MXGP事件簿|ジェフリー・ハーリングス「2連続転倒ランキング首位陥落」一部始終映像
2021 FIMモトクロス世界選手権 MXGPシリーズ 最高峰MXGPクラスで繰り広げられている「ジェフリー・ハーリングス、ティム・ガイザー、ロマン・フェーブル」の3名による過去に例を見ない、3点差に3名がひしめく、GP王者経験者達によるシリーズ大詰めでの僅差のチャンピオン争い。
MXGP事件簿|ランキング首位ジェフリー・ハーリングス「転倒マシン破損リタイア」一部始終映像
負傷欠場がありながらも、第15戦 ピエトラムラタGP(イタリア)に「24点差」で挑んだハーリングスでしたが、上記記事リンク先で紹介した転倒リタイアに続いて、第16戦 ガルダGP(イタリア)でも自らの転倒によりランキング首位陥落…。
まずは、シリーズの流れを大きく変えてしまったまさかの転倒2連発映像をシェア。
前戦での転倒リタイアを受けての精神的プレッシャーなのか? 体調不良もあったそうですが、目を疑うようなハーリングスらしくないミス2連発。
ハーリングスのコメントによると「プレッシャーは無かった」とのことでしたが、その発言を額面通りに受け取ることは難しいでしょう。ギャップで暴れたマシンがフロントから切れ込んだことが最初の転倒の原因、2度目の転倒はフィニッシュラインジャンプを大きく飛び越すという目を疑うような信じられないミスにより、着地時にハンドルから手が離れ大クラッシュ…。最初の転倒でハンドルバーを始め、マシンに損傷もあったことが原因とも語っていました。
ハーリングス転倒後のレッドブルKTM勢、カイローリとプラドの「チームオーダー」と思われる、明らかにポジションを譲る行為について。KTMとして正式にチームオーダーを出した事実はないとのこと。カイローリも自身の判断により、KTMとチームメイトの為に自主的にポジションを明け渡したとコメント。プラドのコメントはありませんが、これまでのレーススタイルからすると明らかにハーリングスにラインを明け渡すような行為が中継でも何度も見られました。
チームオーダーの有無についてはコメント以上の内情を知る由はありません。カイローリはその後、多くの非難にさらされている事実も…。チームオーダーを禁止する明確なレギュレーションはMXGPシリーズではありませんし、そもそもチームオーダーの定義付けもされていないこともあり、何も問題はないはず。しかし、ハーリングスのタイトル獲得に協力出来るチームメイトにカイローリとプラドがいることがアドバンテージであることは間違いないでしょう。
今回の件を受けてか、ホンダはMX2クラスで連続表彰台登壇中のフェルナンデスを孤軍奮闘中ガイザーのサポートとしてMXGPクラスに参戦させることを決定。大柄なライダーだけに450マシンでの活躍が期待出来そうです。
残り2戦となったMXGPシリーズ、今年のネイションズ開催されたマントバ(イタリア)での2連戦「ダブルヘッダー」が控えています。フェーブルが5年ぶりとなるポイントリーダーに浮上! 3位へと順位を下げたハーリングスまで依然「3点差」という僅差のタイトル争いに大注目です!
レースビデオ&リザルト|2021 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第16戦 ガルダGP(イタリア)
MXGP事件簿|ランキング首位ジェフリー・ハーリングス「転倒マシン破損リタイア」一部始終映像
Ray Archer