レースビデオ&リザルト|2021 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第17戦 ロンバルディアGP(イタリア)

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2021 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第17戦 ロンバルディアGP(イタリア)のMXGPクラス、MX2クラス決勝レースハイライトビデオ&リザルトをシェア。

 

新型コロナウィルス感染拡大の影響による度重なるレーススケジュール見直しが行われたシリーズ終盤戦。残り2戦となったシリーズはイタリア、マントバでの2連戦「ダブルヘッダー」で幕を閉じることとなります。

 

 

1ヶ月半前には国別対抗世界選手権モトクロス・オブ・ネイションズも開催された「ハードサンド」と呼ばれるマントバが開催地。最高気温13度、曇り空で肌寒い最高気温13度。サンドコースに所々でのぞく硬質路面、GP格式のコースとしては比較的タイトなコースが特徴。スタート時の接触転倒も多く見られます。ネイションズ時に採用されたレイアウトから大きな変更なく、パッシングポイントも限られた中での好バトルが繰り広げられました。

 

最高峰MXGPクラス「3点差に3人」フェーブル、ガイザー、ハーリングスによる僅差のタイトル争いに大注目。ホンダはガイザーをサポートするためにMX2クラスから、フェルナンデスをMXGPクラスにファクトリーマシンを用意しスポット参戦させます。レースはまさかのハプニングも…。 今季限りで引退のGP9冠カイローリのGPも残り2戦、その勇姿をお見逃しなく。

 

エンジョイ!

 

 


 

 

【MXGP 総合結果】
1. Jeffrey Herlings (NED, KTM), 2-1
2. Romain Febvre (FRA, KAW), 1-2
3. Antonio Cairoli (ITA, KTM), 3-4
4. Tim Gajser (SLO, HON), 8-3
5. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 5-5
6. Ruben Fernandez (ESP, HON), 4-7
7. Jorge Prado (ESP, KTM), 6-6
8. Thomas Kjer Olsen (DEN, HUS), 7-10
9. Alessandro Lupino (ITA, KTM), 10-9
10. Brian Bogers (NED, GAS), 12-8

 

GP通算98勝目となる総合優勝を獲得したのは、ハーリングス。今季13度目となる表彰台登壇となった一戦は両レースでベストラップを記録。タイムドプラクティスでもトップタイムを記録しており、特にレース後半でのライバル達とのスピード差は大きな武器に。惜しまれるのは変わらずスタート精度が低いことと、レース1オープニングラップでの転倒。プラクティス時にも全く同じ形の左足をコースサイドに接触させたことによる転倒を喫しており、追う立場のハーリングスとしてはスタートだけでなくミスのないレース運びが重要となるはず。残す最終戦は「全面戦争」となるだろうとコメント。総合2位は、ポイントリーダーのフェーブル。シリーズ終盤戦ではそれまでのミスから転倒が影を潜め、今大会も安定感とスピードを発揮。レース2は先行するハーリングスとのギャップを削る場面もありましたが、リスクを犯さずに2位キープのライディングだったとのこと。サンドコースに自信を持っており、最終戦を前にしても「プレッシャーはない」と語っています。総合3位には、引退までカウントダウン状態のカイローリが自国GPで表彰台登壇!  両レースでバトルの中でリズムを失う展開から立て直していくベテランの経験が生かされたコース。結果には満足しており、最終戦も地元イタリアのファンを前に表彰台登壇を目指していくと語りました。

今大会をポイントリーダーのフェーブルから、1点ビハインドで迎えたディフェンディングチャンピオンのガイザー。レース1のスタート直後の混戦時に他車と接触コースアウト。「コースカット」してのコース復帰はレース中にペナルティ審議中と中継画面に表示。ラストラップにハーリングスにパスされ、3位でフィニッシュしたガイザーでしたが「5順位降格」ペナルティで8位という結果に…。最終戦前という他民具で絶望的とも受け取れる処分が下されたガイザーですが、何が起こるか分からないので諦めずに頑張るとコメント。

