ニューモトブログ vol. 1|今年のAMAスーパークロスは面白すぎ〼
2019 AMAスーパークロス開幕と同時にスタートした「ニューモトブログ」の第二回目。コラムというのか? エッセイというべきなのか? とにかく、ニューモト上でシェアしている記事に関しての深掘り情報や雑感・考察等をおりまぜながら、ニューモトが考える「モトクロス&オフロードバイクをモット楽しむ」をテーマに不定期ながら掲載させていただきます。宜しくお願い致します。
モトゴシップ|正式発表 2019年 全日本モトクロス選手権年間指定ゼッケンリスト
モトゴシップ|IA1クラス「白ゼッケン」2019 全日本モトクロス選手権適用規則の主な変更点まとめ
今回は、やっぱり気になる全日本モトクロス選手権関連トピックからスタート。12冠王者の成田選手が、#1でもなく、#982でもなく「#114」を選択したことでも話題の年間指定ゼッケン発表のニュース。チャンピオン獲得ライダーだけの資格や有料での申請による「希望ゼッケン制度」も定着した印象。制度そのものにたいした問題は感じませんし、ライダー(チーム含む)の「ブランディング化」に貢献しているはず。AMAのようにチャンピオンだけは「#1」指定というのも今後検討されてもいいかもしれませんね。
賛否両論ある、IA1クラスが「赤ゼッケン」から「白ゼッケン」に変更。どのような経緯で決定されたのかが分からないのですが、個人的には何色でもいいのでは? とすら思っています(視認性は超重要!)。「栄光の赤ゼッケン」と称された栄誉や歴史ある赤ゼッケンの重みも理解していますが、現在やこれからの選手権参戦ライダー達に受け継がせる必要あるほどのものかと考えると… どうでしょう? 異なるライセンスのライダーが公認レースで混走する機会は限られていますし、ゼッケンに関するレギュレーション厳格化の必要性が思いつきません。マシン外装やウェア類のカラーも自由ですし…
ヤバすぎるスキル|超高速アウトサイド「激烈パッシング」ブレイク・バゲット @ 2019 グレンデールSX
スーパークロス事件簿|「物議醸すパッシング」ロクスン vs. アンダーソン @ 2019 グレンデールSX
開幕から、サプライズ&ドラマありの好レースが続いているAMAスーパークロス。第2戦グレンデールSXでのホットトピックを上記2記事内で考察。バゲットのサプライズ感あるキャリア初優勝は持ち味存分に発揮された見事な勝ちっぷり。タイトル候補のロクスンとアンダーソンの一件、今後のシリーズに影響を及ぼすか? というところも注目していきたいです。
450SX決勝フルビデオ|2019 AMAスーパークロス 第2戦 グレンデール(フェニックス)
【450SX 決勝リザルト】
1. Blake Baggett (KTM), 18 laps – 450SXキャリア初優勝。再スタート直後にこのレースでのベストラップ記録。モトゴシップ的にオフシーズン好調が伝えられていたバゲットが遂に勝利を獲得。遺恨もあったアンダーソンをアウトサイドからパスする形での勝利は素晴らしい初優勝となりました。所属するロッキーマウンテンKTMのチーム監督務める元ファクトリーライダーのマイケル・バーンの歓喜する姿が見れたのも古くからのレースファンには嬉しい点。
2. Jason Anderson (HUS), +05.847 – ディフェンディングチャンピオン復調。レース終盤、バゲットにパスされた後は付いていくことが出来ないだけでなく、自身のラップタイムまでも落としてしまっているのはアンダーソンらしくありません。オフシーズンに負傷情報もありましたが、調整不足等の影響が残っているのか?
3. Ken Roczen (HON), +08.148 – タラレバですが、赤旗レース中断なければ勝てていたかもしれないレース。ヒートレースでは精彩欠いたライディングからセッティング変更で調子を取り戻したとのコメント。開幕戦に続いての表彰台で2017年第3戦アナハイム2SX以来となるポイントリーダー浮上。奇しくも選手生命が危ぶまれた負傷したのも同大会。なにか因縁めいた巡り合わせを感じずにはいられません。
4. Eli Tomac (KAW), +10.650 – LCQ行きの原因となったヒートレース時のリアブレーキトラブル?についての公式情報はなし。グレンデールSX3連勝がかかった一戦でしたが、スタートグリッド選択順も悪く、追い上げスピードも本来のトマックらしさからは程遠く表彰台を逃す結果に。根強い噂のオフシーズン負傷の影響があるのでしょうか?
