レースビデオ&リザルト|2021 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第15戦 ピエトラムラタGP(イタリア)
2021 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第15戦 ピエトラムラタGP(イタリア)のMXGPクラス、MX2クラス決勝レースハイライトビデオ&リザルトをシェア。
新型コロナウィルス感染拡大の影響によるレーススケジュール見直しが行われ、シリーズ第14戦〜第16戦は今季もイタリア、トレンティーノでの1週間・3連戦「トリプルヘッダー」として開催。第17戦〜第18戦(最終戦)も今年のネイションズ開催されたイタリア、マントバでの2連戦「ダブルヘッダー」がスケジュールされており、シリーズ終盤戦はイタリアでの5連戦となります。
公式ベストアクションビデオ|ハーリングス勝利「爆裂4強バトル」完全収録@ 2021 トレンティーノGP
上記記事リンク先の首位バトルの興奮冷めやらない2日間のインターバルでトリプルヘッダー2戦目が行われました。コースに小変更は施されるも基本レイアウトは変わらず。滑りやすいハードパックコースでタイトなセクションが多いながらも、ラインが交差する見応えあるバトルに注目です。
今季限りで現役引退発表している9冠MXGP王者アントニオ・カイローリ、母国イタリア5連戦で有終の美を飾ることが出来るのかにも注目が集まります。エンジョイ!
【MXGP 総合結果】
1. Antonio Cairoli (ITA, KTM), 3-1
2. Tim Gajser (SLO, HON), 2-3
3. Romain Febvre (FRA, KAW), 1-5
4. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 4-2
5. Glenn Coldenhoff (NED, YAM), 7-6
6. Thomas Kjer Olsen (DEN, HUS), 8-7
7. Ben Watson (GBR, YAM), 6-9
8. Brian Bogers (NED, GAS), 11-8
9. Henry Jacobi (GER, HON), 9-11
10. Jeremy Van Horebeek (BEL, BET), 10-12
現役引退までカウントダウン状態のカイローリが地元イタリアでGP通算94勝目となる総合優勝! ポイントリーダー、ハーリングスのリタイアに始まった波乱の一戦となりましたが、ベテランらしいしぶといレース運びと負傷から復調傾向のスピードとが相まっての素晴らしい勝利にイタリアのファンだけでなく、世界のレースファンが歓喜。引退まで残りのレース全てで表彰台登壇を目指していくとコメント。総合2位はディフェンディングチャンピオンのガイザー。レース1終盤でのフェーブルとの首位バトルは腕上がりの影響で戦いきれなかったとのこと。しかし、リザルトをまとめている点に関してはシリーズ終盤のタイトル争いもあり、良いレースが出来たとコメント。総合3位には、フィニッシュ直前まで続いた順位を入れ替える熾烈な首位バトルが大変見応え合ったフェーブル。今季シリーズ中盤までの転倒繰り返していた姿が別人かのような追い上げ勝利でした。レース2ではスタート出遅れで追い上げも5位までとなりましたが、価値ある表彰台登壇。再び超僅差の三つ巴タイトル争いに意欲を見せています。因みに勝利を飾ったレース1の間はチームからハーリングスがリタイアという情報は知らされていなかったとのこと。
ポイントリーダーのハーリングスは、レース1スタート直後の転倒リタイアの原因はスロットル破損によるもの。巻き返しが期待されたレース2でしたが、今度は腕上がりの影響でリズムに乗れず、転倒もあり4位。かろうじてポイントリーダーの座を死守して、残り3戦に挑むことに。
【MXGP ポイントランキング】
1. Jeffrey Herlings (NED, KTM), 573 points
2. Romain Febvre (FRA, KAW), 572
3. Tim Gajser (SLO, HON), 570
4. Jorge Prado (ESP, KTM), 473
5. Antonio Cairoli (ITA, KTM), 464
6. Jeremy Seewer (SUI, YAM), 451
7. Pauls Jonass (LAT, GAS), 391
8. Glenn Coldenhoff (NED, YAM), 369
9. Alessandro Lupino (ITA, KTM), 266
10. Thomas Kjer Olsen (DEN, HUS), 266
ハーリングスのポイントリードは24点差から「1点差」へ! ランキング3位ガイザーまでは3点差。「ハーリングス、フェーブル、ガイザー」の3名に絞られたタイトル争い、シリーズ残り3戦をほぼ横並びとも言える僅差で争われることに。シリーズ終盤に急激に調子を上げてきている、シーワーとコールデンホフの存在がタイトル争いに影響を与える可能性、おおいにありそうです。
【MX2 総合結果】
1. Rene Hofer (AUT, KTM), 4-1
2. Jago Geerts (BEL, YAM), 2-6
3. Ruben Fernandez (ESP, HON), 3-5
4. Mattia Guadagnini (ITA, KTM), 11-2
5. Maxime Renaux (FRA, YAM), 7-4
6. Simon Längenfelder (GER, GAS), 9-7
7. Jed Beaton (AUS, HUS), 16-3
8. Wilson Todd (AUS, KAW), 6-11
9. Tom Vialle (FRA, KTM), 1-31
10. Mikkel Haarup (DEN, KAW), 10-10
レッドブルKTM第2のライダー、ホファーがレース & GPキャリア初優勝を達成。オーストリア人ライダーのGPの優勝は、1987年のハインツ・キニガドナー以来の快挙となりました。昨年のルーキーイヤーの大半を大怪我で棒に振っていたホファー。長期療養明け、再始動となる今季はシリーズ後半トルコGP以降は安定して調子を上げてきており表彰台登壇も経験済み。ビアルとルノーの接触アクシデントもありましたが、全ラップ首位のレース勝利は素晴らしいものでした。残り10分からは緊張の影響でミス多発だったとのこと。総合2位は、スピードだけでなく安定したリザルトを続けている好調へールツ。現在のライディングには満足していると語り、シリーズ序盤以来の勝利が待たれます。総合3位には、前戦に続いて表彰台登壇のフェルナンデス。タイムドプラクティスでも最速ラップを記録する等、シリーズ開幕直後の好調を取り戻してきました。
物議を醸すことにもなったレース2オープニングラップでのポイントリーダーのルノーとディフェンディングチャンピオンのビアルとの接触。コース外にはじき出されたルノーの後輪にケーブルが絡み、ライディングにも支障をきたしていたとのこと。ビアルは接触時に腕を痛め、直後に再転倒を犯し、そのままリタイアとなりました。
【MX2 ポイントランキング】
1. Maxime Renaux (FRA, YAM), 595 points
2. Jago Geerts (BEL, YAM), 508
3. Tom Vialle (FRA, KTM), 492
4. Mattia Guadagnini (ITA, KTM), 475
5. Jed Beaton (AUS, HUS), 454
6. Rene Hofer (AUT, KTM), 436
7. Thibault Benistant (FRA, YAM), 384
8. Kay de Wolf (NED, HUS), 384
9. Ruben Fernandez (ESP, HON), 364
10. Simon Längenfelder (GER, GAS), 271
不運に見舞われたルノーでしたが、大量リードに守られ依然としてタイトル争い優勢は変わらず。次戦でタイトル獲得の可能性もあり。
レースビデオ&リザルト|2021 FIMモトクロス世界選手権 MXGP 第14戦 トレンティーノGP(イタリア)
公式ベストアクションビデオ|ハーリングス勝利「爆裂4強バトル」完全収録@ 2021 トレンティーノGP
Ray Archer