ネイションズ時にイタリア代表のルピーノへほぼ同様の形(スタート時コースアウト〜コースカット〜レース復帰)で「10順位降格」ペナルティが下されていたのですが、なぜペナルティ内容が異なるのかは不明。ガイザーはコースアウト時の順位からアドバンテージを得ないような順位でコース復帰を試みたと発言しています。

 

 

【MXGP ポイントランキング 17 of 18】
1. Romain Febvre (FRA, KAW), 661 points
2. Jeffrey Herlings (NED, KTM), 658
3. Tim Gajser (SLO, HON), 646
4. Antonio Cairoli (ITA, KTM), 534
5. Jorge Prado (ESP, KTM), 532
6. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 530
7. Glenn Coldenhoff (NED, YAM), 416
8. Pauls Jonass (LAT, GAS), 391
9. Alessandro Lupino (ITA, KTM), 310
10. Thomas Kjer Olsen (DEN, HUS), 309

 

ポイントリーダーのフェーブルとハーリングスとのポイント差「3点」のままタイトル争いは最終戦へ! ガイザーのビハインドは、15点…。逆転タイトル獲得は厳しい状況と言わざるを得ない状況。その後方では、カイローリ、プラド、シーワーによる「4点差」のランキング4位争いも見逃せません。

第17戦、最終戦は2連戦ダブルヘッダー。最終戦は、3日後の平日開催となります!

 

 

【MX2 総合結果】
1. Jago Geerts (BEL, YAM), 2-1
2. Maxime Renaux (FRA, YAM), 1-2
3. Tom Vialle (FRA, KTM), 3-4
4. Jed Beaton (AUS, HUS), 5-3
5. Kay de Wolf (NED, HUS), 4-10
6. Isak Gifting (SWE, GAS), 7-7
7. Rene Hofer (AUT, KTM), 6-9
8. Mattia Guadagnini (ITA, KTM), 12-5
9. Simon Längenfelder (GER, GAS), 11-6
10. Mikkel Haarup (DEN, KAW), 10-8

 

今季3度目の総合優勝を果たしたのは、グリーツ。シリーズ終盤戦で再び好調を取り戻しており、今大会は好スタートから上位バトルを戦い抜いての見事な勝利。レース1でのロールオフにトラブル発生しながらの2位獲得が総合優勝を引き寄せました。最終戦でのランキング2位争いに意欲を見せています。総合2位は、前戦でタイトル確定しているルノー。レース1は全ラップ首位の完璧な勝利。レース2では追い上げのレース展開でチームメイト、グリーツに迫る展開もランキング2位争い展開中のグリーツを深追いしなかったとコメント。総合3位には、ディフェンディングチャンピオンのビアル。前戦までの足の負傷はあまり気にならなかったとコメントも路面コンディションに調子に乗れなかったとのこと。最終戦での巻き返しを約束。

 

 

【MX2 ポイントランキング 17 of 18】
1. Maxime Renaux (FRA, YAM), 689 points
2. Tom Vialle (FRA, KTM), 570
3. Jago Geerts (BEL, YAM), 563
4. Jed Beaton (AUS, HUS), 513
5. Mattia Guadagnini (ITA, KTM), 512
6. Rene Hofer (AUT, KTM), 501
7. Kay de Wolf (NED, HUS), 441
8. Thibault Benistant (FRA, YAM), 413
9. Ruben Fernandez (ESP, HON), 404
10. Simon Längenfelder (GER, GAS), 316

 

タイトル確定済みのルノーの後方、7点差で争われるランキング2位争いが最終戦の見所に。ヤマハ対KTMという対立構図は、最終戦ということでチームオーダーも発令されるはず。ランキング4位に浮上したビートンですが、ルーキーのガダニーニも1点差。シリーズ終幕は、ドラマの予感…。

 

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Ray Archer


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