レースビデオ&リザルト|2022 AMAモトクロス 第7戦 スプリングクリーク(ミルビル)

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【追加:リザルト雑感】

2022 AMAモトクロス 第7戦 スプリングクリーク(ミルビル)(全12戦)、450MXクラスと250MXクラスのレースビデオ&リザルトをシェア。

シリーズは、この大会から後半戦突入となります。

 

 

AMAモトクロス250MXクラス2冠王者ジェレミー・マーティン、今季限りでの現役引退を表明している450MXクラス参戦アレックス・マーティンの父親が運営するスプリングクリークが第6戦の舞台。実家敷地内にAMAモトクロスコースがあるという、マーティン兄弟にとっては究極のホームレース(ジェレミー・マーティンは欠場)。

コースの大半はサンドではありますが、勝負所の強烈なアップダウンセクション等、硬質路面のセクションも多い、タイヤセレクトやセッティング面でライダーの経験値も問われる難コース。

 

 


 

【450MX リザルト】
1. Eli Tomac (YAM), 1-1. – ピンピン完全優勝で総合4連勝達成(レース勝利7連勝中)! タイトル争い繰り広げる直接のライバルであるセクストン相手に両レースで勝利。ミディアムタイヤ使用のライダーが多い中、スタートからコース序盤のサンドセクションを重要視し、マッド・サンド用タイヤ選択し今大会に挑んだトマック。モト1はセクストンにパスされるもセクストンの転倒で再び首位浮上という運も味方しての勝利。マシンセッティング変更し挑んだモト2では、レース序盤に他のライバルたちより約2秒速いラップタイムで序盤に首位浮上。その後はセクストンとのマッチレースを制しての勝利。モト1でのミスや苦手セクションを改善し、モト2では自分が最速だと感じられるレースと語りました。タイトル獲得した今季AMAスーパークロスタイトル獲得した展開同様にシリーズ中盤戦の連勝で波に乗り、AMAモトクロスでタイトル獲得なるか?

2. Chase Sexton (HON), 2-2. – 開幕戦から守り続けてきたポイントリーダーの座から陥落するも、トマック相手に一歩も譲らないスピードと勝負強さが強く印象に残りました。ライディングそのものに問題はなかったものの、調子に乗り切れずにミスが多い一戦となってしまったとのこと。絶好調トマックをパスしたり、抜かれても食らいついていくスピードとフィジカルの強さはこれまでのセクストンからは一皮むけた急成長を決定づける内容。今季限りのAMAモトクロス参戦が濃厚視されているトマック相手に是が非でもタイトル獲得したいと闘志むき出し。

3. Jason Anderson (KAW), 3-4. – 転倒が続きリザルト低迷が続いていたアンダーソンが3戦ぶりに表彰台に復帰。両レースをまずまずのスタート決め、大きなミスなく表彰台登壇に集中したとコメント。シリーズ序盤のような好調を取り戻すために今回の表彰台は重要で大変満足しているとのこと。とはいえ、現時点でタイトル争い繰り広げるトマックとセクストンにはレース通じてのスピードとフィジカル面で差をつけられている状況。シリーズ後半戦で再び表彰台の頂点に立つにはこれまで以上の爆発的なパフォーマンスが必要とされることでしょう。

4. Christian Craig (YAM), 5-3. – 現役引退時の建設業に従事していたミネソタ州での一戦に意欲を見せていたクレイグがモト2でトップ3フィニッシュの大活躍。モト1でも表彰台圏内を視野に入れた力走もありましたが5番手。モト2では5番手から3番手とバトルを戦い抜きポジションアップ。後方からアンダーソンが迫る時間帯もありましたが、最終的には引き離しての3位フィニッシュは価値ある内容。多くの友人や家族を前にしての活躍に満足しているとコメント。

5. Ryan Dungey (KTM), 4-6. – 現役復帰がまだまだ話題のダンジーにとって表彰台を懸けたホームレース。スタート出遅れや焦りからの転倒もあり表彰台登壇ならずで悔しい結果になりましたが、収穫ありと手応えを感じているポジティブなコメント。

6. Justin Barcia (GAS), 6-5. – 昨年大会で総合優勝を飾り、今大会でも活躍がきたいされましたが、セカンドグループでのバトルに終始。マシンの仕上がりやセッティング変更もポジティブな手応えありとするも結果には表れなかったことは課題として次戦での巻き返しをコメント。

7. Aaron Plessinger (KTM), 7-7. – 前戦の今季初表彰台登壇の好調を維持するも両レースでのスタート失敗が影響したとコメント。ポジションアップのペースは早く、スタート次第ではまだまだ活躍に期待できるはず。

8. Benny Bloss (KTM), 9-10. – 解散したロッキーマウンテンKTMがプライベートチームとして再始動。起用されたブロスがプライベーターながら活躍。前戦の総合9位から順位をひとつ浮上させる大健闘。

9. Shane McElrath (HUS), 10-11. – スタートからトップ10前後のレースが続く、ハスクバーナファクトリー代役ライダー。さらなる活躍が期待される立場だけに好成績が求められるはず。

10. Joseph Savatgy (KAW), 17-8. – ホールショット含む、好スタートを連発するも、転倒や後方バトルに飲み込まれる展開。モト1での下り坂でのショッキングなクラッシュ後でも総合トップ10入賞は満足していると今大会を振り返りました。

 

