レースビデオ&リザルト|2022 AMAモトクロス 第3戦 サンダーバレー

sr141230banner

【追加:リザルト雑感】

2022 AMAモトクロス 第3戦 サンダーバレー(全12戦)、450MXクラスと250MXクラスのレースビデオ&リザルトをシェア。

 

 

第3戦はコロラド州レイクウッドのサンダーバレーでの開催。会場は標高1,900mの高地山間部にあるAMAモトクロス開催コースで最も標高高く、マシンにもライダーにも過酷な条件。イーライ・トマックのホームレースでもあります。

今季は新レイアウトが採用され、これまでのサンダーバレーの見所のひとつでもあったハイスピードダウンヒルセクションがシケイン状のタイトなレイアウトに変更。コース以外にも今年度大会は35度超えの暑さも各ポジションで勝敗を左右しました。エンジョイ!

 

 


 

【450MX リザルト】
1. Ken Roczen (HON), 2-1. – 昨年も総合優勝果たしたサンダーバレーで運も味方し、今季初総合優勝。 同会場では7戦中、5勝と好相性! 両レース共に序盤のスタートダッシュで独走状態築く持ち前のスピードの反面、終盤までそのリードを守れない展開が不安点。しかし、テストを繰り返しマシンセッティングも改善されているとのこと。ワダチの深いセクションでロクスンらしいスタンディングでの素晴らしさにほれぼれ。

2. Eli Tomac (YAM), 1-3. – 前戦に引き続き地元大会でも好調を維持。結果的にセクストン自滅もあり、モト2終盤のロクスンとのバトルを制していれば総合優勝という場面でしたが、ペースダウンの理由はブレーキトラブルがあったとのこと。過去2戦からの課題としてモト1での好リザルト獲得を目標のひとつとし、目標達成。モト1中盤以降の爆発的な追い上げスピードはトマックの真骨頂!

3. Chase Sexton (HON), 4-2. – モト2ラストラップ、昨年から繰り返す転倒自滅で勝利を逃す。ビッグジャンプ後のブレーキングでバランスを崩して前後タイヤを別のワダチに入れてしまったことが転倒の原因。とはいえ、開幕戦からの好調は維持しており、次戦以降も勝利を量産できるスピードは披露。

4. Jason Anderson (KAW), 3-6. – モト2の転倒なければ勝てたはずと語るも追い上げスピードに勢いは感じられず。標高の高いコースでは高山病の症状が心配されてきたアンダーソンですが、現在のニューメキシコ州のトレーニング拠点も標高高いとされ活躍が期待されていました。AMAスーパークロス時のように自らのミスで好調なリズムを崩すことなく、好スタートからコンスタントな戦いがAMAモトクロスではより求められるはず。

5. Antonio Cairoli (KTM), 5-4. – 連続ホールショット獲得で大いに盛り上げましたが、両レース共にオープニングラップを首位キープ出来ず。しかし、自身が目標としていたAMAモトクロスTOP5入りを達成! 引退後のAMAモトクロス挑戦と調整不足、高度の影響で今ひとつの調子ではあるものの満足できる結果にハッピーとコメント。ひとまずAMAモトクロスへのスポット参戦ラストとなる次戦への豊富を語っています。2レース観た限り、現在のカイローリの状態では表彰台は厳しい印象ですが、スタートさえ決まればまだまだ上位で存在感を示す可能性は大アリでしょう。開幕時からマシンも身体の状態も上向きとのこと。

6. Ryan Dungey (KTM), 7-7. – セカンドグループのバトルに飲み込まれ、本領発揮とはいかなかったダンジー。コンスタントなリザルトは現役復帰までの期間を考えると十分すぎるリザルトですが、表彰台圏内までのタイム差は約30秒〜1分と課題が残るのも事実。

7. Justin Barcia (GAS), 6-8. – AMAモトクロスでの不振が心配されたバーシアですが、AMAスーパークロス終了後に体調を崩して調整不足が原因だったとのこと。得意のアメリカ東部連戦を前に復調傾向。順位の変動あったものの上位での存在感を見せつけました。

8. Shane McElrath (HUS), 12-5. – 負傷ライダーの代役起用としてハスクバーナファクトリーから参戦のマケラスがモト2でベストリザルト記録。特にダンジーを抑え込むしぶといライディングが光りました。課題として調子を出すのに時間が掛かったことを挙げています。

9. Joseph Savatgy (KAW), 8-9. – 前戦と同じ順位ながらライディングの調子は上向きで次戦以降の豊富を語っています。

10. Garrett Marchbanks (YAM), 9-11. – アウトドアからマシンを450に乗り換えたマーチバンクスが、ルーキーながらトップ10入り。終始好調な一日だったとコメント。

 

