レースビデオ&リザルト|2021 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 最終戦 チッタ・ディ・マントバGP(イタリア)

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2021 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 最終戦 チッタ・ディ・マントバGP(イタリア)のMXGPクラス、MX2クラス決勝レースハイライトビデオ&リザルトをシェア。

 

新型コロナウィルス感染拡大の影響による度重なるレーススケジュール見直しが行われたシリーズ終盤戦。イタリア、マントバでの2連戦「ダブルヘッダー」で幕を閉じることとなります。

 

 

最高峰MXGPクラスで繰り広げられている、3点差でタイトル争う「ポイントリーダーのフェーブル vs. 3点差で追うハーリングス(15点差にガイザー)」との僅差のタイトル争いも今大会で決着。そして、V9王者カイローリのGP引退レースでもあります。イタリアの熱狂的な大観衆は歴史的なシリーズ最終戦に酔いしれました。

 

エンジョイ!

 

 


 

 

【MXGP 総合結果】
1. Jeffrey Herlings (NED, KTM), 1-1
2. Tim Gajser (SLO, HON), 3-2
3. Romain Febvre (FRA, KAW), 2-3
4. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 4-4
5. Jorge Prado (ESP, KTM), 5-7
6. Brian Bogers (NED, GAS), 10-5
7. Glenn Coldenhoff (NED, YAM), 8-8
8. Ruben Fernandez (ESP, HON), 12-6
9. Thomas Kjer Olsen (DEN, HUS), 6-13
10. Jeremy Van Horebeek (BEL, BET), 13-9

 

レース1で勝利し、フェーブルと同点でレース2に挑んだハーリングスがピンピン完全優勝達成で総合優勝。GP通算99勝を飾ると同時に、最終戦の最終レースで自身5度目となるGPタイトルを大逆転で獲得! 両レースでタイトル争うフェーブルをパスしてのこれ以上ない展開からの勝利。レース1は腕上がりに悩まされたと語りながらもフェーブルの追撃を振り切り勝利。レース2ではフェーブル転倒のピットボード確認後「トレーニングモード」と自身が語るような無理しないマージンを取ったライディングで後方ガイザーとの距離を測りながらタイトルを決定させるチェッカーを受けました。プレッシャーで一週間ほどよく眠れない日々が続いたそうですが、これまでで最も難しいシリーズを攻め続けてタイトル獲得を成し遂げることが出来たとコメント。総合2位は、ガイザー。前戦でのコースカットペナルティにより事実上タイトル争いから脱落した状況でしたが、両レースでディフェンディングチャンピオンらしいアグレッシブな追走劇は見応えあるものでした。シリーズ中の鎖骨骨折や取りこぼしも目についた今季のガイザー。自らも浮き沈みが激しく、思うように事が進まないこともあったとシリーズを振り返りました。総合3位には、見応えあるタイトル争いを見せてくれたフェーブル。ポイントリーダーで最終戦を迎えるも逆転タイトルを許してしまった結果に悔しさをにじませました。シリーズ終盤戦での安定感あるレースが大躍進の要因でしたが、同点で迎えた最終レースでの自らの転倒によりタイトルを失う形となったのは非常に残念。悔しさの中にもベストは尽くしたので悔いはないとコメント。言葉通り、シリーズ終盤戦でのスピードと安定感は来季もタイトル争いを繰り広げる姿を容易に想像できるほどの素晴らしい戦いぶりでした。

引退レースとなったカイローリは、総合15位(DNF-10)でGPキャリアを終えました。

 

 

【2021 MXGP ポイントランキング】
1. Jeffrey Herlings (NED, KTM), 708 points
2. Romain Febvre (FRA, KAW), 703
3. Tim Gajser (SLO, HON), 688
4. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 566
5. Jorge Prado (ESP, KTM), 562
6. Antonio Cairoli (ITA, KTM), 545
7. Glenn Coldenhoff (NED, YAM), 442
8. Pauls Jonass (LAT, GAS), 391
9. Thomas Kjer Olsen (DEN, HUS), 332
10. Alessandro Lupino (ITA, KTM), 319

 

昨年同様、新型コロナウイルス感染症の影響でレースカレンダーの変更も度々ありましたが、全18戦(36レース)を戦い抜いての新王者ハーリングスとフェーブルとの差は僅か「5点」! ランキング3位ガイザーまでは、20点差という僅差のトップ3。引退のカイローリはラストシーズンをランキング6位で終えました。

 

 

【MX2 総合結果】
1. Jago Geerts (BEL, YAM), 1-2
2. Maxime Renaux (FRA, YAM), 3-1
3. Kay de Wolf (NED, HUS), 2-6
4. Mattia Guadagnini (ITA, KTM), 5-3
5. Mikkel Haarup (DEN, KAW), 4-7
6. Conrad Mewse (GBR, KTM), 6-5
7. Jed Beaton (AUS, HUS), 7-8
8. Rene Hofer (AUT, KTM), 13-4
9. Andrea Adamo (ITA, GAS), 9-10
10. Simon Längenfelder (GER, GAS), 11-11

 

シリーズ終盤戦で再び調子を取り戻したグリーツが総合2連勝達成し(今季総合4勝目)、逆転でのランキング2位浮上に成功! ピンピン完全優勝も狙える展開でしたが、レース2では悪い癖のミスを連発。惜しくも2位。ヒザの負傷から回復が遅れてのシーズンインで中盤戦までは苦戦。「決して楽ではないシーズンだったが、本来の調子を取り戻してきた」と語りました。総合2位は、新王者ルノー。ランキング2位を争うチームメイト、グリーツのサポートする旨の発言もありましたが結果的には、レース2でチームメイト同士のバトルに勝利し有終の美を飾りました。18戦中、14度の表彰台登壇。「タイトル獲得後も、自分の存在感と勝つためにここにいることを示すことが出来ました。本当に素晴らしいシーズンの締めくくりとなりました」。総合3位には、ルーキーのデ・ウルフ。得意のサンドコースで持ち前のキレ感あるアグレッシブなライディングが上位バトルの中でもひときわ光った存在。安定感を高めていけば、来季は表彰台常連メンバーも可能な逸材。多くのことを学んだルーキーイヤーを表彰台で締めくくれて満足だと語りました。

 

 

【2021 MX2 ポイントランキング】
1. Maxime Renaux (FRA, YAM), 734 points
2. Jago Geerts (BEL, YAM), 610
3. Tom Vialle (FRA, KTM), 570
4. Mattia Guadagnini (ITA, KTM), 548
5. Jed Beaton (AUS, HUS), 540
6. Rene Hofer (AUT, KTM), 527
7. Kay de Wolf (NED, HUS), 478
8. Thibault Benistant (FRA, YAM), 413
9. Ruben Fernandez (ESP, HON), 404
10. Simon Längenfelder (GER, GAS), 336

 

第16戦でルノーがタイトル確定済。注目のランキング2位争いは、ビアルがトレンティーノでのトリプルヘッダーで負傷した足を再び痛めたことによるノーポイントにより、グリーツに軍配が上がりました。ルーキーのガダニーニと来季はMXGPクラスへステップアップするオーストラリア人ライダーのビートンによるランキング4位争いは、再逆転したガダニーニに軍配。

 

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Ray Archer


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