【450MX ポイントランキング 7 of 12】
1. Eli Tomac (YAM), 317 points – 総合4連勝で遂にポイントリーダー浮上!
2. Chase Sexton (HON), 312 – 5点ビハインドのランキング2位へ…。
3. Jason Anderson (KAW), 245 – ロクスンに変わり、ランキング3位浮上。
4. Ken Roczen (HON), 241
5. Christian Craig (YAM), 220 – ランキング5位浮上
6. Ryan Dungey (KTM), 218
7. Justin Barcia (GAS), 190
8. Aaron Plessinger (KTM), 177
9. Joseph Savatgy (KAW), 142
10. Shane McElrath (HUS), 139

 

【250MX リザルト】
1. Jett Lawrence (HON), 1-1. – 今季7戦中、6度目の総合優勝(キャリア通算11勝。3度目のピンピン完全優勝)! 再び兄弟対決となったモト1で一度は兄のハンター・ローレンスにパスされるも終盤にペースアップしての逆転優勝でディフェンディングチャンピオンとしてのスピードとフィジカルの強さを披露。モト2では序盤に首位浮上後は独走状態を築き上げ、下田選手が2位浮上するもポジションを確認しながら、今季最も楽な勝利だったとコメント。レース通じて見るとリザルトやラップタイム以上にライバル達との実力差を強く印象付けるレースが続きます。評価高い才能あふれるライディング、レース終盤でも勝負していけるフィジカルの強さはライバル達にとって脅威なはず。

2. 下田 丈 (KAW), 3-2. – 3戦連続表彰台登壇で打倒ローレンス兄弟最右翼としての注目度高まる下田選手。初総合優勝果たした第5戦以降の全てのレースでトップ3フィニッシュ。今大会でもスタートが課題となりましたが、ミッチ・ペイトン監督提案によるモト2で試した足台使用してのスタートで好ダッシュがモト2での快走に繋がりました。今後も使用を継続する意向とのこと。モト1オープニングラップ終了時の順位は12位でしたが、群雄割拠な250クラスでも着実に表彰台圏内に浮上してくるスピードと勝負強さは本物です。ラストラップで3位浮上! 比較的スタートミスが目立つモト1での追い上げによる体力消耗に関するコメントもありますが、シリーズ後半戦の下田選手のスタート順位と活躍にこれまで以上に大注目でしょう。

3. Hunter Lawrence (HON), 2-5. – 苦しいレースが続きますが表彰台登壇。モト1での兄弟首位バトルは終盤の周遅れの影響を受けた形でパスされましたが、体力的にも厳しい状況だったとのこと。モト2でもその影響により、スタート出遅れからの追い上げ中にも体力消耗。表彰台登壇出来たことに満足しているとのこと。

4. Justin Cooper (YAM), 6-3. – 今大会でもタイムドプラクティス最速ラップ記録。一発のスピードは好調時のものを取り戻していますが、レースとなるとポジションダウンする苦しい戦いが続きます。引き続きチームとともに改善していくとコメント。

5. RJ Hampshire (HUS), 5-4. – 今大会も追い上げレースが続きます。モト2ラストラップで3位浮上を狙いクーパーに仕掛けようとしますが転倒自滅。スピード、追い上げ共にベテランらしい勝負強さですが、スピードと安定感共に下田選手には及びません。

6. Maximus Vohland (KTM), 4-6. – モト1の4位はキャリアベストタイ。その才能を高く評価されてきた2世ライダーが好リザルトを揃え、上位で存在感を示してきました。これまでは怪我に悩まされきましたが、本格的ブレイク間近の予感。250クラス唯一のレッドブルKTMライダーの活躍に期待でしょう。

7. Seth Hammaker (KAW), 8-7. – モト1でトップ3走行シーンもありましたが後方のバトルに飲み込まれポジションダウン。調子は良いとのことですが、セカンドグループ内で順位を落とすレースが目立ちます。

8. Ryder DiFrancesco (KAW), 13-8. – プロサーキットカワサキ期待の逸材。アマチュア特別ルールでプロ大会参戦2戦目で早くもトップ10フィニッシュ達成。両レースで順位を落とす展開も、特にモト2では序盤のハイペースがアドバンテージとなり8位。「2大会で40点獲得ならアマチュアレース復帰不可」には触れずに、ディフランシスコの次のレースは全米最大アマチュア選手権ロレッタ・リン出場。その後に正式にプロデビューを果たし、シリーズ終盤の4戦に出場という予定です。

9. Pierce Brown (GAS), 12-9. – 転倒自滅等、荒れたレースが続いていたブラウンですが、久々のトップ10フィニッシュ。スタート出遅れからのレースということもあり、可もなく不可もなしという自己分析とのこと。

10. Carson Mumford (SUZ), 16-10. -スズキサポートチームから参戦するマムフォードが、今季2度目の参戦でトップ10入り。負傷離脱者が目立った一戦でしたので今後も今回のような活躍が見られるのか期待です。

 

【250MX ポイントランキング 7 of 12】
1. Jett Lawrence (HON), 311 points – ポイントリードを「27点差」へと拡大
2. Hunter Lawrence (HON), 284
3. 下田 丈 (KAW), 266 – ランキング首位から「45点差」ビハインド
4. Justin Cooper (YAM), 232
5. Levi Kitchen (YAM), 180
6. Seth Hammaker (KAW), 178
7. Michael Mosiman (GAS), 169
8. Stilez Robertson (HUS), 169
9. RJ Hampshire (HUS), 166
10. Maximus Vohland (KTM), 162

 

レースビデオ&リザルト|2022 AMAモトクロス 第6戦 サウスウィック

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