【450MX ポイントランキング 3 of 12】
1. Chase Sexton (HON), 134 points – 5点差でポイントリーダーの座をキープ
2. Ken Roczen (HON), 129
3. Eli Tomac (YAM), 120
4. Jason Anderson (KAW), 111 – 23点差
5. Christian Craig (YAM), 92 – 僅差のセカンドグループ
6. Antonio Cairoli (KTM), 89
7. Ryan Dungey (KTM), 89
8. Justin Barcia (GAS), 74
9. Aaron Plessinger (KTM), 72
10. Shane McElrath (HUS), 65

 

【250MX リザルト】
1. Jett Lawrence (HON), 2-2. – 前戦の体調不良から回復傾向も万全ではないディフェンディングチャンピオンでしたが、両レースで好スタートからレースをマネージメントし総合3連勝達成。スピード不足を自認し、無理せずに表彰台狙いの戦い方が功を奏した形。体調不良とはいえ、負けないチャンピオンの姿は別格です。

2. Hunter Lawrence (HON), 4-1. – 昨年の第5戦サウスウィック以来のレース勝利。標高の高さに苦労したことを認めるも課題のスタートでホールショット獲得後は持ち前のコンスタントなレース運びで独走。開幕戦からの体調不良は依然完治しておらず、レースウィークの練習も思うように出来ていないそう。厳しい戦いが強いられているローレンス兄弟ですが、開幕戦から兄弟揃って連続表彰台を記録中。

3. Levi Kitchen (YAM), 1-5. – 昨年のAMAモトクロス期間中にプロデビュー、今季フル参戦初年度のルーキーがモト1でホールショット獲得しそのまま勝利の大金星。ジェット・ローレンスも追撃をあきらめてしまうほどの序盤から攻め続けるアグレッシブな姿勢が強く印象に残りました。開幕戦からオープニングラップ終了時の平均順位15位とスタートが課題でしたが、今大会で大ブレイク。長い手足を生かしたしなやかなライディングが魅力のライダー。モト2ではオープニングラップに転倒するもレース前半をハイペースで追い上げ、下田選手をも抜き去る快走は中継内でも話題に。ローレンス兄弟同様に体調不良で挑んだ一戦でしたが、その才能が一気に開花。スターレーシングヤマハの育成能力の高さが改めて話題に上がりました。

4. Justin Cooper (YAM), 3-3. – AMAスーパークロス全欠場からの今季AMAモトクロスシリーズですが、ようやく本来の調子に近いライディングが出来てきたとコメント。好スタートからコンスタントなリザルトはクーパーの持ち味でコメントを裏付ける結果に。積極性とアグレッシブなレースが課題とし、本領発揮間近を予感させるコメント。

5. 下田 丈 (KAW), 7-6. – 発熱で精彩欠いたライディング。中継内でも優勝候補として注目されていましたが、スタート出遅れから思うような追い上げ出来ずに今大会を終えました。

6. Stilez Robertson (HUS), 6-7. – 来季スターレーシングヤマハ入りが噂されているロバートソンが自己ベストリザルトの活躍。

7. Michael Mosiman (GAS), 13-4. – タイムドプラクティス最速ラップ記録するも課題の不安定なライディングがまたしても露呈。モト2ではベストラップ記録するも終盤でマシンに問題発生しペースダウン…。マシンテストが順調に進み、好調とのことで波はありますがこの先もモジマンのスピードに注目です。

8. Matthew Leblanc (YAM), 10-9. – 当初はスターレーシングヤマハからのアマチュアライダーとして第2戦までの特別参戦の予定でしたが、急遽プロとしてシリーズフル参戦決定。その初戦で上位で存在感を示す活躍を見せ、トップ10入り。負傷や体調不良で過去数シーズン思うような活躍を残せなかったトップアマチュアですが、自らの力でそのポテンシャルの高さをプロとして証明する力走。

9. Seth Hammaker (KAW), 5-15. – モト2オープニングラップでのマルチクラッシュの原因を作ってしまった一人。マシンにダメージを負い、修復してからの追い上げレースとなりました。

10. Nicholas Romano (YAM), 9-13. – スターレーシングヤマハのルーキーが2戦連続のトップ10入り。タイムドプラクティスから苦戦した一戦と語るもルーキーらしからぬ戦いぶり。

 

【250MX ポイントランキング 3 of 12】
1. Jett Lawrence (HON), 139 points – 体調不良もポイントリードを12点に拡大。
2. Hunter Lawrence (HON), 127
3. 下田 丈 (KAW), 101
4. Levi Kitchen (YAM), 100
5. Justin Cooper (YAM), 100
6. Michael Mosiman (GAS), 81
7. Seth Hammaker (KAW), 77
8. Stilez Robertson (HUS), 74
9. Maximus Vohland (KTM), 63
10. Pierce Brown (GAS), 58

 

レースビデオ&リザルト|2022 AMAモトクロス 第2戦 ハングタウン

ALIGN MEDIA


You may also like...