5. Marvin Musquin (KTM), +12.034 – 再スタート後にミスを連発しリズムに乗れず。オフシーズンのヒザの負傷による影響で本調子取り戻すにはもう少し時間がかかりそう。
6. Justin Barcia (YAM), +12.844 – サプライズ感あった開幕戦優勝から失速。ハードパックでハイスピードなコースにプラクティスからセッティングに悩まされていたとのことで不満が残るレースとコメント。
7. Justin Brayton (HON), +14.650 – ヒートレース今季初勝利。次戦は決勝3レース制「トリプルクラウン」大会。短い周回数のレースと好相性のブレイトンの活躍に注目です。
8. Dean Wilson (HUS), +16.992
9. Cole Seely (HON), +21.168
10. Cooper Webb (KTM), +23.442 – 開幕戦での鬼神のような追い上げが強烈な印象でしたが今回はミスもあったとのことで思うように順位を上げられず。次戦はトップ5目標とのコメント。
11. Aaron Plessinger (YAM), +24.690
12. Vince Friese (HON), +29.977
13. Justin Hill (SUZ), +30.666
14. Chad Reed (SUZ), +34.443 – ヒートレースでの追い上げからの2位フィニッシュでメインレースでの活躍が期待されましたがスタート失敗で追い上げもままならず… 難易度高いコースで存在感示すリードのフープススピードはまだまだ期待せずにはいられません!
15. Justin Bogle (KTM), +56.357
16. Kyle Chisholm (SUZ), +1:03.895
17. Alex Ray (SUZ), +1 lap
18. Carlen Gardner (HON), +1 lap
19. Ben Lamay (HON), +1 lap
20. Ronnie Stewart (HUS), +1 lap
21. Cheyenne Harmon (YAM), +7 laps
22. Malcolm Stewart (HON), +14 laps – 赤旗レース中断の理由はスチュワートの転倒。大腿骨骨折。
250SXウエスト決勝フルビデオ|2019 AMAスーパークロス 第2戦 グレンデール(フェニックス)
【250SXウエスト 決勝リザルト】
1. Adam Cianciarulo (KAW), 16 laps – 今季初優勝でキャリア通算7勝目。タイトル候補最右翼との評判高いシアンサルーロが開幕戦とは別人のような落ち着いた安定したライディングでホールショットから完璧な勝利。開幕戦では課題としていたオフシーズンでの取り組みが発揮できずに悔しい思いをしていたというシアンサルーロ。今季も元プロのニック・ウェイがコーチを務めています。
2. Colt Nichols (YAM), +09.557 – 開幕戦勝利で一躍時の人、ニコルス。序盤のミスもあり、シアンサルーロに約10秒の大差をつけられますが、中盤以降リズムを立て直せる実力はやはり本物でしょう。プッシュしきれなかったそうですが、ポイントリード保つ2番手には満足とのコメント。
3. Shane Mcelrath (KTM), +13.919 – 連続表彰台も開幕戦同様に終盤に順位を落とすらしくない展開。本領発揮が待たれます。
4. Rj Hampshire (HON), +15.007 – 開幕戦と同じく、スタート含めて序盤のポジションを上位に付けられれば表彰台は確実に狙えるスピードとフィジカルの強さを披露。シアンサルーロとの首位バトルが見てみたい!
5. James Decotis (SUZ), +28.681 – フルモデルチェンジ果たしたマシンで健闘。ヒートレースからレース序盤で見せ場を作るスピードを披露。
6. Dylan Ferrandis (YAM), +36.520 – スタート直後の転倒でフロントブレーキ破損。タイムドプラクティストップタイム記録するスピードが結果に結びつく日も近いはず。MXGPから確実にスーパークロスに適応しているライダー。初優勝に期待。
7. Chris Blose (HUS), +51.927 – 地元のベテランライダー
8. Sean Cantrell (KTM), +54.672
9. Garrett Marchbanks (KAW), +55.925
10. Michael Mosiman (HUS), +1:00.157
11. Cameron Mcadoo (HON), +1:04.219
12. Jess Pettis (KTM), +1:08.278
13. Robbie Wageman (HON), +1 Rnd.
14. Justin Starling (HUS), +1 Rnd.
15. Dylan Merriam (HUS), +1 Rnd.
16. Martin Castelo (SUZ), +1 Rnd.
17. Jacob Hayes (YAM), +1 Rnd.
18. Devin Harriman (KTM), +1 Rnd.
19. Deegan Vonlossberg (YAM), +2 Rnd.
20. Jerry Robin (KTM), +2 Rnd.
21. Enzo Lopes (SUZ), +4 Rnd.
DNS Mitchell Harrison (YAM)
注目新グラフィック登場|THOR 2019 スプリングモデル国内発売開始
何度も観たいものでもないですが、転倒寸前までのマルコムの驚愕フープススピードは必見。一日も早い復帰を願うばかりです。
スーパークロス事件簿|マルコム・スチュワート負傷 @ 2019 グレンデールSX