Gモト|2021 全日本モトクロス選手権 第7戦 MFJ-GP大会 スポーツランドSUGO レディースクラス

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Gモトクルー、10月23日(土), 24日(日)に宮城県スポーツランドSUGOで開催された「全日本モトクロス選手権 第7戦 MFJ-GP大会 」スポーツランドSUGOに行ってきました。6月以来の全日本選手権の取材です。久しぶりなので会場に向かう道中もワクワクしながら車を走らせました。

今年初の金曜日会場入りということで! 取材時間もたっぷり。
という事で、注目ライダーやチーム関係者のお話も聞けました。
まずは!Gモトイチオシの「レディースクラス」から。前戦の第6戦 HSR九州大会で、2020年の開幕戦から続いていた2020年チャンピオン川井麻央選手の連勝がストップ。その連勝を止めたのが、今年から4ストホンダCRF150Rに乗り換えた2020年ランキング3位久保まな選手。今大会でチャンピオンは決まらないものの、2021年シリーズは今大会も含めて残り2戦。各ライダー、ポイントをより多く獲得して最終戦に向け良い流れで終えたいレース。ランキング以外の注目ポイントとしては、マウンテンコースということでパワー・トルクに勝る「4スト・ホンダCRF150R」に有利なコースという点。#2本田七海選手ヤマハ2st VS ホンダ勢4stの戦いも見逃せません。

今回お届けするのは、レディスTOP4 / えっホント!? / 表彰台ネクストジェネレーションです。Gモト読んで観戦が楽しくなればうれしく思います!

<レディースTOP4>

ディフェンディングチャンピオン川井麻央選手(T.E.SPORT)

前戦の九州大会では、レース序盤に「なんで!?」という転倒からの4位でしたが、
今回はチャンピオンらしい安定・冷静なレースで、予選・決勝通じて最速。
見事なチャンピオンレースですね。
素晴らしい。
もう日本でやるべき事は全てやってしまった感が満載。

川井麻央選手からファンの皆さんへ!
いつも応援ありがとうございます。次戦最終戦中国大会は決勝2ヒート制です。ヒート1にチャンピオンを決め、ヒート2ではファンの方々に、私のレースを楽しんでいただけるような走りをしたいです。ぜひ!観戦にいらしてください。

世界で活躍することを目標に掲げている川井選手。これから全日本を目指すキッズ女子達が目指すべきライダーです。

 

2019年チャンピオン本田七海選手(bLU cRU TEAM KOH-Z LUTZ with 秀光ビルド)

Gモトクルーが開幕から「チャンピオン候補NO. 1」として推している2ストスペシャリストです。レースウィーク予選日の公式練習から決勝レースを迎えるまでの組み立てが上手。決勝レースは2位に終わりましたが、4スト・ホンダCRF150R優勢と見られるマウンテンコースであるにも関わらず、きっちりタイムも出し最終戦での逆転チャンピオン獲得に向けポジティブにレースを終えられたようです。

決勝ベストタイムはトップ川井選手の0.46秒落ち。
ベストタイムをキープしてレース後半勝負に持ち込めるかが「逆転チャンピオン獲得」へのカギになりそう。
チャンピオン経験者本田選手は、2ストYZ85を巧みに走らせキレのある走りが魅力。スタートから逃げたら、ぶっちぎる可能大!

本田七海選手からファンの皆さんへのコメントは「THE RIDER vol. 3」に掲載します。

 

「社会人ライダー」の久保まな選手(Honda Dream京都東 TEAM HAMMER)

今シーズンは、ホンダCRF150Rに乗り換えチームも移籍。新たな環境で先を見据えたレース活動中。ついに前戦の九州大会で今季初優勝達成! 今大会の決勝もホールショットから逃げましたが転倒。ほぼ最後尾から激しい追い上げで決勝レースは4位(ベストタイムは3位)。久保まな選手本来の走りに近づいてきていると思います。

久保まな選手からファンの皆さんへ!
スタートが出れて最初の3周、今シーズン姿が見えないくらい前にいた川井選手とバトルする事ができて、すごく楽しくて収穫があるレースだったんですど、そこで接触転倒してしまってリスタートの際にエンジンの再始動に時間がかかってしまい最後尾くらいまで順位を落としてしまいました。そこからの追い上げも楽しく走れたので、荒れている路面を上手く走れたのかなと思うし、その周回のトップタイムも出せて良かったです。九州大会からのインターバルにCRF150Rと仲良くなれたのかなと思います。

決勝ベストタイムはトップ川井選手の0.39秒落ち。もちろんチャンピオンを十分に狙えるスピードとスキルがあるライダー。
SNSでも活発に活動にしており、明るく親しみやすい「久保まな選手」の活動にも大注目です。

 

小野彩葉選手(T.E.SPORT)

今回もGモトクルーは小野彩葉選手の「初優勝」を楽しみにしてました。しかし、土曜日の予選で転倒リタイア。
決勝レースを走れませんでした。
小野選手は「スタートが得意」。
最終戦中国大会スタートから逃げる展開に「期待大!」

 

<えっホント!?>

えっホント!?に・・・・ついに。
33期オートレーサーとして活躍している高橋絵莉子選手(伊勢崎)。古巣T.E.SPORTから、2016年シーズン以来の全日本モトクロスに参戦。2019年関東選手権にスポット参戦した時は、ホールショットから川井麻央選手を抑え込み快走した事もあり、Gモトクルーも楽しみにしていたスポット参戦が実現。土曜日、Gモトクルーが車検場に行くと… あれっ?「エリちゃん発見! ついにこの日がきましたねー」っという事で、その場で取材開始!

