450SXハイライトビデオ&リザルト雑感|2020 AMAスーパークロス 第11戦 ソルトレイクシティ1SX

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2020 AMAスーパークロス 第11戦 ソルトレイクシティ1SX(全17戦)。世界のレースシーンが最も注目する最高峰モトクロスシリーズ、AMAスーパークロス。プレミアクラスとなる450SXクラスの決勝ハイライトビデオ、リザルト&ポイントランキングをシェア。

 

 

新型コロナウィルス感染拡大の影響によりシリーズ中断されていたAMAスーパークロス、「残り7戦」のシリーズが再開されました。感染対策としてユタ州ソルトレイクシティ「ライス・エクルズ・スタジアム」同一会場開催での無観客大会での7連戦。初戦となった第11戦のレースアクションだけでなく、スタジアムやメカニックエリア、表彰台も注目すべき点なのです。エンジョイ!

 

 


 

 

85日ぶりのシリーズ再開に加えて、自粛期間明けの大会。さらに標高が高く、30度超えの高気温&好天、強風がライダーに厳しい一戦となりました。高山病の症状が出ているライダーもおり、体調管理も重要な要素となるソルトレイクシティSX連戦です。

 

【450SX リザルト】
1. Eli Tomac (KAW), 29 laps – 目前でクラッシュしたシアンサルーロとの接触やウェブとロクスン立て続けのパッシングにより、一時は5番手に後退で悪い時のトマックのメンタル崩壊を一瞬予感させましたが、レース中盤の2位浮上のタイミングでこのレースのベストラップ記録。首位浮上後は滑りやすくミスも犯しやすいコースで最大4秒強のリードを築き上げて勝利。ホコリや滑りやすい路面に苦労したとコメント。上位陣の出入り多いレースでも集中力切らさずに勝利を手にするトマックはメンタル面の成長を感じさせるものでもありました。

2. Cooper Webb (KTM), +03.771 – ミスしやすいコンディションと僅差の首位争いに慎重にならざるを得ななかったというウェブ。終盤以降はペースが上がらず、再びトマックの背中を追うも時既に遅し。トマックやロクスンのランキング上位相手に容赦なく挑んでいくアグレッシブなレーススタイルは次戦以降も大注目。逆転タイトルには、連勝が必要!

3. Ken Roczen (HON), +13.542 – 路面コンディション的にロクスン有利かと思われましたが、決め手に欠いたライディングでタイトル争うトマックとの間にウェブを挟んでしまう悔しい展開。レース通しては久々のレースや高度の問題も含めて、まずまずというロクスン。あわや大クラッシュというレース終盤のミスを切り抜けたことはまだまだロクスンに運がある証拠でしょう。良い気分でレースが出来ており、翌戦に向けて再調整との語っています。

4. Jason Anderson (HUS), +20.519 – スタート失敗もライディングはまずまずというアンダーソン。元チャンピオンとして表彰台に絡むレースが見たいのですが…。残り6戦に集中していくとのコメント。

5. Zach Osborne (HUS), +22.619 – シリーズ中断中に負傷から回復しレース復帰果たす。ライディングやフィジカルには問題なく、好調とのこと。レース終盤にミスで順位を落とすもスタート決まればさらなる活躍期待大。

6. Martin Davalos (KTM), +24.870 – 450SXルーキー。今季最上位5位に続く好順位。

7. Blake Baggett (KTM), +27.174 – 相性良いハードパック路面でホールショットからレース前半をリード。後退の理由ははっきりしませんが、久々のレースということや高度、高気温ということも予想されます。

8. Justin Barcia (YAM), +30.318 – 硬質路面や暑さと標高の高さの影響もあり苦戦と語るも次戦での巻き返しを約束。

9. Justin Brayton (HON), +32.215 – デイトナSXでの負傷完治しての参戦。レース序盤2番手走行からのポジションダウンもシリーズ再開後の一戦としては転倒もなく満足とのこと。

10. Dean Wilson (HUS), +33.664 – プラクティス時好調もメインでは体が固くなったとコメント。今季最上位6位、一桁フィニッシュ4度のみとファクトリーライダーとしては苦しい状況。メインでも本来のポテンシャル発揮が期待されます。

11. Malcolm Stewart (HON), +35.315 – 転倒からの追い上げレース。スタート決まらないと存在感示せない課題克服出来ず。

12. Aaron Plessinger (YAM), +1 lap – 滑りやすく小石混じりの路面に苦戦とコメント。ヤマハファクトリー残留黄信号…。

13. Benny Bloss (KTM), +1 lap
14. Kyle Cunningham (SUZ), +2 laps
15. Kyle Chisholm (YAM), +2 laps
16. Justin Hill (HON), +2 laps
17. Alex Ray (KAW), +10 laps
18. Vince Friese (HON), +12 laps

19. Chad Reed (KTM), +16 laps – 今季限りで引退のリード。シリーズ再開のタイミングでマシンをKTMにスイッチするも標高の影響受け、ガソリン沸騰が原因によりリタイア。ベテランライダーとはいえ、プライベートチームでの限られた参戦体制の影響が出た形。

20. Tyler Bowers (KAW), +21 laps – 高山病症状によりリタイア。

21. Fredrik Noren (SUZ), +25 laps – 足首負傷で大事を取りリタイア。

22. Adam Cianciarulo (KAW), +27 laps – 鎖骨骨折からの復帰戦でもあったレースで再び大クラッシュ。心配される状況ですが、骨折等の大きな怪我はありませんが、次戦以降の出場に関してのコメントはなし。

 

 

【450SX ポイントランキング 11 of 17】
1. Eli Tomac (KAW), 252 points(6勝)– 3点差から8点差にポイントリード拡げる
2. Ken Roczen (HON), 244(3勝)
3. Cooper Webb (KTM), 220(1勝)– 32点差。逆転タイトルには連勝に加えて「運」も必要なポイント差
4. Justin Barcia (YAM), 210(1勝)
5. Jason Anderson (HUS), 189
6. Malcolm Stewart (HON), 164
7. Justin Hill (HON), 148
8. Justin Brayton (HON), 143
9. Dean Wilson (HUS), 142
10. Aaron Plessinger (YAM), 136
11. Adam Cianciarulo (KAW), 129
12. Blake Baggett (KTM), 125
13. Zach Osborne (HUS), 123
14. Vince Friese (HON), 113
15. Martin Davalos (KTM), 109
16. Tyler Bowers (KAW), 63
17. Chad Reed (KTM), 53
18. Tyler Bowers (KAW), 52
19. Chad Reed (HON), 44
20. Kyle Cunningham (SUZ), 32

 

450SX決勝フルビデオ&リザルト|2020 AMAスーパークロス 第11戦 ソルトレイクシティ1SX
250SX決勝フルビデオ&リザルト|2020 AMAスーパークロス 第11戦 ソルトレイクシティ1SX

Simon Cudby


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