レースビデオ&リザルト|2021 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第16戦 ガルダGP(イタリア)

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2021 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第16戦 ガルダGP(イタリア)のMXGPクラス、MX2クラス決勝レースハイライトビデオ&リザルトをシェア。

 

新型コロナウィルス感染拡大の影響によるレーススケジュール見直しが行われ、シリーズ第14戦〜第16戦は今季もイタリア、トレンティーノでの1週間・3連戦「トリプルヘッダー」として開催。第17戦〜第18戦(最終戦)も今年のネイションズ開催されたイタリア、マントバでの2連戦「ダブルヘッダー」がスケジュールされており、シリーズ終盤戦はイタリアでの5連戦となります。

 

 

トリプルヘッダー3戦目、前戦同様にコースに小変更は施されるも基本レイアウトは変わらず。滑りやすいハードパックコースでタイトなセクションが多いながらも、ラインが交差する見応えあるバトルが今大会も両クラスで展開されました。

 

MX2クラスでは、ヤマハのルノーにタイトル確定の可能性あり。今季限りで現役引退発表している9冠MXGP王者アントニオ・カイローリ、母国イタリア5連戦で有終の美を飾ることが出来るのかにも注目が集まります。エンジョイ!

 

 


 

 

【MXGP 総合結果】
1. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 1-2
2. Tim Gajser (SLO, HON), 4-1
3. Romain Febvre (FRA, KAW), 2-3
4. Jeffrey Herlings (NED, KTM), 3-4
5. Antonio Cairoli (ITA, KTM), 5-5
6. Jorge Prado (ESP, KTM), 7-6
7. Glenn Coldenhoff (NED, YAM), 6-8
8. Ben Watson (GBR, YAM), 10-7
9. Dylan Wright (CAN, HON), 9-10
10. Alessandro Lupino (ITA, KTM), 8-13

 

今季はウィルス性疾患に長く苦しめられてきたシーワーでしたが、今季初総合優勝(MXGPクラス2勝目)達成。ここ数戦は復調傾向とのコメントを裏付けるかのように好成績が目立ってきましたが、シリーズ終盤戦での熾烈なタイトル争いが繰り広げられるタイミングでの復活勝利のインパクトは大。両レースでミスを犯すもののタイムドプラクティスからスピードを披露、レース展開もライバル達を凌ぐ勢いでの勝利で素晴らしい気分だと語りました。残り2戦、タイトル争いの行方を左右するようなさらなる上位フィニッシュが期待されます。総合2位は、ディフェンディングチャンピオンのガイザー。これまで好相性だったハードパック路面のトレンティーノでようやくレース勝利。ここ数戦でのレース1に課題あることを認めつつ、レース2での快勝で残り2戦のタイトル争いに意欲を見せています。総合3位には、新ポイントリーダー浮上のフェーブル。レース1終盤でシーワーを追い詰めるスピードを見せつけさらにペースを上げたところで大クラッシュ。幸いにもダメージはなし。結果論ですが、レース終盤でタイトル争いに関係ないシーワーに挑む姿勢は好調の証なのでしょう。「チャンピオンの匂いがしてきた」と鼻息荒いコメント。

今大会に僅か一点差のポイントリーダーで挑んだハーリングスはタイムドプラクティスで今季11度目の最速ラップを記録。しかし、レース1では序盤のペースアップに苦労し3位。レースでは2度のクラッシュで一時は10番手まで順位を落とし、タイトル争い危機的状況となりましたが、KTMチームオーダーもあり3位浮上した直後にフィニッシュ。2度の転倒毎にマシンにダメージを負っており、苦しい追い上げとなったとコメント。併せてカイローリとプラドへの感謝も語りました。

 

 

【MXGP ポイントランキング】
1. Romain Febvre (FRA, KAW), 614 points
2. Tim Gajser (SLO, HON), 613
3. Jeffrey Herlings (NED, KTM), 611
4. Jorge Prado (ESP, KTM), 502
5. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 498
6. Antonio Cairoli (ITA, KTM), 496
7. Glenn Coldenhoff (NED, YAM), 397
8. Pauls Jonass (LAT, GAS), 391
9. Alessandro Lupino (ITA, KTM), 287
10. Thomas Kjer Olsen (DEN, HUS), 284

 

フェーブルが5年ぶりとなるポイントリーダーに浮上! 3位へと順位を下げたハーリングスまで依然「3点差」という僅差のタイトル争いは残り2戦で決着。

 

 

【MX2 総合結果】
1. Maxime Renaux (FRA, YAM), 2-1
2. Tom Vialle (FRA, KTM), 4-2
3. Ruben Fernandez (ESP, HON), 3-3
4. Rene Hofer (AUT, KTM), 1-8
5. Wilson Todd (AUS, KAW), 7-4
6. Thibault Benistant (FRA, YAM), 6-7
7. Kay de Wolf (NED, HUS), 8-6
8. Mikkel Haarup (DEN, KAW), 14-5
9. Jed Beaton (AUS, HUS), 5-14
10. Andrea Adamo (ITA, GAS), 10-10

 

今季5度目の総合優勝達成のルノーが初GPタイトル獲得! 今季からヤマハファクトリー加入のフランス人ライダーが勝利というこれ以上ない形でシリーズ残り2戦を残しチャンピオン確定。トレンティーノでのトリプルヘッダーでは不運もありリザルト低迷していましたが、大一番でしっかりと総合優勝を飾れる勝負強さはやはり王座にふさわしいものでした。総合2位は、ディフェンディングチャンピオンのビアル。前戦での転倒のダメージ(足首)と腕上がりで思うようにペースが上がらなかったと語るも結果には満足しているとコメント。一週間に3戦という短期決戦で負傷の厳しさを浮き彫りに。トリプルヘッダー全てのラウンドで表彰台登壇のフェルナンデスが総合3位。両レース共に順位を上げていく内容で、スタートさえ決まれば残り2戦で初優勝なるか? 来季を見据えてミスのなく、冷静なレースを心掛けたいとコメント。

 

 

【MX2 ポイントランキング】
1. Maxime Renaux (FRA, YAM), 642 points
2. Tom Vialle (FRA, KTM), 532
3. Jago Geerts (BEL, YAM), 516
4. Mattia Guadagnini (ITA, KTM), 487
5. Jed Beaton (AUS, HUS), 477
6. Rene Hofer (AUT, KTM), 474
7. Thibault Benistant (FRA, YAM), 413
8. Kay de Wolf (NED, HUS), 412
9. Ruben Fernandez (ESP, HON), 404
10. Simon Längenfelder (GER, GAS), 291

 

ルノー(21歳)が初タイトル獲得! ヤマハの同クラス王座獲得は、2007年のカイローリ以来とのこと。来季はヤマハファクトリーからMXGPクラス参戦の「選択肢」が用意されているというモトゴシップも。

 

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Juan Pablo Acevedo


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