G:どうしてまたスポット参戦?
高橋選手:レディスクラスの参加者も少なく予選もないレースがあるから、盛り上げようと思っての参戦です。
G:ズバリ目標順位は?
高橋選手:ズバリ! 6位以内。

決勝日の公式練習前… スタートが得意な高橋選手。

G:エリちゃん今日は得意のスタートダッシュだね。ハンデなし横一線(オートレースはハンデスタート)。
高橋選手:はははー。

決勝レース、あわやホールショットの好スタート。レース後コメント

G:エリちゃーん、やったねぇ。
高橋選手:スタートが良かった! 6位やったぜ! 3周で”腕あがり”したけど久しぶりのレースは辛かった、楽しかった!

いつも明るく元気な高橋絵莉子選手らしいコメントでした。やっぱりT.E.SPORTはレディスクラスの層が厚い。またスポット参戦して盛り上げてほしいですね。

 

<表彰台ネクストジェネレーション>

楠本菜月選手(actionracing with alphathree)

ネクストジェネレーション、ついに表彰台へ!「全米アマチュアモトクロス選手権ロレッタ・リン」ガールズクラスで3位表彰台経験もある、楠本菜月選手 17歳がついに3位表彰台に上がりました。
決勝ベストタイムはトップ川井選手の4.12秒落ちですが、今回のリザルトで勢いに乗り最終戦中国大会でも良いレースを見せてほしい。
初表彰台おめでとうございます!

 

MFJ-GP大会取材… 4ヶ月半ぶりにレディスクラスのレースが見れました。
シリーズ終盤に入っている事もあり各ライダー素晴らしい仕上がり。仕事を忘れてしまいそうになりました。特に印象に残ったのは久保まな選手、高橋絵莉子選手のレースです。Gモトクルーが久保選手を初めて見たスズキ時代の「バキューン」が復活してました。最終戦と来シーズンがすごく楽しみ。高橋選手は久しぶりのモトクロスレース。
普段はプロオートレーサーとしてレースしているとはいえ、得意のスタートダッシュが今回の好成績を支えたと思います。ポイントは「久しぶりのレースでも結果を出せる基礎力」です。
CX(チャイルドクロス)時代からしっかり基礎を身につけているからこそ、いつでもしっかりレース出来るんです。そういうライダーを育てるT.E.SPORTの「THEチーム力」ですね。

Gモトクルー、今シーズン全日本選手権モトクロス会場での取材(観戦)は今回が最後ということで、
最終戦も残っており、ちょっと早いですが2021シーズンの締めくくり的な感想でも。

次世代選手にたくさんの可能性があると開幕戦で感じたので、シーズン終盤までにTOP4とのレベル差をどれだけ詰めてくるかと楽しみにしていました。しかし、次世代選手がTOP4とのレベル差を詰めている状況は久しぶりに見た今回のレースを見た限りですが、残念ながら感じられませんでした。久保選手がバイクの乗換えをきっちり結果で出してきたような状況が、次世代選手にはあまり見られない。TOP4とは違い、シーズン中の成長率が低い結果ではないでしょうか。決勝のリザルトを確認すればご理解していただきやすいか思いますが、ベストタイムで差がありすぎますね。

取材をして感じるのは「レース結果に対する問題意識と練習での取組みの差が歴然」です。次世代がTOP4に追いつき追い越せる日はまだ遠いのかもしれません。2000年からレディスクラスが全日本選手権で開催れるようになり、ライダーのレベル差は今も昔も変わりませんが「ライダーのレースへの本気度はファクトリーライダーにも負けない」というところをファンの皆さん、メーカーさん、スポンサーさんが強く感じ応援してくれるベースになっていたので、最終戦や来シーズンに向けて「本気度を上げて」練習に取り組んでいただけたら幸いです。

やれば明るいレディスクラスの未来がきっとある。次世代選手でGモトイチオシは#5 楠本菜月選手(ハスクバーナ)と#26川上真花選手(ヤマハ)です。すごく速くなってました。
来シーズンが楽しみなライダー達! もう一度SUGOでのMFJ-GP大会が見たいとなったら「モトバトルYouTubeチャンネル」で見ていただけます。熱田氏の解説がレースを盛上げてます!

 

レディース決勝リザルト

 

今回はライダーだけではなく、メーカーさん、チーム関係者さん、ファンの皆さんと有意義なお話ができ、宿泊先の近所で地元グルメを堪能。
仕事で行ったのに「全日本モトクロス観戦楽しい」と思うほどに充実。
皆さんより、一足先のオフシーズンはシーズン中にはできない取材も企画中。この後もまだまだGモト@ 第7戦 MFJ-GP大会続きます。

今回も現地でお世話になった皆さんありがとうございました!

GSPEEDTOKYO|ジースピードトウキョウ
Gモト – The Newsmoto


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