、ハスクバーナから遅れて今季からフルモデルチェンジのニューマシンを駆るバーシアですが、フィードバックを受けたマシンとの相性は良好と語りました（開幕戦からは基本的なセッティングに戻したとのこと）。熾烈なバトルを繰り広げたロクスンとはレース後にお互い称え合ったと語りました。精神的に厳しい我慢のレースで得た表彰台の意味は大きいでしょう。一方… ヒートレースでのアンダーソン、メインレースでのセクストンとの接触が話題に。やはりバーシアが前を走るとドラマ発生の法則再び。

4. Ken Roczen (SUZ), +10.837 – 十分に表彰台登壇の可能性があった展開ですが、バーシア相手のバトルで消極的なシーンが見られたのは残念な点。HEPスズキ電撃移籍から時間がないこともありマシンの仕様をトライしながらのシリーズ序盤戦ですが、今大会からオフシーズンのFIMワールドスーパークロスで勝利を重ねたファクトリーコネクション仕様のSHOWAサスペンションを採用。

5. Chase Sexton (HON), +12.851 – バーシアからの一撃がなければ… という展開でしたが、数少ないパッシングポイントでバーシア相手にインを空けてしまったしまったのは残念な点。とはいえレース序盤の転倒ながら大きなポジションダウンなく5番手でレースを終えられたのは良い点か？個人的にはセクストン本来の実力が発揮できれば、目前で繰り広げられていた3位争いに加わることも出来たはずだと思います。

6. Dylan Ferrandis (YAM), +20.433 – 課題のスタートを克服できず開幕戦に続いて後方からの追い上げ。スタートからチームメイトのトマックと対象的な展開となっていますが、ヒートレースで披露したアグレッシブなライディングは好調を伺わせるもので今後に期待です。

7. Jason Anderson (KAW), +22.308 – オフシーズンの好調が伝えられていただけに開幕から2戦連続の転倒は厳しいシーズンスタート。トマックと並んで昨年のSX最多勝ライダーの本領発揮が待たれます。

8. Adam Cianciarulo (KAW), +23.627 – オープニングラップ首位から力なくポジションダウンしていく厳しい展開。とはいえ、荒れていくコースコンディションなからも安定したラップタイムを刻んでいるのはポジティブな面。過去数シーズン苦しめられている腕の怪我から完全復活出来るのか？

9. Aaron Plessinger (KTM), +25.136 – スタート出遅れからのこの位置。ヒートレースでの不運な転倒もありましたが、トップ5が遠いレースが続きます。

10. Joey Savatgy (KAW), +25.138 – プライベーターながら2戦連続トップ10。

11. Christian Craig (HUS), +1 lap
12. Colt Nichols (HON), +1 lap
13. Justin Hill (KTM), +1 lap
14. Dean Wilson (HON), +1 lap

15. Malcolm Stewart (HUS), +1 lap – ヒートレースの勝利で大いにスタジアムを沸かせ、初優勝に期待が高まりますが、メインレースでは出遅れから2回の転倒…。

16. Shane McElrath (SUZ), +1 lap
17. Kyle Chisholm (SUZ), +2 laps
18. Joshua Cartwright (KAW), +2 laps
19. Fredrik Noren (KAW), +2 laps
20. Justin Starling (GAS), +2 laps
21. Alex Ray (YAM), +3 laps
22. John Short (KAW), +3 laps

【450SX ポイントランキング】
1. Eli Tomac (YAM), 52 points – ディフェンディングチャンピオンが2連勝！
2. Cooper Webb (KTM), 46 – 6点差
3. Chase Sexton (HON), 39
4. Ken Roczen (SUZ), 37
5. Dylan Ferrandis (YAM), 36
6. Justin Barcia (GAS), 33
7. Jason Anderson (KAW), 32 – 20点差…
8. Adam Cianciarulo (KAW), 29
9. Aaron Plessinger (KTM), 29
10. Colt Nichols (HON), 28
11. Joey Savatgy (KAW), 26
12. Christian Craig (HUS), 22
13. Justin Hill (KTM), 18
14. Dean Wilson (HON), 18
15. Malcolm Stewart (HUS), 15
16. Marvin Musquin (KTM), 11 – 大会直前の
17. Shane McElrath (SUZ), 7
18. Justin Starling (GAS), 7
19. Grant Harlan (YAM), 6
20. Kyle Chisholm (SUZ), 6